ハワイで急成長!日本人オーナーが挑むビジネスの舞台裏

ハワイで急成長!日本人オーナーが挑むビジネスの舞台裏

ハワイで急成長中の「Select 7 Inc.」日本人オーナー・サオリさんにインタビュー。アメリカでの事業展開のリアルやハワイの銀行CPBとのパートナーシップについて伺いました。

更新日:2025.12.26

特別企画&レポート

アロハ!編集部のエリカです。

ハワイは言わずと知れた「ビジネス激戦区」。
とくにこのご時世、新規ビジネスを軌道に乗せることさえ難しく、挑戦しても撤退を余儀なくされる企業も少なくありません。

そんな中、ここ数年で驚異的な成長を遂げている企業があるのをご存知でしょうか?
しかもその立役者は、日本人女性オーナーが率いるローカル企業

「なぜ、成功しているのか?」
「どんな戦略が成長を支えているのか?」

編集者として、そして一人のハワイ在住者として、その“成功の秘密”がどうしても気になり、実際に話を聞きに行ってきました。

その企業の名は「Select 7 Inc.」。

ハワイのレストランやホテルへ、新鮮な食材を届ける食材卸の会社で、オーナーのサオリさんが中心となり、ここ数年で業績が急拡大。
今ではロサンゼルス、サンフランシスコ、ダラス、シアトルにも拠点を広げるほどの成長ぶりです。

 

Select 7 Inc.のオーナー、サオリさん

 

インタビューを通して見えてきたのは、強いビジョンと、ハワイの銀行「セントラル パシフィック バンク(CPB)」との信頼関係が生んだ“成功の方程式”

今回は、アメリカでの事業展開のリアルから、CPBとの出会い、成長の裏側まで、サオリさんにたっぷりお話を伺いました。

 


 

Q. Select 7 Inc.とはどんな会社?

サオリさん:カット野菜、カットフルーツ、洗浄済みのお米やすし飯などを、スーパーやレストランにお届けする会社です。

 

 Q. なぜサオリさんは“食材卸”のビジネスを始めたのか?

サオリさん:アメリカで子どもを育てたいと思い、ハワイの和菓子店に投資したことがありました。でもうまくいかなくて。その時、和菓子店の運営で感じた人手不足を解消できるビジネスモデルを思いつき、和菓子店を手放して、今の事業をスタートしました。

 

Q. 立ち上げ当時、ハワイには同業の会社はあった?

サオリさん:2010年にSelect 7 Inc.を創業しましたが、当時は同業の会社はなかったですね。

 

Q. ハワイでビジネスを始めるうえで、どんな壁があった?

サオリさん:シングルマザーだったので、育児と仕事の両立が本当に大変でした。
子どもが起きる前に早朝の食材配達を済ませ、戻ってきて朝ごはんを用意し学校へ送り出し…その後は子どもをアフタースクールに預けてギリギリまで仕事、と常にバタバタしていました。
今振り返ると、よくやれたなぁと思います。

 

Q. ハワイでビジネスをするうえで、感じた魅力は?

サオリさん:日本では当たり前のことをハワイで実践すると、すごく評価してもらえることが魅力だと思います。
たとえば、遅れずに配達することや、相手が求めるクオリティをきっちり提供すること。「日本より早いね」と言われるくらい徹底しています。
今は各店の日本人マネージャーが管理してくれているので、とても助かっています。

 

Select 7 Inc.のスタッフ

 

 Q. 特にこだわっている点や、他社と差別化している部分はある?

サオリさん:それぞれのお客様と細かく打ち合わせをして、日本品質を徹底的に追求しています。
例えば、野菜のカットひとつとっても、「さつまいもは35グラムに切ってください」、「ゆで卵の黄身はこのくらいの柔らかさで」といった指定をいただくこともあります。

また、お客様から指定のお米をいただいて、ご飯を炊き、寿司飯を作ることもあります。
大きな日本製のガス釜を使って浸水から炊飯まで行うのですが、これがなかなか大変で(笑)、でもこの手間が品質の差になっているんです。

 

Q. Select 7 Inc.が急成長した理由とは?

サオリさん:業績が伸びた大きな要因は、CPBの担当者である野路未由希さん(以下、未由希さん)との出会いだと思います。
もともと小さなスペースでビジネスをしていたのですが、手狭になってきたタイミングで、もっと大きな工場が必要だと考えていました。

ちょうどその頃、ハワイの盛和塾(経営哲学と人生哲学を学ぶ勉強会)で知り合った、CPBインターナショナルバンキングの瀬田譲二さんさんから未由希さんを紹介してもらったんです。

ちょうどこの会議室で打ち合わせをしていたとき、当時CPBのアシスタントマネージャーだった未由希さんが「サオリさんが一生懸命だから応援したいんです!」と言ってくださったことが、今でも忘れられません。

あの時未由希さんに出会っていなければ、今の成功はなかったと思います。

 

CPBの副社長兼ディレクターの未由希さん(写真右)

 

Q. なぜアメリカ本土にも拠点を広げたの?

サオリさん:ハワイのお客様の中には、ロサンゼルスやサンフランシスコでもビジネスをされている方が多いんです。
ですから、そこでビジネス展開しないのはもったいないと思いました。

 

Q. CPBからは主にどんなサポートを受けた?

サオリさん:ハワイ・カリヒとロサンゼルスで工場を購入する時に融資をしてもらったのが大きかったですね。あとは、チェックを紛失したりオンラインバンキングにアクセスできなくなったりしたトラブルも、すごくスムーズに対応してくれました。

コロナ禍の、PPPローンの手続きをすごく早くサポートしてくれたんです。書類を全部集めていなかったんですけど、「資料は全部あるからこちらでやっておきます」と言ってもらえて、本当に助かりました。

うちはスーパーへの卸もやっていたので、ビジネスへの影響は比較的少なかったんですけど、それでもCPBの力は本当に心強かったです。

 

カリヒの工場と配達用バン

 

Q. そのほか、CPB担当者とのやり取りで印象に残っていることは

サオリさん:いっぱいありますね。とにかく何でも早くて、こちらがすべて説明しなくても状況を察して動いてくれるんです。
オーナーシップや納税番号がミスマッチだったときも、未由希さんがDCCA(ハワイ州商業消費者局)に直接メールしてくれて、会計士に頼むよりも早く解決してくれました。本当に対応が早くて毎回びっくりします。

 

 

Q. 今後の目標は?

サオリさん:今は5拠点ですが、最終的には10拠点にしたいと思っています。場所もなんとなく決まっているんです。言ったからには、やらないとですね(笑)。

会社のクリスマスパーティーの様子

 

Q. アメリカでの展開を通して、日本人オーナーとして感じるやりがいとは?

サオリさん:日本では当然なことでも、同じことを会社にお願いしてもなかなかできないと思うんです。でも私たちは、日本クオリティを提供できる。本物の日本食を、縁の下の力持ちのような形でお届けできるのが、すごく良いなと思っています。

それに何より、お客さんに「早くなった!」「楽になった!」って喜んでもらえる瞬間が一番嬉しいですね。

 

Q. 日本からハワイに進出を考えている方へ、アドバイスやメッセージをお願いします。

サオリさん:ビジネスをする上で「良い弁護士さんと会計士さんに出会うのが大切」と言われますけど、私からすると、それよりも「良い銀行さんと出会うこと」が一番大切だと思います。

その中でも、CPBさんは本当におすすめです。アメリカ本土でもいろんな銀行と仕事をしてきましたが、CPBのように親切で頼れる銀行はなかなかありません。

 


 

◆インタビューを終えて…

CPBの未由希さんとの出会いの場面を語るとき、サオリさんが思わず涙を浮かべる瞬間があり、その深い信頼関係に胸を打たれました。
オーナーでありながら、今もたったひとりで営業に走り続けているという姿勢にも、強さと覚悟がにじみ出ています。

 

さらに驚いたのは、ハワイの大手スーパーで提供されているご飯や、人気チェーン店で使われている野菜の多くを Select 7 Inc. が手がけているという事実。
「ハワイで手頃に美味しいご飯が食べられること」の裏側には、彼女たちの努力があるんだと知り、感謝の気持ちがじんわりこみ上げてきました。

 

ダウンタウンにあるCPBの本店

そして、セントラル パシフィック バンクは、ハワイでの暮らしを支える存在であると同時に、ビジネスの成長を誠実に後押しする心強いパートナーでもあります。
サオリさんが掲げる「全米10拠点」という大きな目標を実現していくためには、資金提供やトラブル対応だけでなく、経営戦略や未来のビジョンをともに描ける“真のパートナー”の存在が欠かせません。

 

ハワイで挑戦する日本人オーナーと、その熱い挑戦を支えるCPB

二者の強いタッグは、こさらに大きな成功へと歩み続けることでしょう。
このストーリーが、ハワイやアメリカ本土で新たな一歩を踏み出そうとしているすべての方への、力強いエールとなりますように。

 

FDIC加盟銀行

重要事項およびディスクロージャー:セントラル パシフィック バンク(CPB)は、連邦預金保険公社(FDIC)の加盟銀行です。すべてのローンおよび口座は、信用審査、確認、および標準的な書類要件の対象となります。本記事に記載されている体験談は、お客様個人の事例であり、実際の結果やサービス内容は異なる場合があります。当行は法的、税務、または会計上のアドバイスは提供しておりません。法人設立や納税者番号(Tax ID)等については、専門家にご相談ください。

セントラル パシフィック バンク

<日本語カスタマーサービス>

電話番号
808-544-5625
日本語でメールのお問い合わせはinfojapan@cpb.bank
Member FDIC

<そのほかの支店情報は以下のURLよりご確認ください>

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