洗練されたマクロビ・レストランで健康に!

洗練されたマクロビ・レストランで健康に!

公開日:2009.05.14

更新日:2017.06.25

編集部体験レポート

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 ハワイに本格的なマクロビオティック・レストランができるというニュースを聞いたのが今年の3月。自己流で3年間、ゆるやかなマクロビ食生活を取り入れてきた私、編集長の上野は、とても驚くと共に、うれしく思っていました。

 4月からはディナーも始まって、待望のグランドオープンを迎えたレストラン「HALE(ハレ)」の久保田シェフにお話をうかがってまいりました!

 

取材協力:HALE
http://www.halemacro.com/home-jp/

※マクロビオティックとは、玄米を主食とし、野菜や豆、豆腐、海藻などを副食とする自然食。精製された砂糖や小麦粉、卵、牛乳などは使用せず、地元で取れた有機食材を皮のまま全体をいただくことを基本とする食事法。

■健康的な生活をと願うすべての方に

 「HALE」がオープンした場所は、もともと久保田さんご夫婦が2004年に人気レストラン「KAI(カイ)」を立ち上げた場所。その後、ワイキキ・ビーチ・ウォークに創作和食の「KAIWA(カイワ)」を開いたことでカイはクローズし、今回コンセプトも新たにベジタリアンのためのレストランをオープンしたというわけです。
 「カイを開けた時にはとても苦労したので、思い入れの深い場所なんですね。カイワの方もようやく軌道に乗ってきたので、以前から構想を温めていたマクロビオティックの専門店を開くことを決意いたしました」とシェフの久保田さん。
 鉄板やお好み焼きで有名だったカイですが、不思議とマクロビオティックのレストランと聞いても違和感はありません。もともと良い素材を使い、野菜料理も豊富にメニューに加えていたこと、そして清潔感にあふれるインテリアのイメージのせいかもしれません。

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 「我が家では母が大の料理好きでベジタリアンだったので、野菜が大好きな子どもだったんですね。牛乳が苦手、卵はアレルギーで食べられず、肉も牛肉しか受け付けませんでした。」
 そんなお母さんの多大なる影響で料理の魅力にはまったモコさんは、1988年には日本でレストランをオープン。野菜をたっぷり摂れるメニューが多かったことでも人気だったそうです。

 

■ハワイ初のマクロビ・レストラン

 知人から教えられたマクロビオティックに傾倒し、幸運にも恵まれつつ日本でマクロビオティックの「コンシェルジェ」の資格を取得したモコさん。
 「このところ、本当に食の安全について考えさせられるような事件が多いですよね。毎日の食生活が健康の基本ですから、ハワイでも、安全で、健康で、おいしく、そして美しい料理を提供するマクロビオティックのレストランを開いたら需要があるのでは、と思ったんです。」
 確かにハワイには、厳格なベジタリアン向けのスーパーマーケット「ダウン・トゥー・アース」や、マクロビオティックのプレートランチ「ウエルベントー」はあるものの、気持ちの良い空間で、落ち着いていただけるレストランはまったくありませんでした。病気をきっかけに、とにかく体に良いものをと願って、健康的な食生活を追い求める人は後を絶ちません。ここハワイでも、ベジタリアンの数は増える一方のようです。
 「コンシェルジェという資格をいただいたということは、もっともっとマクロビオティックを世の中に広めて、人々の健康に役立ちなさいという使命を授かったんだと考えているんです。」 

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 マクロビオティック、というキーワードが日本で聞かれるようになったのは、3~4年前のロハスブームの頃だったでしょうか。マドンナやリチャード・ギア、トム・クルーズなどの超ビッグなハリウッド・スターが取り入れる食事スタイルというフレーズで伝えられることが多かったので、もともとが日本のものであることを知らない人も多いとか。
 「逆にアメリカでは意外と知られていて、当初は地元のお客様がほとんど。認知度の高さに驚きました。」

 

■おしゃれで洗練された健康食でお腹いっぱいに

 マクロビオティックが初めての方にも、抵抗なく、お腹いっぱいに食べていただけるメニューが豊富にそろったHALE。さすが、レストランの経験豊富なシェフならではの確かな腕前です。
 とりあえず何がいいのだろう?という入門レベルの方におすすめなのが、マクロビオティックランチプレート($12.95)。玄米と各種惣菜、そしてテンペの照り焼きが添えられボリューム満点。玄米には特製のゴマ塩をかけていただきます。

 
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 お腹が空いているのでガツンと食べたい、という方には車麩(くるまぶ)のカツ($11.95)がおすすめ。ロール上の麩をカットしたものを戻して、出汁をしみこませてから揚げた香ばしいカツを、自家製の極上アップル味噌ソースでいただきます。

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 お豆と野菜のカレー($9.50)は、ピリッとした辛さが本格派。ナッツも入ってバラエティに富んだ複雑な味と食感です。
 そのほか、全粒粉のピタブレッドにひじきをはさんだサンドイッチはアイデア賞もの。また、ベジミート(豆腐などを原料に肉の触感を実現した素材)で作った酢豚やマーボー豆腐も、言われなければベジタリアンメニューとは気がつかないほど。本当にどなたにも簡単にお試しいただける工夫がいっぱいです。

 
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 ディナーはスープや前菜、メイン、デザートを組み合わせたコースメニュー($33)がおすすめです。アラカルトも豊富に用意されているので、その日の好みでいろいろと試してみると良いでしょう。
 HALE という店名は、ハワイ語で「家・館」という意味。また、古い英語では「健康な」、そして日本語では「晴れ」を意味しています。
 「居心地の良い場所で、楽しんで、心も身体も晴れ晴れとするお食事をしていただきたい、そんな風にお客様に感じていただけるレストランにしたいという気持ちを込めてオープンしました。心にやさしい身体に優しいお料理を一人でも多くのお客様に楽しんで元気になっていただけることを願っています!」
 ハワイ初のマクロビオティック・レストラン、ということで、地元でも待ってましたとばかりに大注目! 早速ニュースで紹介されたりもしています。健康的なだけでなく、洗練されたイメージのお洒落なレストランとして早くも大人気のようですね。

 
■取材を終えて

 日本の有機食材などが意外と手に入りやすくなった最近のハワイ。シェフのモコさんとは、インタビューそっちのけで「この素材はどこで?」などと思わぬ情報交換もさせていただきました。まるで表参道にある自然食レストランのような趣のHALE。今後もますますにぎわっていくことでしょう。

取材協力:HALE
http://www.halemacro.com/home-jp/

 

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