ホノルル市当局は、オアフ島内で拡大している害虫のサイカブトムシ(coconut rhinoceros beetle)の駆除を実施。オアフ島南部のカカアコ・ウォーターフロント・パークからケワロ湾、マジック・アイランドの範囲の約800本のヤシの木に「ザイテクト」と呼ばれる殺虫剤の注入を行った。
ハワイ州農務省植物検疫課長のジョナサン・ホー氏は、作業員がそれぞれの木に穴を開け、少量の薬剤を散布して穴を塞ぐという的を絞ったアプローチは、基本的に薬剤が周辺に飛散したり、土壌を湿らせることもないため、樹木への、そして何よりも人への曝露を最小限に抑える方法であると説明。ハワイで最も人口の多い海岸線の樹木を守るための最も迅速な解決策だと主張している。
なお、サイカブトムシは、ハワイ諸島に生息しているヤシの木の種子のほか、バナナやタロ、パイナップル、サトウキビなどにも悪影響を及ぼす外来種の害虫として州内で被害地域が拡大しており、当局ではすでにオアフ島のハナウマ湾とダイヤモンドヘッド周辺のヤシの木に同様の措置が施されたとしている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ