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第51回 ハワイ日本文化センター

2008年09月11日 | オアフ島 ハワイで暮らす 

「ホノルル点描」画:西川幸夫 文章:イースト・ウエスト・ジャーナル永井雄治、榊原百合惠

第51回 ハワイ日系人の拠点「ハワイ日本文化センター」

51.jpg
南ベレタニア通りにあるハワイ日本文化センターは、1994年5月21日に、三笠宮寛仁殿下と信子妃殿下ご臨席のもと、竣工式が行われた。

「ハワイ日本文化センター」の設立は、1985年の日本人官約移民百年祭の記念に、日本文化を伝承するのに相応しい記念館を造ろうという動きが生まれたことに端を発する。

更に、ホノルル日本人商工会議所が、ビショップ財団から現在地の買収を取り付けたことも大きな原動力となり、第100大隊、442連隊、陸軍情報部機関(MIS)などの関係者が、日系人の歴史を伝承する施設を造ろうとしていた動きと相まって文化センター設立の動きが生まれた。

1987年から、ハワイ日系人連合協会、ハワイ日米協会、日本クラブ、442連隊、陸軍情報部機関クラブ、ホノルル日本人青年会議所、沖縄連合協会、ホノルル日系婦人会などが中心となり構想が練られた。

1988年3月から、総額1000万ドルを目標にした募金活動が始まり、理事会が結成された。当初は、既存のホノルル日本人商工会議所と駐車場や大広間を改築するという構想だったが、武道場や歴史資料館、お茶室も加えた記念館を造る計画に移行し、募金目標額も1850万ドルに変更された。

理事会員らは、地元ハワイでの募金活動に留まらず、日本の都府県知事や県人会関係者らにも陳情に行き、日本各地を東奔西走した。多くの人が募金活動に尽力した結果、ハワイだけでなく、日本政府、東京都、広島県、福岡県、山口県、岡山県、福井県、石川県、沖縄県、熊本県などからも募金が集まった。

建設工事は、第一期と第二期に分けられ、第一期工事では、元お茶室があった場所に四階建の事務所ビル(ハリー・アンド・ジーンネッテ・ワインバーグビル)が1991年8月23日に建設された。

竣工式から八年以上経った2002年10月、建設工事費や利子などによる借金、1100万ドルの返済期限を同年の大晦日に控え、建物売却案が持ち上がった。理事会は急遽600万ドルの募金を集め、債権者との合意も得て、建物は抵当に入るのを免れた。

現在、ハワイ日本文化センターは、日系移民の偉業を讃え、その遺産を継承し、日米両国の文化の架け橋となる記念館として、新年や七五三、お茶会など、日本文化に因んだ数々の行事が行われ、多くの人に利用されている。



西川幸夫 プロフィール

1939年生まれ、1961~1994年、新日本製鉄に勤務。北九州や欧州の風景をスケッチ・淡彩画で製作。
北九州でスケッチ・淡彩画教室「四季彩」を主宰。郵便局の官製はがき9シリーズでもおなじみ。他に「ふるさと12景」のカレンダー画をはじめ、書籍の表紙画や挿絵を手がけその仕事は広範囲にわたる。
現在、山口新聞に「長門101景」、ハワイのローカル情報誌イースト・ウェストジャーナルに「ホノルル点描101景」、佐賀市「市報さが」に[思いでの風景]を連載中。
著書に画集「北九州101景」、画集「寅さんが旅した風景」、画集「延岡やすらぎ101景」がある。
2008年6月出版予定の画集「新北九州101景」、2009年秋出版予定の松本清張生誕100年祭 画集「清張紀行101景」(仮称)を目指し取組み中。