USGS（米地質調査所）は8日（木）、再噴火が確認されたハワイ島のキラウエア山の警戒レベルを、赤色の「警報」からオレンジ色の「警戒」に引き下げるを発表した。キラウエア山の警戒レベルは、7日（水）の再噴火後に引き上げられたばかりだった。

当局は警戒レベルの引き下げについて、再噴火したキラウエア山の噴火活動は、ハレマウマウ火口内に留まっており、現時点で火口の外に溶岩が流出する兆候は確認できておらず、火山活動によってインフラが脅かされることはないほか、ハワイ火山国立公園内の危険な閉鎖区域の外で、重大な火山灰放出の脅威はないと判断したためとしている。

ハワイ郡のミッチ・ロス郡長も、火山活動が山頂のクレーター内で収まっていることを考慮し、現時点で郡の緊急作戦センターを開設しないとしたほか、現時点で火山活動による脅威はほとんどないとして、市民に対し、火山を訪れるには最適な時期であるとコメントしている。

なお、当局では、今回の噴火活動がいつ収束するかは不明で、現時点で周辺の居住地域に脅威を与えることはないとするとともに、今後も噴火活動の推移を注視していくとしている。

参考：ハワイ・ニュース・ナウ