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「フラ」と「ハワイの自然」の素敵な関係

「フラ」と「ハワイの自然」の素敵な関係

大好評ヌイ・ダイスケさんのフラコラム第二弾!今回は、島の自然と一体となって踊るフラ・ダンサーがレイとして身につける「植物」についてのお話です。

公開日:2012.10.29

更新日:2017.06.14

よしみだいすけのフラナビ・コラム

 Aloha kakou!
 フラ・ナビゲーター Nui Daisukeです。

 ハワイ最大のフラ競技会「メリー・モナーク・フラ大会」を、ハワイ島ヒロの会場を訪れて実際に観るのは特別な体験です。選び抜かれたフラ・ダンサーたちによるハイ・レベルなパフォーマンス、そしてそんなダンサーたちのステージを観るために集まったフラを愛する人々、合わせて5000人ほどがそこに結集しています。テレビの生中継では感じることができない感動がたくさんあります。なかでも僕にとっての新鮮で素朴な驚きだったのが、会場を包む空気、その香りでした。そこには、出場するダンサーや観客が身につけている植物の香りが満ちあふれていたのです。席が良ければ、ステージで踊るダンサーの動きに舞う、生の草花で作られたレイやスカートの香りが風に乗って届いたりするのです。ハワイの自然を身につけて踊るフラという踊りの魅力と不思議に包まれる瞬間です。

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 伝統的な古典フラ(フラ・カヒコ)を踊る時、彼女たち&彼らはほぼ必ず森の草花や自然のもので作った何かを身につけます。首にレイ、頭に乗せるのはレイ・ポオ、手足首に巻くのはクペエ、腰に巻くのはパウと呼ばれます。なぜフラ・ダンサーは植物を身につけて踊るのでしょうか?その理由のひとつとして多くのクムフラ(フラの師)がこう説明します。森の植物を身につけることで、ダンサーはハワイの自然からマナ(パワー)を得ることができる。なぜならハワイアンは古来より森を「神の領域」と信じ、そこにラカという名の女神の存在をみていた。そして森の女神ラカはフラの守護神として崇められた。森の植物たちはラカの化身であり、その植物を身につけることで身は清められ、護られ、マナを得ることができるのだと...。

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 フラ・ダンサーは、森に入って植物を集め、それらの素材を使って自分の手でレイやスカートを作ります。とても時間のかかる、忍耐と技術のいる作業です。このプロセスを経て、ダンサーは自分が暮らす島の大切な自然と身も心も繋がっていくのです。そしてそれこそが、フラという伝統文化がハワイの人々に伝えてきた叡智と言えるのかもしれません。

 とういうわけで今回は、島の自然と一体となって踊るフラ・ダンサーがレイとして身につけるのがどんな植物なのか、いくつかご紹介しましょう。ダンサーが身に付ける植物の意味を知り、ダンスとあわせてその背景に思いを馳せてみてはいかがでしょうか…。

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◎ティ・リーフ
ハワイアンの家の庭には必ずといっていいくらい植えられています。魔除けのパワーがあると信じられているんです。ティの葉はレイやパウ(スカート)に使われます。多くの人の前で踊るとき、ティの葉を身につけることでネガティブな気から身を護ることができるのだと言われます。

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◎オヒア・レフア
フラ文化のシンボルのような存在なのがレフア。それはハワイの神話と密接な関係があるからです(その神話については今後の連載で詳しく書かせていただきますね)。フラ・カヒコ(古典フラ)の題材である神話のなかに登場する最初のフラ・ダンサーは、ホーポエという女性で、ハワイ島キラウエア山の溶岩の地面を緑で包む、オヒア・レフアの森の女神でした。フラ・ダンサーのルーツのような神聖な花であるレフアで作ったレイを身につけると、フラ・ダンサーなら誰もが身も心も引き締まる思いになります。

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◎ククイ
大きな数珠のような仕上がりのレイに使われているのは、ククイの木の実の中にあるナッツの殻。油分がいっぱいのナッツは火がつくため、昔はろうそくやトーチに使われていました。「光」「明かり」を象徴するククイの葉からは、頭に乗せるレイ・ポオが作られたりします。

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◎ピカケ
ジャスミンの花です。小さく可憐な白い花を咲かせます。レイにするときはツボミを連ねます。高貴な香りのピカケは、ハワイ王国のプリンセス・カイウラニのお気に入りの花として知られます。彼女のことが歌われたフラ・ソングを踊るときは、長く連ねたピカケのレイを幾重にも束ねて首にかけます。

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◎クラウン・フラワー
形を良く見ると、花の名前の由来がわかります。花の中心部がまるで親指大の冠のような形をしています。上品な紫色のものと白いものがあります。ハワイ王国最後の国王、唯一の女王だったリリウオカラニのお気に入りの花として知られます。リリウオカラニをたたえる歌や、彼女によって書かれた歌を踊るときには、クラウン・フラワーのレイが良く使われます。

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