ハワイでサッカーが熱い!Jリーグもやってくる

ハワイでサッカーが熱い!Jリーグもやってくる

日本女子サッカー、なでしこリーグで昨年度3位のノジマステラ神奈川相模原がハワイでキャンプ&親善試合を開催!2月にはJリーグもハワイ入り予定で、ハワイでのサッカー熱が急上昇中です。

公開日:2019.01.28

ハワイのスポーツ情報「スポナビハワイ」

アロハ!スポーツナビゲーターのA-1です。

日本女子サッカー、なでしこリーグで昨年度3位のノジマステラ神奈川相模原が、1月11日よりハワイでキャンプ(合宿)および親善試合を行いました。

プロチームのないハワイでは、日本の女子プロチームが初めてハワイに来た!という画期的なできごと。ハワイのサッカーファンは、親善試合で過去にないくらいの盛り上がりを見せていました。

なぜハワイで女子サッカーが盛り上がったのか?となかなか想像がつきにくいかもしれないですね。アメリカ4大チームスポーツはこれまでアメフト、ベースボール、バスケット、アイスホッケーの4つがあげられてきましたが、15州でしかプロリーグがないアイスホッケーをのぞけば、サッカーが4つめに入るようになりました。

アメフト、ベースボールには女子が参加しにくいことから、ハワイの女子チームスポーツはサッカー、バレー、バスケットが人気です。特にアメリカ女子サッカーは、FIFA女子ランキング1位ということもあって、ハワイでも女子に人気のスポーツ。6歳から19歳のユースのためのクラブチームをはじめ、高校やハワイ大学には女子サッカー部があります。ハワイの多くの女子サッカーファンが、今回の初の日本の女子プロチームとの親善試合を楽しみにしていたのです。

ハワイ到着日から4日目の試合当日まで毎日練習をするチーム。

ノジマステラ神奈川相模原は、親会社ノジマ(家電量販店)の社員旅行に帯同してハワイへ。ほとんどの一般社員が観光などを楽しむなか、チームにはミッションがありました。

3月後半のなでしこリーグ開幕まではオフシーズンとは言え、今年から新しく監督が代わり、新しく移籍してきた選手も増えた再出発のタイミング。ノジマステラ神奈川相模原・山内社長と野田監督によると、暖かいハワイで基礎体力を作るだけでなく、選手同士、コーチ陣とのコミュニケーションを図り、今後の戦略を理解する機会を作ることが、今回チームでハワイ入りした理由だそうです。

初日は軽めのコンディショニング。軽くジョギングしてストレッチ、コアトレなどをこなして、パス回しなど遊び感覚でゆっくり体を慣らしていきます。2日め、3日めと、ポジション別の練習や実戦形式のミニゲームなどもこなし、4日めの親善試合を目標にチームが出来上がっていきます。野田監督はまだまだ試合なんてできる段階ではないと謙遜されていましたが、最終日の試合に合わせてコンディションを整えて行くうちに、選手たちの気持ちも自然と上がってきているのがわかります。プロ選手として真剣に取り組みながらも、ハワイでの初練習ということもあり、キャッキャとワイワイと女の子らしい様子が、なでしこらしく親しみが感じられました。

今回の注目選手は、もちろん大野選手。2011年ワールドカップ女子で日本が優勝した時の代表メンバーです。澤さんはじめ、あの時の試合は、本当に感動しました。大野さんが現役でプレーしていて、しかもハワイで会えるなんて光栄です!ほかにも、現在日本代表のセンターバック國武選手や、2013年の代表でもあった田中(陽子)選手などの姿も。チームにずっと帯同していると選手一人ひとりの特徴がわかってきて、日に日にプレイヤー全員に親近感をもてる、楽しい3日間でした。

一方ハワイ選抜も、ハワイ大学や高校リーグのルールで現役選手が試合に出られないなか、OG含め呼べる限りの選手を集めて強化練習中とのこと。元MLSシアトルレインにいた選手やハワイ大学OG、アメリカ本土の大学でプレーしている選手、ユースを教えているコーチなど、ベストな選抜チームを結成しました。2011年に女子W杯で日本がアメリカを破ったときから、日本の女子サッカーは一目置かれています。今回の対戦は、ハワイの女子選手皆が楽しみにしていました。

親善試合の会場となったのは、ハワイが誇るサッカーパーク「ワイピオ・サッカー・コンプレックス」。手入れが行き届いた天然芝を誇るスタジアムのほか、20面のサッカーフィールドがあり、普段はユースだけでなく大人のリーグ戦の試合やトーナメントが開催されています。普段ワイピオ・サッカーパークは試合でしか使用できませんが、今回は特別に許可を得て、3日めにフルサイズのコートとゴールを用意してゲームさながらの練習をすることができました。

前半は日本がボールを支配し、チャンスとみるや前線にボールを運びます。体格的にも小柄な日本選手はリズムよくパスを回し、フェイントを含めて個人技はハワイの選手より数段上。そのプレーに地元観戦客からも大きな拍手とため息が聞かれました。ただまだコンディションが完璧でないためかフィニッシュで決めきれないこともあり、お互い無得点のまま前半が過ぎていきます。

先制したのは日本。ゴール前約30m地点から、#17ディフェンスの小林選手の見事なフリーキックで先制。あいての壁の隙間をつく見事に曲線を描くゴールでした。その数分後、今度はハワイ選抜がパワーで押し込み1-1の同点で前半終了。日本の特徴がスピードとテクニックであるのに対し、ハワイはパワーサッカー。スタイルが全く違うので見ていても飽きないし、お互いのチームにもよい経験になったのではないでしょうか。

お互い一生懸命攻め込みましたが、結果1-1のドローで試合終了。今回は試合に勝つことが目的というより、全く違うスタイルの相手に対してどのように個人、チームが戦えるのか、楽しみながら試すことができる親善試合でした。試合後は記念品の交換をしたり、一緒に記念写真を撮ったりとお互いの健闘を称えあい、スポーツ交流の醍醐味を皆が感じられたのではないでしょうか。ユースの子どもたちにも、よい試合が見せられたことと思います。

試合後のベンチには、ボールガールを務めてくれたユースの女子選手たちが日本の選手のところに集まり、サインをもらったり、記念撮影をしていました。ノジマステラ神奈川相模原の選手やコーチ、社長までもが気持ちよく応じてくれ、ハワイのサッカーファンも大喜びでした。会場に集まった観客は約2,000人。多くのサッカーファンが観戦に訪れた有意義な親善試合となりました。

さて女子で盛り上がった国際試合ですが、第2回パシフィックリムカップ2019が、今年も2/8(金)と2/10(日)にアロハスタジアムにて開催されます。

第2回めとなる今年は、「メジャーリーグサッカー(MLS)」 から「バンクーバー・ホワイトキャップスFC」と「リアル・ソルトレイク」が、J1リーグからは「V・ファーレン長崎」、そして東北社会人サッカーリーグ 2部より「いわきFC」の計4チームがこのハワイの地へ集い、熱き戦いを繰り広げます。

さらに、オールスターと福島浜通り選抜U18による親善試合、オールスターゲームを開催することが決定しました。パシフィックリムカップの開催にあたり、大会開催へ多大な協力をしてくれているハワイと福島県のサッカーコミュニティの皆様へ感謝を示すとともに、このパシフィックリムカップを楽しんでいただくことを目的とした試合です。オールスターゲームでは「メジャーアイランドサッカー機構 (MISO)」によって選出されたハワイオールスターと、福島浜通り選抜U18が対戦し、大会をより一層盛り上げ2月10日(日)3位決定戦開催前の11:00よりアロハスタジアムにて開催します。(本試合の観戦は無料)

ハワイでサッカー観戦、いかがですか?

スケジュール&チケット情報

  • <開催地>アロハスタジアム
  • <日時>
  • 2019年2月8日 (金)
    ・第1試合:ハワイ現地時間17:30キックオフ (日本時間 2月9日12:30)
    ・第2試合:ハワイ現地時間20:15キックオフ (日本時間 2月9日15:15)
  • 2019年2月10日(日)
    ・第1試合:ハワイ現地時間14:30 3位決定戦 (日本時間 2月11日9:30)
    ・第2試合:ハワイ現地時間17:15キックオフ 決勝戦 (日本時間 2月11日12:15)

  • <チケット情報>
    大人: $20、子ども(12歳以下): $15、シニア(60歳以上): $15
    大会両日観戦チケット: $30(期間限定価格)

  ※全席自由席

その他、大会詳細につきましては、event@blueutd.comにお問い合わせください。

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