ハワイ州運輸局は、オアフ島の主要道路であるH1フリーウェイに設けられている優先車線(HOVレーン)の利用対象から電気自動車を除外すると発表。1日(水)より、交通渋滞が悪化する可能性があるとして、ドライバーに対して注意を呼びかけている。
当局によると、2005年以降、電気自動車利用の場合は、乗車人数に関わらず優先車線の通行が許可されていたものの、電気自動車の優先車線利用を認めていた連邦法の失効にともない、電気自動車は1日(水)より、一般車両と同じ扱いになると説明。一般車線を電気自動車利用者が利用するため、今まで以上に交通渋滞が悪化するとみられている。
ハワイ州運輸局のエド・スニッフィン氏は「優先車線を完全に撤去し、誰もが利用できるようにすべきだという声もありますが、それには費用が掛かりすぎます。優先車線に関する法案は連邦政府の要件の一部で、優先車線を廃止したり、優先車線の比率を変えたりすれば、連邦法に違反することになり、資金を失ったり、既存のシステムに充てている資金の一部を返還しなければなりません」と説明。連邦政府が将来指針を変更した場合には、再び電気自動車が優先車線を利用することができるようになるかもしれないとしている。
なお、オアフ島には、優先車両専用舗装道路が合計28.2マイル(約45.4キロメートル)あるものの、利用するには乗車人数の制限があり、1日(水)以降、オアフ島内にある約26,400台の電気自動車が乗車人数の要件を満たしていない場合に一般車線を利用することとなる。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ