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映画で文化交流を図るハワイ国際映画祭の顔!

映画で文化交流を図るハワイ国際映画祭の顔!

ハワイ国際映画祭は今年で30周年!10月14日(木)~24日(日)に開催します。

2010.10.13

ハワイ発プレミア情報誌アロハストリート

毎年10月にハワイで開かれるインターナショナルな映画祭のまとめ役として10年以上にわたり活躍中のチャック・ボラーさん。年々規模が拡大し、世界に認められるイベントに成長しつつあるフィルム・フェスティバルに対する思いや、最近ハワイでも注目を集めている日本映画などについてお話を聞きました。

 

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Chuck Boller
チャック・ボラー

1999年よりハワイ国際映画祭のエグゼクティブ・ディレクターを務める。知的財産、著作権、契約、非営利法などに精通する弁護士として、アメリカ本土でエンターテインメント業界で30年以上にわたり活躍。1989年よりハワイ国際映画祭に関わりを持ち、ハワイに移り、現職に就く。好きな映画は黒澤明監督の「羅生門」 。

 

 

編集部:

今年も間もなくハワイ国際映画祭の開催となりますが、映画祭は年々規模が大きくなっていますね。

 

チャック:

ありがとうございます。おかげさまで昨年は10日間で170本の映画を上映しました。その中でも日本映画の占める割合は大きく、今ではそれを目当てに多くの人が足を運んでくれています。とくに2年前の「おくりびと」の反響はすごかったですね。

 

編集部:

ハワイでも、最近まで日本映画を見る機会はほとんどなく、映画館での上映といえばハリウッド映画ばかりで、映画ファンはちょっとさみしかったのではないでしょうか。

 

チャック:

まったくその通りですね。これだけ多くの人種が共存しているハワイだからこそ、アジアや環太平洋諸国の作品をメインとした映画祭が受け入れられ、30年でここまで大きく育ってきたのだと思っています。

 

編集部:

チャックさんは、弁護士だったとうかがっていますが、どういう経緯で今のお仕事に就くことになったのですか?

 

チャック:

元々は、エンターテインメント業界で30年以上弁護士として働いていて、あるテレビ局のドキュメンタリー番組の撮影クルーとともに一緒にハワイへ行ったのですが、そこでハワイに恋をして、住むならここだと思ってしまったんです(笑)。それまでは、考えもしなかったことですけど。

 

編集部:

なるほど。

 

チャック:

そして、10年前にこの仕事と出会い、映画祭と関わるようになったんです。

 

編集部:

ずっと映画はお好きだったんですか?

 

チャック:

もちろん! 今は映画祭で上映する作品を決めるのに、毎日エントリー作品のDVDを見なければならないのですが、それはそれで楽しいですよ。

 

編集部:

ちょっとうらやましいです(笑)。

 

チャック:

思いもかけない作品に出会えるので、とても面白いプロセスですよ。

 

編集部:

チャックさんは他の国際映画祭へ行かれることはありますか? 東京国際映画祭はちょうどハワイと同時期の開催ですよね?

チャック:

そうなんですよ。ほとんど開催期間が重なるため、今は東京に行くことはむずかしくなりました。残念ですけど…。上海国際映画祭とは関係が深く、ハワイ大学と上海大学が協力してショートフィルムを共作したり、映画を通して交流を行っています。

 

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編集部:

ハワイの若い才能は、そうやって育っているのですね。

チャック:我々の使命の中には、若いフィルムメーカーを助け、育てるということも含まれているのです。映画祭として何ができるのか、今後もいろいろな地域と協力したり、資金援助などをして、優秀な才能を伸ばしていければうれしいです。

 

編集部:

映画祭は単なる映画のお祭りではなく、ハワイの映画産業発展のために貢献しているのですね。

 

チャック:

ある意味華やかなお祭りでもありますが、ハワイは他とは違う特別なものを持っていると思います。名だたるスターもやってきますが、みんなリラックスしているし、見る人も参加する人もみんなが楽しめる雰囲気なのがハワイ国際映画祭らしさと言えるのではないでしょうか。

 

編集部:

確かに、いろいろな意味で、スターや映画そのものとの距離が近い感じがします。

 

チャック:

そこがハワイのいいところなんだと思いますね。ハワイというサイズが、映画祭を成功に導いている。いろいろな人が暮らし、多国籍のカルチャーが根付いているハワイだから、さまざまな映画が受け入れられるのだと。ある意味、映画は他国のカルチャーを知る窓だと思うのです。だから面白い映画は国籍を超えて、多くの人に支持される。自分の知らない世界を見せてくれるのが映画のいいところでしょ?

 

編集部:

本当にそうですね。そんなチャックさんにとって、映画を選ぶ時の基準は何でしょう?

 

チャック:

やはりその作品が何かカルチャーを見せているか、という点ですね。食べ物でも生活ぶりでも何でもいいから、興味を引く形でその国の文化を見せている作品に惹かれます。

 

編集部:

では、今年の映画祭でもバラエティに富んだ、楽しい作品が期待できますね!

 

チャック:

ええ。しかも今年は初の試みとして、ヨーロッパの映画も上映を予定しています。まだ7〜8本くらいですが…。

 

編集部:

それは楽しみです!

 

チャック:

映画祭も今年で30年ですからね。今後も地元の人をはじめ、世界の映画ファンに注目してもらえるようなプログラム作りをしていくつもりなので、楽しみにしていてください。

 

編集部:

今年はどんなスターがやって来て、そんな作品を見ることができるのか、今からワクワクします。字幕なしでストレートに映画を楽しめるのは、ハワイに住む日本人にとってもうれしいことですから。ところで、むずかしいかもしれませんが、チャックさんのお好きな映画を1本あげるとしたら?

 

チャック:

その答えはとても簡単です(笑)。私にとってのベスト・ムービーは、黒澤明監督の「羅生門」です。子どもの時に見ましたが、とても衝撃を受けたのを覚えています。同じことがらを違う側面から描いたストーリーは、今でもはっきりと記憶の中にあります。

 

編集部:

えー、その選択はちょっと予想外でした。

 

チャック:

だから、私にとって好きな映画を1本選べ、という質問は全然むずかしくない(笑)。

 

編集部:

でも日本映画を選んでいただいて、大変光栄です(笑)。

 

チャック:

ハワイに来てから、ラニカイに住んでいるんですが、まだ三船敏郎さんがお元気だった頃、遊びにきてくれる機会があり、一緒にラニカイの海で泳いだことがあるんです。それこそ一生の思い出です。大変光栄でしたよ。

 

編集部:

そんなことがあったんですねー。

 

チャック:

そういう意味でも、日本映画との出会いが私の人生を変えたといえるかもしれません。「おくりびと」もとてもよかったし、あれで日本映画が好きになったという人もたくさんいます。今年もきっとたくさんの日本映画と出会えると思うので、私もみなさんの反応が楽しみです。

 

編集部:

ぜひ映画館でお会いしましょう。ありがとうございました。

 

インタビューを終えて
ハワイ国際映画祭の会場では必ず見かける、映画祭の顔というべきチャックさん。映画を見るのが仕事、といううらやましいお仕事ですが、ハワイの特性をよく理解し、コミュニティに貢献することを優先する姿勢に感動しました。今後も文化交流の場として映画祭を発展させていきたいと語るチャックさんの今後の活躍が楽しみです。

 

恒例のハワイ国際映画祭は今年で30周年!毎年10月にリーガル・ドール・キャナリー・スタジアム18シネマズで開催。今年は10月14日(木)〜24日(日)。4月には1週間のスプリング・ショーケースも実施。

 

Hawaiii International Film Festival

[電話] 808-548-5905

[公式サイト] www.hiff.org

 

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