第45回 カラカウア王の珍鳥収集から始まった「ホノルル動物園」
ワイキキの東端に位置するホノルル動物園の土地は、かつて王族のものだったが、1874年から1891年まで即位したデイビッド・カラカウア王が、隣接した現在のカピオラニ公園を含む300エーカーの土地を1876年に市民に開放したのがホノルル動物園の始まり。
かつてこの一帯は、潟や養魚池のある沼地で、カラカウア王は、世界中から集めた珍しい鳥をこの場所で飼っていた。
カラカウア王のカピオラニ妃にちなみ、この場所は、1877年にカピオラニ公園と名付けられた。当時は珍鳥が目玉の公園で、カメハメハ・デーには、毎年恒例の「ロシタ・カップ」という競馬が行われた。
暫くして孔雀が仲間入りし、サンフランシスコのゴールデンゲート公園から譲られた樹木やヤシの木が植えられ、カラカウア大通りとカパフル通りにはトロリーが走るようになった。
この場所を恒久的に公園にすることが1896年に決まり、1914年からホノルル市郡政府が管理を始め、猿や熊、ライオンの子供なども仲間入りした。
1916年、蒸気船「ナイアガラ」が、オーストラリアから米本土の動物園やサーカスに動物を運ぶ途中、ハワイに立ち寄った。その中に、アフリカ象のデイジーがいて、当時カピオラニ公園管理者だったホリンジャー氏が市郡政府に購入を懇願し、ホノルル市郡政府のものとなった。
象のデイジーは、背中に子供を乗せて公園内を歩き、市民の人気者だったが、1933年、飼育係を踏みつけて殺したため警官に射撃され、海に葬られた。
1949年に、シマウマ、ダチョウ、エミュ、象、フタコブラクダ、猿、アシカ、亀などが加えられ、1974年には、ラクダ、象、チンパンジーが寄贈された。
現在、42エーカーのホノルル動物園には、324種類、約1,200匹の動物が集められ、年間75万人が訪れるハワイの人気スポットになっている。
西川幸夫 プロフィール
1939年生まれ、1961~1994年、新日本製鉄に勤務。北九州や欧州の風景をスケッチ・淡彩画で製作。
北九州でスケッチ・淡彩画教室「四季彩」を主宰。郵便局の官製はがき9シリーズでもおなじみ。他に「ふるさと12景」のカレンダー画をはじめ、書籍の表紙画や挿絵を手がけその仕事は広範囲にわたる。
現在、山口新聞に「長門101景」、ハワイのローカル情報誌イースト・ウェストジャーナルに「ホノルル点描101景」、佐賀市「市報さが」に[思いでの風景]を連載中。
著書に画集「北九州101景」、画集「寅さんが旅した風景」、画集「延岡やすらぎ101景」がある。
2008年6月出版予定の画集「新北九州101景」、2009年秋出版予定の松本清張生誕100年祭 画集「清張紀行101景」(仮称)を目指し取組み中。