ハワイ旅行で誰もが通る入国審査や出国前の保安検査は、待ち時間が長くなることもあり、ストレスに感じる方も多いのではないでしょうか？ そんな入国審査、保安検査の煩わしさを解消してくれるのが「グローバルエントリー」。今回は、グローバルエントリーの申請方法や利用方法などを詳しく解説します。

※この記事の内容は2025年5月現在のものです。

グローバルエントリー（Global Entry）とは？

アメリカ合衆国税関・国境警備局（CBP）が運営する入国審査の迅速化プログラム。事前に審査を受けて承認された旅行者は、アメリカ入国時に専用のキオスク端末を利用して長蛇の列に並ぶことなくスムーズに入国が可能です。
日本国籍保持者も対象で、一定の条件を満たせば登録できます。

⚫︎グローバルエントリーのメリット

入国審査がスピーディーに

グローバルエントリーは、通常の入国審査に比べて、待ち時間が大幅に短縮できるのが魅力。キオスク端末を使用することで、長い列をスキップできます。

TSA PreCheckが利用可能

グローバルエントリーに登録すると、TSA PreCheckも利用可能です。保安検査が簡略化され、靴を脱いだり、PCをバッグから取り出したりする必要がなくなります。

⚫︎対象者と申請条件

2024年11月に、日本が世界18番めとなる公式パートナー国となり、米国永住権を持たない日本国籍保持者も登録できるようになりました。

グローバルエントリー対象者
・米国市民
・米国永住保持者
・承認されている国の国民

申請条件
・有効な日本国パスポートを所持している
・犯罪歴や過去の入国拒否がない
・14歳以上
・保護者の同意（18歳未満）

⚫︎申請料

グローバルエントリーの申請料は$120で、有効期限は5年間です。申請料は返金不可なのでご注意を。

⚫︎申請方法（日本国籍保持者向け）

ステップ①：日本でTrusted Traveler Programの登録

TTPのウエブサイトでアカウントを作り、グローバルエントリーの申請書を提出。申請料も支払います。

ステップ②：戸籍謄本の提出

オンラインで申請後、発行後3カ月以内の戸籍謄本（原本）を東京入国管理局 審査管理部(GEP担当)に提出。戸籍謄本の右上に鉛筆でPASSIDを記入してください。PASSIDはTTPでオンライン申請したときに発行されます。
審査中に東京入国管理局から連絡する場合もあるので電話番号やメールアドレス、住所など間違えないように中してください。

戸籍謄本送り先住所：
東京入国管理局 審査管理部(GEP担当)
〒108-8255　東京都港区港南5-5-30 　

ステップ③：面接の予約

条件付き承認されたら、面接の予約をします。日本在住者は、海外から米国に入国する際に入国審査と面接を同時に受けられる到着時登録（EoA）オプションが利用できます。到着時登録オプションを利用の場合は、予約は不要です。

ステップ④：面接

面接では、簡単な質問と指紋の採取が行われます。パスポートと正確な住所が書かれた写真付き身分証明書を持参してください。
結果はダッシュボードで確認でき、承認された場合は後日グローバルエントリーカードが届きます。

⚫︎使い方

グローバルエントリーに登録後は、入国審査の列に並ぶことなくキオスク端末が利用でき、スムーズに入国できます。

ステップ①：空港に到着後「Global Entry」表示のあるキオスク端末へ

ステップ②：キオスク端末でパスポートのスキャン、指紋認証、税関申告などを行う

ステップ③：レシートを受け取り専用レーンで入国手続きを完了

⚫︎更新方法

グローバルエントリーは、有効期限の1年前から更新が可能です。更新はTTPアカウントで行います。

ステップ①：TTPのアカウントにログインし、「Renewal Application」を選択

ステップ②：必要情報を入力し、更新料を支払う

ステップ③：審査が必要な場合は再度面接を受ける