アロハ！ メグミです。

ああ、染みるな...この味...。

着席してすぐ、

「ちょっとまっててね〜、すぐできるからね」

のれんをくぐり、厨房に入っていった、おかみさん。
ほどなくして、ふんわり出汁と味噌の、い〜い香りが漂ってきて。

「はい、どうぞ。おなかがあったまるよ〜」

と、出してくださったのが、こちらのお味噌汁。

ワカメと菜っ葉の、いわゆる普通のお味噌汁。
この、何の変哲もなさ、飾りっ気のなさが、むしろ今の私には、やさしくて、温かくて...。

これがハワイ島で味わえるって、泣けるほどうれしい！

ちょっと、泣かそうとしてるんですか？
おかみさん、いや...お母さん......！？

お母さーーーん！！！（涙）

...すみません、感情がほとばしりすぎました。
おかみさん、母と呼ぶには若すぎる方ですし...本当に失礼しました。

さて、里心がつくほど癒やされたお店が、こちら。

その名も「せいじ寿司」。

ハワイ島コナの繁華街、カイルア・コナのアリイ・ドライブにある寿司と和食のお店です。
大将とおかみさんのご夫婦で営んでいて、テーブル数台とカウンターだけの、こぢんまりとした店構え。

表通りから少し入ったところにあり、知る人ぞ知るお店といった風情。
しかし「一度訪れたら必ずリピーターになって戻ってくる」と言われるほど、熱い常連（＝ファン）が多いお店なんですよ。

正直に申しますと...
ハワイ島エディションを製作するまで、私、このせいじ寿司の存在を知りませんでした。

ところが...。

✓ 本物の寿司板前の大将が握る寿司がウマい！
✓ 驚きの価格設定でコスパ抜群！
✓ あったかい日本のおもてなしが染みる！

という、もう最高でしかないお店だったのです。

「レインボーロール」$16

カリフォルニアロールの上に、マグロやサーモン、アボカドが乗り、目にも鮮やか。

どうですか、リツコ編集長、お味のほうは？

「ん〜〜〜！ ほいひ〜〜〜！！」

※メグミ注：リツコ編集長はグルメにおいて感動すると「美味しい」しか言わなくなります。食レポとしてはあれですが、本当に美味しいものであることを、表情よりお察しください。

「寿司スペシャル」$17.95

握り5つ、巻き寿司4つ、お味噌汁のセットが、なんと$17.95！
ネタは日替わりですが、この日はローカル産マグロ、ローカル産の鯛、ローカル産のサワラ、青森のホタテ、カリフォルニアロールが出てきました。炙りや軍艦、ゆずこしょうが乗っていたりと、ネタごとに繊細な配慮がされていて、これぞ日本のお寿司！といった感じ。

しかもネタひとつひとつが、かなり厚切り！
かなりの大盤振る舞いですが、ちゃんと元取れてます？ 大丈夫？

「この値段でこの寿司は、ほかでは食べられないと思うけど、うちはお客さんに喜んでもらえればと思って、サービスでお出ししているんですよ」

大将、太っ腹すぎます...！

中央のおふたりが、大将のせいじさんと、おかみのチエさん。

大将のせいじさんは、40年以上のキャリアを誇るベテランの板前さん。
ホテルオークラ東京でホテルマンとして活躍したのち渡米し、ラスベガス、サンフランシスコ、ニューヨークなど各地で何百人ものシェフに寿司や日本食の料理法を教えてきた、料理人の先生でもあります。

そんな華々しい経歴のせいじさんですが、ハワイ島に移住してからは「せいじ寿司」のオーナーシェフに集中。
もともとは、今よりも席数が多い店舗でしたが、「夫婦ふたりで目が行き届くように」と、2016年に現在の場所へ移転しました。

なぜこのクオリティの寿司が、ここで...？と不思議だったのですが、お話を聞いて納得しました。

せいじ寿司、まさにHidden Gem（隠れた宝石）じゃないですか！

【せいじ寿司への行き方】

カイルア・コナ中心地でとても便利な立地なのですが、初めてだと少々わかりづらい場所にあるので、行き方をご紹介します。

アリイ・ドライブのいちばん端、キング・カメハメハ・ホテルのはす向いにあるコンプレックス「コナ・スクエア（Kona Square）」の中にあります。

入り口は、上の地図でいう①②の2カ所あります。

入り口①：アリイ・ドライブ沿い
この「ATM」がある道を奥に進むと、せいじ寿司が見えてきます。

入り口②：左側の脇道から

コナ・スクエアを左側にまわり込んだところにも、入り口があります。このゲートをくぐり、まっすぐ進むとすぐにお店に到着！

せいじ寿司では、握りやちらし、巻き寿司だけでなく、丼ものや天ぷら、うどん・そばなどのメニューもあるので、「とにかく美味しい和食がたべたい！」という時には迷わずここへ！！