単身者が生活に必要な最低時給額は$18.63

2022.01.23

日刊ローカルニュース

ハワイ州議会では現在、州内の最低賃金の引き上げ案についての話し合いが進められており、ハワイ州で単身者が生活するには、少なくとも時給$18.63の収入が必要であるとの試算が明らかにされている。

ハワイ州の現在の最低賃金は時給$10.10で、これは週40時間働く人の場合、年間約$21,008の収入となり、州上院では現在、2026年までに最低賃金を$18に引き上げるという法案を検討。この法案では、10月までに最低賃金を$12に、2024年までには$15に引き上げるとしている。

州の最新の報告書によると、オアフ島で単身者が基本的な住居費、食費、交通費、その他の費用を賄いながら生活するために必要な年収は$38,762で、時給に換算した場合には約$18.63の収入が必要で、単身者の約43%の収入がこの規定を下回っているとしている。

このほか報告書では、オアフ島に住む大人2人と子ども2人の世帯が基本的な生活費を賄うには、年間$88,000近く、時給に換算した場合には大人2人が約$21.15の収入を得る必要があり、オアフ島の大人2人と子ども2人の世帯の3分の1以上が、この基準以下の収入であると推定されているとしている。

なお、最低賃金の引き上げ支持派は、収入がアップすることで何千もの世帯が貧困から抜け出せると主張しているものの、最低賃金の引き上げ反対派は、賃金が上がればパンデミックで打撃を受けた中小企業にさらに負担がかかるだけだとしている。

参考:ハワイ・ニュース・ナウ

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