映画バトルシップの撮影場所「戦艦ミズーリ」【戦艦ミズーリ記念館】

映画バトルシップの撮影場所「戦艦ミズーリ」【戦艦ミズーリ記念館】

いま話題の映画「バトルシップ」のロケ地になった戦艦ミズーリ記念館。そのロケ地をまわる迫力いっぱいのツアーに、ユカリンさっそく行ってきました〜!

公開日:2012.07.11

更新日:2017.06.14

編集部体験レポート

 アロハ!ユカリンです。
 みなさんは映画「バトルシップ」はもうご覧になりましたか? 日本人俳優の浅野忠信さんやリアーナが出演したことでも話題になっていますよね。そして撮影場所がここハワイだったこともあり、ハワイでも大注目の映画です。その撮影場所となった真珠湾にある戦艦ミズーリ記念館に「バトルシップ・ムービー・ツアー」が新登場したと聞いたので、ユカリンさっそく行って来ました!

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 ツアーに参加すると最初にボトルウォーターがいただけます。ツアーでは、広い戦艦の中を歩いたり、階段を登ったり降りたり、甲板での見学で、直射日光による脱水症状にならないようにとの気遣いなのです。そして、私のお隣りにいらっしゃるのがムービー・ツアーのガイドをしてくださるジョージさん。驚くなかれ、このジョージさん、映画バトルシップに橋本中将の役柄で出演しているのですよ~!かっこいい~!

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 それではツアーへ出発! 最初はこの穴からハシゴを登って砲塔エリアへ。戦艦ミズーリは、昭和16~19年に、当時のお金でなんと1億ドルもかけて造られたのだそう。アメリカにおいて最後に完成し、最後に退役した「最後の戦艦」とよばれている軍艦です。マイティ・モーの愛称で親しまれたことでも有名ですよね。

 太平洋戦争で活躍したのち、昭和30年に一度引退したものの、1991年(平成3年)の湾岸戦争では再び活躍をして、ここハワイへと運ばれてきました。

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 砲塔からは1分に2発の砲弾を発射でき、その砲弾は37キロもの距離を飛ぶことができたんだそう。なんだかその迫力は想像すらできないスケールの大きさですよね。

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 この部屋は、コンバット・エンゲージメント・センター(Combat Engagement Center 略称=CEC)で、日本語では「戦闘指揮所」と呼ばれています。ここからトマホークなどのミサイルを発射していたんですって。ちなみに湾岸戦争時にミズーリから発射したトマホークは計30発、うち2発は不発だったとのこと。

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 映画で使用された場所には、モニターが設置してあり、そのリアルな映像を見ることができます。私もちょっとなりきって「撃てーーー!!」と演技をしてみました(笑)。この部屋は25年前の改装で現在のようになりましたが、1945年の降伏文書調印式の時には、開始前にあのマッカーサー元帥がこの場所で待機し、この部屋から調印式会場に降りて行ったという場所でもあるんです。あの歴史的瞬間の前、マッカーサーは、ここでどんなことを思いながら待機していたのかな...。

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 ジョージさんが当時のボイラーに火を入れる時の仕草を再現してくださいました。こんな風に8つあるボイラーにひとつひとつ火を入れて、温度は摂氏450度、圧力は600psiの高圧力にまであがるんですって(600psiという数字は、1平方インチの面積に600パウンドの重さがかかる圧力を表します。これは、換算すると1平方センチメートルの面積に約42キログラムの圧力がかかっているということになります)。

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 戦艦ミズーリは甲板を1階とすると、地下7階まであることになります。この写真は、その地下2階で、映画ではリアーナが走り抜けるシーンで使われています。この天井の黄色いレールは、爆弾や各種機材を運ぶ時に吊り下げて簡単に移動できるようにするための装置です。

 艦内は、部屋から部屋へ移動する際に段差がかなりあり、注意していないと転びそうになるんです。不思議に思ってジョージさんに理由を尋ねると、「浸水した時に時間稼ぎをするためですよ」と教えてくださいました。なるほどねー!

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 私が真剣な顔で説明を聞いているこの機械がなにかわかりますか? なんとこれはコンピュータ! メカニカル・コンピュータと呼ばれるものだそう。こんなにたくさんのレバーを使いこなし、主砲からの発砲をコントロールするのって、本当にすごいと思いませんか?

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 地下2階の見えにくい場所にあったのは、このラクガキ。いえ、ラクガキにしては上手すぎですよね。外観は怖々とした戦艦の中にこんなおちゃめなイラストがあるなんて、なんだかその当時の兵隊さんのことを想像すると微笑ましい気持ちになります。

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 ミズーリ号と言えば、私たちが学校の歴史の時間でも勉強した「降伏文書調印式」です。9月2日に東京湾(浦賀水道内の城ヶ島と館山の間あたりの海域)に停泊するミズーリの甲板上で行われ、アメリカ合衆国、イギリス、フランス、オランダ、中華民国、カナダ、ソビエト、オーストラリア、ニュージーランドが調印しました。調印式が行われた場所には、現在はこのように記念碑が設置されています。

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 「この写真が映画バトルシップに出演した時のものですよ。みなさんもぜひ映画を観て私を探してみてくださいね」とガイドのジョージさん。ジョージさんはマウイ島出身の日系人で、神奈川県相模原に10年以上住んだこともあるという日本語が堪能なやさしいおじいちゃま。

 ハキハキとした話し方と戦艦の中を軽快に動き回る姿は、とても68歳には見えません! ミズーリ号についてや戦争のことなど、知りたいことはすべて教えてくださるミズーリ博士のジョージさんに会える「バトル・シップ・ムービー・ツアー」にあなたもぜひ出かけてみませんか?

戦艦ミズーリ記念館
Battleship Missouri Memorial

[エリア」 パールハーバー(真珠湾)
[アクセス] ワイキキから車で約30分、ザ・バス19番、20番で約1時間
[住所]63 Cowpens Street(入館者はアリゾナ記念館のビジターセンターから無料シャトルバスに乗ってミズーリ記念館へと向かいます)
[電話] 808-973-2494 (日本語OK)
[営業時間] 【チケット窓口】7:00~14:45(ただし、6~8月は15:45まで、【開館時間】8:00~16:00(ただし6~8月は17:00まで)
[休館日] サンクスギビングデー、クリスマス、元旦
[料金] 入場料大人:$22子ども(4~12歳):$11(税、バス代込み)
※バトルシップ・ムービーツアー希望の場合、追加$25、日本語ツアー:9:00、14:00のみ。催行時間:約45分(要事前予約)。

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