海洋にとどまっているプラスチックは、小さなちりとなり毒物を発して、私たちが食べている魚に蓄積されたりします。バクテリアが発生すれば、人間の身体にも感染症として被害をうけることもあるんです。

このように、人間によって捨てられたゴミや汚物により、海の生物がまず被害を受け、次に人間にも戻ってくるということを、このキャンペーン期間中、大変おこがましいですが、こんな事を考えるきっかけになったらいいなと思っています。

島に流れ着く多くのゴミは、買い物袋、お菓子や食品梱包袋、ペットボトル、瓶、靴やおもちゃなど生活にかかわるものも多いです。他には、漁網やロープ、ポリ容器などです。

アホウドリや海洋生物がプラスチックゴミを餌と間違えて食べてしまい、命を落とすこともあります。また、漂流している漁網にからまり溺れてしまうケースもあるんです。ハワイでもモンクシールやウミガメなども被害を受けているそうです。

今月からSave the Earthキャンペーンが始まっています。どんなキャンペーンかというと、こんな楽園ハワイでも、ゴミの問題をかかえているということを、少しでもみなさんに知っていただこうとスタートしました。

きっかけは「イルカと戯れ隊」のツアー中、以前よりイルカがプラスチックバックで遊んでいる姿を多く見かけるようになったのでは？と疑問がわいてきたからです。実は、ハワイ諸島やその周りの島々は、太平洋を流れる海流の関係からゴミが漂着するという環境にあります。またそのゴミははるか遠くの日本、韓国、中国やロシアから流れ着くこともあるんです。海はつながっていて、小さなことも大きな影響を与えてしまうこともあるということをお話しさせていただいています。

日本の地震・津波から2週間が経ちましたが、まだまだ被災地の皆様は不安な日々を過ごされていることと思います。これ以上被害者がでないように、また、原発騒動が沈静化するようお祈りするばかりです。ドルフィン＆ユーでも少しでも力になれたらと思い、寄付金を募っています。みなさまが安心して寄付できるよう、今回の地震・津波災害のための組織としてアメリカ赤十字に登録させていただいています。ご協力いただけたら嬉しいです。

イルカと戯れ隊では、毎月ニュースレターを発行しています。通常はプリントアウトして旅行会社の皆様などにお渡ししているのですが、もっと多くの方にイルカやハワイの海洋生物について知っていただきたいと思い、PDFにしてウエブ上でも公開することにしました。

3月号は「隊員クローズアップ」にカエナが登場。「今月のコラム」はカイナ（写真）が『僕の好きな音楽』を書いています。

お時間のあるときにでも、ご覧ください。