1. アロハストリートTOP
  2. ホノルル点描
  3. 第49回 ハナウマベイ
  1. 文字の大きさ
  2.  
  3. |
  4. |





カレンダー

<< 2008年9月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        


カテゴリーから選ぶ

  1. オアフ島
    1. アート
    2. オプショナルツアー
    3. サービス
    4. ショッピング
    5. ビューティー
    6. ホテル
    7. レストラン
    8. 学校、教室
  2. ハワイで暮らす
  3. ハワイ島・ネイバー
  4. 日本で楽しむ
 


RSS

第49回 ハナウマベイ

2008年08月27日 | アート オアフ島 ハワイで暮らす 

「ホノルル点描」画:西川幸夫 文章:イースト・ウエスト・ジャーナル永井雄治、榊原百合惠

第49回 腕相撲の湾という伝説のある「ハナウマベイ」

49.jpg オアフ島の東端に位置するハナウマベイは、スノーケルの出来る海岸として観光客や地元の人に人気がある。日本語のような名前だが、ハナはハワイ語で〈湾〉、ウマは〈湾曲〉で、湾曲した湾という意味。

ハナウマベイは、数万年前にオアフ島に起きた火山活動の一環として形成された。海底火山の噴火により、火口から海水と共に大量の火山灰が吹き上げ、地上に盛り上がった。湾内にある最古の珊瑚礁は、7000年前のもので、湾の入口から外側に向って今も珊瑚礁が形成されつつある。

スノーケルをすると、水族館の熱帯魚の水槽の中を泳いでいるような錯覚を受ける湾内には、州の魚のフムフムヌクヌクアプアアや青ウミガメを含む約四百五十種類の海洋生物が棲息しており、その内の約20%から30%がハワイだけに棲息する固有種である。

ハワイ語のウマには、〈腕相撲〉という意味もあり、〈腕相撲の湾〉の由縁となる伝説もある。

かつてハワイには、ケオヒナニという美しい酋長の娘がおり、彼女に想いを寄せるココとハナという二人の酋長がいた。ケオヒナニは、どちらも同じくらい好きだったので、どちらと結婚しようか迷っていたが、二人に腕相撲をさせて、勝った方と結婚すると宣言した。

ケオヒナニの父親のケアナモオ酋長監督のもと、日の出からココとハナの腕相撲が始まった。どちらも力持ちで腕相撲には強く、始まりと共に、二人は満身の力を込めて踏ん張り、腕はどちらにもびくともしなかった。

二人は、腕の筋肉を隆々とさせ、汗びっしょりになって歯を食いしばり続けたが、日が暮れても勝負がつかなかった。ケオヒナニは、このままだと腕相撲は夜通し続き、終いにはどちらも疲労困憊してしまうだろうと思い始めた。

彼女は一人静かにハナウマ湾の一番高い丘に登り、神様に「二人が、私の美しさと清らかさを永遠に眺められるように、私を丘にして下さい」とお願いし、丘になってしまった。

それを見た父親も、娘の優しさに心を打たれ、湾を取り囲む丘陵になった。

ハナウマベイは、上から見ると二つの丘が絡み合ったように見えるのは、二人が腕相撲をしているからだと言われている。
 

西川幸夫 プロフィール

1939年生まれ、1961~1994年、新日本製鉄に勤務。北九州や欧州の風景をスケッチ・淡彩画で製作。
北九州でスケッチ・淡彩画教室「四季彩」を主宰。郵便局の官製はがき9シリーズでもおなじみ。他に「ふるさと12景」のカレンダー画をはじめ、書籍の表紙画や挿絵を手がけその仕事は広範囲にわたる。
現在、山口新聞に「長門101景」、ハワイのローカル情報誌イースト・ウェストジャーナルに「ホノルル点描101景」、佐賀市「市報さが」に[思いでの風景]を連載中。
著書に画集「北九州101景」、画集「寅さんが旅した風景」、画集「延岡やすらぎ101景」がある。
2008年6月出版予定の画集「新北九州101景」、2009年秋出版予定の松本清張生誕100年祭 画集「清張紀行101景」(仮称)を目指し取組み中。