ハワイ州当局では、州保健局やCDC(米疾病予防管理センター)などが連携し、ハワイ訪問後に日本で新型コロナウイルスの感染が確認された日本人男性に関する情報収集を実施。男性がハワイ滞在中に濃厚接触した人物はいないとの見解を発表している。
当局によると、ハワイ訪問後に日本で新型コロナウイルスに感染した男性は、1月28日にハワイに到着。マウイ島とオアフ島に滞在し、2月3日より風邪のような症状を感じ始めたものの、その時点では発熱もしておらず、2月7日に日本へ帰国したとしている。
当局関係者は「日本で新型コロナウイルスを発症した男性とハワイ内で濃厚接触した人はおらず、間接的に接触した人は発症するリスクが非常に低いとみられており、間接的に接触した人々と当局が面接を行った結果、公衆衛生の手順に基づき、誰も当局の管理下で監視する必要はないとの結果に至りました。男性はハワイ滞在中に体調不良を訴えたものの、滞在中に島内にある医療機関を利用していないほか、ウイルスの拡散を防ぐとされるマスクを着用していました」とコメント。州保健局は今後も、州、連邦政府などの関係各所と緊密に連携しなら接触者のハワイでの行動追跡調査を引き続き行うとともに、新情報が明らかになった場合には随時一般への情報提供を行うとしている。
ハワイ州の疫学者であるサラ・パーク医師は「男性はマウイ滞在中に体調を崩していないほか、オアフ島滞在中も発熱などの症状はありませんでした。新型コロナウイルスの発症に関しては、通常、14日以内に発症するとされており、医療関係各所に対し、2月21日以前に発症者が出てくる可能性があるとの通達を行っています」としている。
ハワイ州では16日(日)の時点で、新型コロナウイルスの感染者は確認されていないものの、中国の武漢からハワイへ戻った1名が指定施設内で隔離されているほか、58名が当局による監視下におかれている。
参考:KITV4