ハワイ州が購入していた約3,000万ドル相当分の新型コロナウイルスの検査キットが、使用期限切れとなっていることが明らかになった。
今回、使用期限切れとなっているのは、672,000個の新型コロナウイルスの検査キットで、当局では昨年夏、新型コロナウイルスの症例が急増したことを受け、BDVeritorブランド社製の抗原検査キットを購入。これらの検査キットは、感染者数が増加していた高齢者施設や刑務所で利用されたものの、感染者数が減少後、新たな感染者増の場合に備えて、当局の管理下で保管されていた。
到着者に対する抗原検査を実施しているハワイ郡では先月、検査キットの使用期限切れが近づいていることを理由に、州当局に対して、検査キットを無料で提供するよう要請。しかし当局側は、検査キットはコミュニティで使用することを目的に購入されたもので、ハワイ郡が実施している空港での検査は対象外であるとして、ハワイ郡に対し有償で50,000個分のキットを提供。ハワイ郡では、検査キット1つあたり約$45の費用を負担している。
なお、当局では、使用期限切れとなった検査キットを使用できるか否かについて、連邦政府側と協議を続けているとしている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ