アロハ！ メグミです。
　毎年、秋の恒例カルチャーイベントとなっている、ハワイ国際映画祭（Hawaii International Film Festival、通称HIFF）が、今年もスタートしました！ 11月9日までの間、世界各国の映画作品が上映されます。そのオープニングを飾るメディア向け記者会見に行ってきましたよ〜！

　メディア向け記者会見は、10月30日、HIFFのスポンサーとなっている一流ホテル「ハレクラニ」で開かれました。今年のオープニング・ナイトを飾るプレミア上映作品は、日本の作品「バンクーバーの朝日」。記者会見には、石井裕也監督と、女優の高畑充希さんも登場！

　戦前のカナダ・バンクーバーを舞台に、実在した日系人野球チームの物語を描いた「バンクーバーの朝日」は、日系人が多く住むここハワイにおいて、2014年HIFFでもっとも注目を集める作品のひとつ。石井監督は「この作品を通し、苦境の中でもがく若者たちの姿を描きたかった。日系人の物語だというだけでなく、普遍的なテーマを取り扱っています」と語っていました。

　映画祭参加のためにハワイ入りした女優の充希さん。たった数日間の滞在ですが...ハワイで何が食べたいですか？という質問に対し、「私は、マラサダが食べたいです」と即答（笑）。会場がほんわかとした笑いに包まれました。

　記者会見の後、映画「ミスティック・リバー」などで有名な女優マーシャ・ゲイ・ハーデンさんと歓談する充希さん。アカデミー賞女優であり、3児の母でもあるマーシャさんは、美しく理知的で、気さくで飾らないフランクな物腰がステキでした。女優ふたり、どんな話をしていたのか、気になりますね〜（笑）。

　HIFFの顔ともいえる、チャック・ボラーさん。今年は「名誉ディレクター」として、HIFFをサポートしています。

　会見会場でもその美しさにひときわ視線が集まっていた、高畑充希さん。憂いのある表情の中に、力強い眼差しがとっても印象的でした。

　「バンクーバーの朝日」では、兄（妻夫木聡）の所属する日系人野球チームを見守る妹・エミー笠原を演じた充希さん。「いつも、どんな役でも難しいのですが...今回は、もちろん日系人の歴史についても勉強しましたが、それだけに集中するのではなく、あらがえないことにもがき苦しむ人たちのそばで、その光となる役どころを意識しました」と、作中の演技について語ってくださいました。ハワイに来るのはこれで2度めだということですが、「明後日に帰るのですが、美味しいものはいろいろ食べて帰りたい。オリジナル・パンケーキ・ハウスに行きたい！」。念願のパンケーキが食べられたことを祈ります！（笑）。

　石井監督にもお話を聞くことができました！ ハワイに来るのは、子どもの時の家族旅行以来ということでしたが...「その旅行のことは鮮明に覚えています。ワイキキをはじめ、ひととおりの観光をして」。もしハワイを舞台にした映画を作るとしたら？「ハワイを訪れる旅行者をテーマにしてみたいですね。楽園のようなハワイ、でも一人ひとりは、ただ楽しいだけじゃない"何か"を抱えながら、ここに来ている...そんな人たちを描いた物語です」。なるほど...石井監督の視点で描かれるハワイ、とても興味深いです。ぜひ実現することを願っています！

　HIFFエグゼクティブ・ディレクターを務めるロバート・ランベスさん。今回の映画祭上映作品のなかで、おすすめは？と聞いたところ「すべてがおすすめです！ 何千本という候補作品の中から選りすぐった作品ですから。でも、あえて日本のみなさんにおすすめするなら..."テルマエ・ロマエ 2"ですね。とても素晴らしいコメディ作品です」。じつは、「テルマエ・ロマエ2」の上映チケットはすでに完売という人気ぶり。「日本映画は、ハワイでは劇場上映されることが少ないので、この機会にぜひ劇場を訪れて欲しいですね」。

　映画祭は11月9日まで開催中です。上映スケジュールとチケット購入は、HIFFの公式サイトで行うことができますよ。11月7日には、ディズニーとピクサーによるハワイを舞台にした製作中の最新作「LAVA」のスニークピーク上映と音楽パフォーマンスのイベントも開催されます（詳細はこちら）。ぜひチェックしてくださいね！