ウクレレとオーケストラの華麗なる共演!

ウクレレとオーケストラの華麗なる共演!

世界初となるウクレレ・コンチェルトをハワイ・シンフォニー・オーケストラとの共演で実現させたジェイク・シマブクロさん。その感動のステージをレポートします!

公開日:2015.06.22

更新日:2017.06.14

極上!ジェイク通信 Aloha To You

 アロハ!みなさん。
 以前からお伝えしていた通り、6月6日(土)、7日(日)の二日間、ジェイク・シマブクロさんによる世界ではじめての試み「ウクレレ・コンチェルト」の演奏がブレイズデル・コンサートホールで実現しました!

400.jpg ハワイ・シンフォニー・オーケストラとジェイクのウクレレ演奏の共演となる「シーズン・ファイナル・ウィズ・ジョアン&ジェイク」。ハワイ・シンフォニー・オーケストラの芸術顧問であるジョアン・ファレットを指揮者に迎え、ハワイ大学名誉教授バイロン・ヤスイ氏が作曲した「ウクレレ&オーケストラのための協奏曲 - カンパネラ」がついに演奏されたのです。

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(Photo : Hawaii Symphony Orchestra)

 ジェイク自身のコンサートは、ブレイズデル・コンサートホールで何度か行われているのですが、フルオーケストラをバックに立つジェイクの姿はとても新鮮。彼の目の前に譜面台が置かれているのもめずらしい光景です。いつもと圧倒的に違う雰囲気の中、緊張を隠せないジェイクに、なんだか観客席までもドキドキしているのが伝わってくるようです。でも静まり返った会場で、ジョアンの指揮のもと曲がスタートすると、そのドキドキが驚きに一変。これまで聴いたことがない「ウクレレ」の表現と、オーケストラとの絶妙な共演が、言葉では説明できないすばらしいハーモニーを作り上げていました。

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(Photo : Hawaii Symphony Orchestra)

 三楽章構成のコンチェルトは、なんと全部で約26分にも及ぶ大作。ものすごく難易度の高い曲で、とにかく多くの時間を費やして練習を重ねる必要があった...とジェイク自身が語っていたのも納得です。一日10時間以上、この曲ばかり練習していた日もあったそう。しかも、ウクレレソロの曲であればすべてのメロディやリズムが自分の中だけで完結するけれど、オーケストラとともに演奏するというのは自分以外の多くの音とのバランスや微妙な掛け合いが必要。4弦しかないウクレレで大迫力のオーケストラに挑み、しかも、それをコンダクターの表現にあわせてひとつの作品にしていくというのは、想像を絶するチャレンジに違いありません。ときにやさしく、ときに激しく、そして荘厳で華麗なその演奏は、ジェイクの音楽を何度も聴いている人にとっても、初めての衝撃だったはず。その衝撃は感動となり、曲が終わると大きな大きなスタンディング・オベーションが巻き起こりました。

 初日、演奏が終わった瞬間、大きな歓声に手をあげて応えながら、ジェイクは涙を流していました。指揮のジョアン、コンポーザーのバイロン、コンサートマスターのイギー・ジャングと何度も握手やハグをして、オーケストラの全員に何度も拍手を送って。お互いをリスペクトし合う想いと大きな達成感が会場全体に伝わって、なんとも言えない温かい雰囲気に包まれます。

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(Photo : Hawaii Symphony Orchestra)

 少しほっとした表情のジェイクは、アンコールでイギーと二人で「ピアノ・フォルテ」も演奏。以前、ジェイクのコンサートに参加したこともあるイギーとの息のあった美しい演奏に、会場はさらに盛り上がります。二日目のステージでは、さらにジェイクのソロでクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」も披露されました。その姿は、まさに圧巻。素敵すぎです。

 後半は、ジョアンの指揮によるハワイ・シンフォニー・オーケストラの演奏が行われ、シーズンのファイナルを迎えました。ここでも会場全体がスタンディング・オベーション!自分の出番は終わっていたジェイクも、最後にレイを持ってジョアンのもとへ駆け寄り、ステージの最後を盛り上げていました。

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(Photo : Toastman Inc.)

 演奏後、「このコンサートは自分の人生において、とても重要で大切なコンサートだったと思っています。自分でもまだ、信じられないくらいの素晴らしい経験でした。曲自体がとっても難しくて本当にたいへんだったけれど、僕の先生でありメンターでもあるドクター・ヤスイの曲をこういう形で演奏させてもらえたことはすごく幸せ。ドクター・ヤスイ、ジョアン、イギーをはじめハワイ・シンフォニー・オーケストラの皆さん、関係者の方々、そして会場へ来てくださった方々全員に心から感謝しています」と興奮気味に話していたジェイク。ステージ後は、ジェイクとバイロン氏がそろってのサイン会も開催され、2日間とも長蛇の列ができていました。サインはもちろん、ひとりひとりと話をし、お礼を言い、写真を撮り...。偉業を成し遂げた直後もなお、この気遣い。ハワイが生んだウクレレ・スーパースターは、やっぱりアロハに満ちあふれているのでした。

 この後、秋に開催されるコロラド・シンフォニー・オーケストラ、バージニア・シンフォニー・オーケストラとバッファロー・フィルハーモニーとの共演で、ウクレレ・コンチェルトを演奏する予定もあるというジェイク。夏から秋にかけては、日本&アメリカでの新アルバムリリースもあり、秋に行われる日本ツアーのスケジュールも発表されたばかりと、とにかく活躍がとまりません。世界に向けてウクレレのさらなる新しい可能性を届け続けるジェイク、今後が本当に楽しみですね。

■■必見!2015年今後のジェイク in ハワイ情報!■■

★7月19日(日)
ウクレレ・フェスティバル
Ukulele Festival
(カピオラニ公園バンドスタンド:ホノルル)
※イベントの詳細はこちら≫

★8月6日(木)

ワイキキ水族館 ケ・カニ・オ・ケ・カイ
The Waikiki Aquarium [Ke Kani O Ke Kai]
(ワイキキ水族館 :ホノルル)

◎そのほかのツアー・スケジュールの詳細はこちら⇛

 

ジェイク・シマブクロ
(Jake Shimabukuro)

1976年11月3日生まれ/ハワイ州ホノルル出身。
4歳からウクレレを始め、1998年ピュア・ハートのメンバーとしてデビュー後、2002年ソロデビュー。ウクレレの特性を活かしながらロックやジャズ、ブルースなどのあらゆる音楽を取り込んだそのスタイルは、ハワイのみならず世界中のミュージック・シーンに大きな衝撃を与え続けている。

【公式サイト】
www.jakeshimabukuro.jp(日本語)
www.jakeshimabukuro.com
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