州内で覚せい剤による死亡者数が増加

2025.06.22

日刊ローカルニュース

ハワイ州薬物密売地域対策プログラムが発表した最新の調査データで、合成麻薬のフェンタニルの過剰摂取による死亡者数は減少。いっぽう、州内での覚せい剤による死亡者数が増加していることが明らかになった。

今回発表された最新データによると、オアフ島では2024年に合成麻薬フェンタニルによる死亡者数が、2023年から約10%増となる244名となったものの、オアフ島以外のほかの島々では、合成麻薬のフェンタニルにの過剰摂取に対する取り組みが進展をみせ、カウアイ島でのフェンタニルが原因とみられる死亡者数が前年比約10%の27人となったほか、マウイ郡では死亡者数が64人から49人に減少。また、ハワイ島での死亡者数は前年と同じく32人となり、州全体でのフェンタニルの過剰摂取による死亡者数は、昨年が103人、2023年が107人で減少している。

いっぽう、ハワイ州内では覚せい剤(メタンフェタミン)の使用が増加。州全体での覚せい剤が原因とみられる死亡者の人数は、2024年は260人で、2023年の222人から約20%近く増加。とくに、ホノルル市での増加率は25%以上の増加となっている。また、カウアイ島とハワイ島は横ばいで、2023年と同数だったほか、マウイ郡での死者数は37人から38人にわずかに増加している。

ハワイ州薬物乱用防止協会のゲイリー・ヤブタ事務局長は「オピオイドの過剰摂取を抑制できるナルカンの入手が以前より容易となったことが、フェンタニルによる死亡者数の減少につなっているようです。いっぽう、メタンフェタミン中毒は増加傾向にあるものの、メタンフェタミン中毒の治療には薬物療法による治療法がなく、いきなり断薬する方法しかないため、現時点では、フェンタニルよりもメタンフェタミンの方が恐ろしいかもしれません」とコメント。ホノルル市救急医療サービス局のシェイン・エンライト氏も、ハワイではフェンタニルの2倍の人がメタンフェタミンで亡くなっており、今後、啓発プログラム等の方向転換が必要かもしれないと指摘している。

参考:ハワイ・ニュース・ナウ

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