オアフ島カイルア地区で30年以上にわたって営業していたアートギャラリー「アイランド・トレジャーズ・アートギャラリー」が19日(金)に閉店。営業最終日には数百人の関係者や顧客が集まり、同店の閉店を惜しんだ。
1988年にオープンしたアートギャラリーでは、絵画、彫刻、宝石などを展示販売しており、同店に作品の展示と販売を委託していたアーティストからは、今後どの場所で作品の展示や販売を行えばいいのだろうかとの声が聞かれた。
アートギャラリーマネージャーのベン・マトリン氏は同店の閉店の理由について「新型コロナウイルスによる困難な時期を乗り越え、少しずつ経営状況も改善してきてはいましたが、家賃が高すぎてオーナーのゲイル・アレン氏はこれ以上の家賃の支払いが不可能となりました」とコメント。ゲイル氏がギャラリーを開業した34年前の家賃は2,500ドルだったものの、現在の家賃は17,000ドルから20,000ドルほどとなっているうえに、毎年値上げが続いているとしている。
なお、同店の貸主であるアレクサンダー&ボールドウィン社の広報担当者は「過去数年にわたり、ギャラリー側の要請により継続的な営業を支援するために資金援助を行ってきました。新型コロナウイルスのパンデミック時には、パンデミックが収束し市場の状況が改善されれば以前の賃料に戻すという合意のもとギャラリーを救済してきました。何カ月もの間、オーナーとともにギャラリーの継続するための選択肢についての話し合いを続けてきましたが、今回、ギャラリー側がリース契約の満了に伴って閉店するという決断を尊重します」との声明を発表している。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ