極上コーヒーの違いの理由を徹底レポート【マウンテンサンダーコーヒー】

極上コーヒーの違いの理由を徹底レポート【マウンテンサンダーコーヒー】

違いは歴然!コーヒー通もうなる極上の有機栽培コナコーヒー、マウンテンサンダー。「幻の...」と言われるほど貴重なコーヒーのこだわりとは!?

公開日:2013.08.21

更新日:2017.06.14

編集部体験レポート

 アロハ! メグミです。
 ハワイみやげの定番といえば、コナコーヒーですよね。世界三大コーヒーのひとつに数えられるコナコーヒーですが、栽培農家や生産業者によって品質や味が異なるのをご存知ですか? メーカーやブランドごとに持ち味があり、飲み比べも楽しみのひとつ。なかでも世界中のコーヒー通から注目を集めているのが、ハワイ島コナ地区の山奥、標高1000メートルの場所で栽培されるオーガニック・コナコーヒー。数々の賞に輝く幻のコナコーヒーについて、自称コーヒー通の私メグミが潜入取材してまいりました!

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 「幻の極上コナコーヒー」と称される農園の名は、マウンテンサンダーコーヒー。ハワイ島のコナ空港やカイルア・コナの街から車で約15分、フアラライ山を登った中腹にあります。カラッと乾いた暑さが特徴のカイルア・コナから一転、あたりは霧が立ちこめる山林の空気が漂います。コナコーヒーは、ハワイ島コナ地区、フアラライ山中腹の限られたエリアで栽培された豆のみがその対象となりますが、なかでも標高1000メートルにあるマウンテンサンダーコーヒーは、一番高い場所にある農園としても知られています。

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 敷地内のビジターセンターには誰もが自由に入ることができます。ガーデンカフェ風の造りになっていて、無料で好きなだけ極上コーヒーを試飲できるのが大きな魅力。またギフトショップが併設されているので、コーヒーや関連グッズのお買い物もできますよ。この試飲、お買い物、そしてコナの山の自然を堪能するだけでも、ここまで来る価値は十分にあると思います。何を隠そう、私はハワイ島に来るたびに足を運び、淹れたてコーヒーを試飲し、コーヒー豆を買っています。何度も通いたくなるほどの極上コーヒーは、オアフ島ではなかなか入手することができないのです。なぜそんなに貴重なのか、何がほかのコーヒーと違うのか...その理由をご紹介します!

こだわりを追求した小ロット生産で
大量流通しない「幻のコーヒー」

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 マウンテンサンダーでは、コーヒーの木の栽培から豆の収穫、精製や選定といったプロセス、焙煎、そして袋詰まで、すべての過程を手作業で行っています。傾斜のついた山肌に位置する広大な農園で、赤く色づいたコーヒーチェリーをひとつひとつ手で摘んでいく収穫だけでも、途方もなく手間のかかる作業ですよね...。そのため、一度に大量生産することは不可能というわけです。

 また、コーヒー豆の流通にもこだわりが。大量に卸した豆はどうしても店頭で売れ残ってしまう可能性がありますよね。鮮度はもちろん、温度や湿度によっても豆の状態は少しずつ変化していきます。こだわりのコーヒーを、常にベストの状態で味わってほしいという思いから、マウンテンサンダーでは小ロットの流通に限っています。一部のお店にて、自社ブランドの中でも限られたパッケージが取り扱われるのみ。一番のオススメであるUSDA認定オーガニックコーヒーやコナピーベリーなどの特別な豆は、市場に出回ることはほとんどなく、農園のショップかオンラインでしか購入できないのです。

スタッフの豊富な知識は圧巻!
無料ツアーでコーヒーを深く知る

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 農園では、月〜金曜の1日3回、日本語による無料のコーヒー見学ツアーを行っています。コーヒーを試飲しながらオーガニック栽培のコーヒーの木が育つところを観察したり、精製後のコーヒーの保管庫や、工場での豆の剪定方法、そして焙煎、パッキングの様子を見学することができます。このツアーで私が驚いたのは、ガイドしてくれるスタッフさんのコーヒーに対する知識の深さ。

 たとえば焙煎については、「上質な豆を買うなら、豆自体の味がよくわかるミディアム・ローストがおすすめ。深煎りすればどんな豆もそれなりの味になるので、安い豆ならダーク・ローストがいいですよ」。また家庭での豆の保存については「冷凍庫に入れると豆の中の脂肪分が固まってしまいます。しかし冷蔵庫に入れると脂肪分の分離は防げますが、長くは持ちません。封を開けたらなるべく早く飲み切ることですね」。どんな質問にも適確な答えが返ってきます。この知識豊富なスタッフさんによるガイドは、それまでのコーヒーに対する考えを改めさせられる、とても新鮮な体験でした。

動物いっぱいの農園ツアーで
有機栽培コナコーヒーの真髄に迫る!

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 「コナコーヒーについてもっと深く知りたい!」そんな人には有料の農園ツアーもあります。マウンテンサンダーは、コーヒーには難しいとされるオーガニック栽培を実現したとても貴重な農園で、除草剤のかわりに動物たちが雑草や害虫を食べる役割を果たしています。有料ツアーでは、広大な農園をスタッフさんと一緒に歩きながら、ハワイ島ならではの原生植物を観察したり、敷地内でのびのびと暮らす動物たちと出逢うことができます。

 私が取材でスタッフさんと農園を歩いていると、遠くからキィー!ギャー!と、まるで恐竜が近づいてくるような音が。振り返ると、ガチョウの群れが行進していました。飼育担当のおじさんは、エサをやりながら一羽ずつ抱きかかえ、体調をチェック。そしておもむろにガチョウを逆さに抱えると「オレがボスだ!」と一羽一羽に言い聞かせていました(笑)。なんでも、広い敷地内で放し飼いのため、油断すると野生化してしまうのだとか。

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 ロバのルーシーは農園のマスコット的存在。かわいい見た目に反して気性が荒いそうで、飼育担当のおじさん曰く「ヤキモチ焼きで、怒ると後ろ足で蹴飛ばしてくるから気をつけて」とのこと。大好きなおじさんを取られたと思ったのか、好物のバナナの葉を差し出しても、完全に無視されてしまいました(笑)。

名ブランドがこの豆のために作った
特注ロースターで焙煎

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 マウンテンサンダーでは、アメリカの名ロースターブランド、ディードリッヒの焙煎機を使用していますが、この焙煎機はなんとこの農園のためだけに製作された特注品。マウンテンサンダー農園のオーナーがアイダホ州にあるディードリッヒの会社まで行き、この農園の豆に最適な焙煎機を作ってほしいと嘆願。ロースター製作職人と一緒に研究を重ね、出来上がったのがこちらの半熱風式焙煎機です。

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 無料・有料ツアーともに、焙煎の様子を目の前で見学することができます。ローストが開始してほどなくすると、コーヒーならではの香ばしさが漂ってきて、なんだかドキドキ...。10分ほどすると、豆の中の脂肪分が膨張し、パチッ!パチッ!と豆がはぜる音がします。しばらくローストを続けると、再度はぜる音がします。この1回めのはぜと2回めのはぜを目安に、温度や豆の色を確認しつつ、絶妙な焙煎加減を測っていきます。

 なお、自分でロースターを操り、好みの焙煎に仕上げられるコーヒー焙煎体験ツアー(有料)もありますよ。希望者にはパッケージに自分の写真をつけることもできるので、ハワイ島旅行のおみやげとしてもうれしいですよね。

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 焙煎したての豆は、フレッシュなうちに手作業でパッキングされます。上の写真は、マウンテンサンダーのシグニチャーともいえる「クラウド・フォレスト・エステイト」。米国農務省(USDA)認定オーガニック・コナコーヒーで、コナコーヒーの選定の中でも一番グレードの高いエクストラファンシーのほか、ファンシー、丸豆と呼ばれる貴重なピーベリーが入っています。農園のギフトショップやオンラインでしか手に入らないため、ハワイ島を訪れる際はぜひチェックしてみてくださいね!

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 最後に。オーガニック農法を実践している貴重な農園とあり、全米をはじめ各国のテレビ番組でも取り上げられているマウンテンサンダー。日本の番組でも、スピリチュアル・カウンセラー江原啓之さんが現地を訪れ、スピリチュアル・フードとして紹介しています(動画はこちらから>>)。ハワイ島の自然の恵みと、生産者の情熱がたっぷり詰まったオーガニック・コナコーヒーは、まさにパワーフード。その極上の味わいを、ぜひ体験してみてください。虜になってしまうこと間違いなしですよ!

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