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第31回 平等院

第31回 コオラウ山脈麓のハワイの「平等院」    カネオヘのコオラ...

2008年04月21日

「ホノルル点描」画:西川幸夫 文章:イースト・ウエスト・ジャーナル永井雄治、榊原百合惠

第31回 コオラウ山脈麓のハワイの「平等院」

  byodoin.jpg カネオヘのコオラウ山脈の麓にあるハワイの平等院は、明治元年にやってきた149人の元年ものといわれている日系移民から100周年を記念して、1968年6月7日に京都府宇治市にある平等院鳳凰堂を模して建立された。

 京都・宇治の平等院は、9世紀末頃、光源氏のモデルともいわれる源融(みなもとのとおる)の別荘だったものが宇多天皇に譲られ、天皇の孫の源重信を経て、関白藤原道長の別荘「宇治殿」となった。 道長没後、その息子の関白藤原頼通が、1027年に宇治 殿を寺に委譲し、これが平等院の元になった。 創建時の本堂は、大日如来を本尊としていたが、1053年には、西方極楽浄土を模したといわれる阿弥陀堂(現鳳凰堂)が建立された。

 平等院には、鳳凰堂以外にもいくつかの堂塔が建立されたが、度重なる災害により崩壊 し、鳳凰堂のみが奇跡的に災害を免れて残っている。17世紀以降、平等院は浄土宗と天台宗を兼ねた寺だったが、現在は特定の宗派に属さない仏教寺院となり、国宝文化財として指定されているほか、世界遺産にも登録され、10円硬貨のデザインにもなっている。

 ハワイの平等院も特定の宗教に属さない寺院として、「ヴァレー・オブ・ザ・テンプル ズ・メモリアル・パーク」内に建立された。縮尺は、日本の平等院よりやや小さく、日本から取り寄せた瓦以外は、資材や大工は全て現地調達され、約2年間かけて建造された。

 本堂には、宇治平等院の本尊を模した木造阿弥陀如来座像があり、敷地内には、宇治平等院の梵鐘を模して大阪で鋳造された鐘のある鐘楼や茶室がある。 広い日本庭園には孔雀が放し飼いにされ、池には鯉が泳いでいる。 コオラウ山脈を背に建つ平等院は、ハワイで日本を感じられる静寂の場所となっている。

西川幸夫 プロフィール

1939年生まれ、1961~1994年、新日本製鉄に勤務。北九州や欧州の風景をスケッチ・淡彩画で製作。
北九州でスケッチ・淡彩画教室「四季彩」を主宰。郵便局の官製はがき9シリーズでもおなじみ。他に「ふるさと12景」のカレンダー画をはじめ、書籍の表紙画や挿絵を手がけその仕事は広範囲にわたる。
現在、山口新聞に「長門101景」、ハワイのローカル情報誌イースト・ウェストジャーナルに「ホノルル点描101景」、佐賀市「市報さが」に[思いでの風景]を連載中。
著書に画集「北九州101景」、画集「寅さんが旅した風景」、画集「延岡やすらぎ101景」がある。
2008年6月出版予定の画集「新北九州101景」、2009年秋出版予定の松本清張生誕100年祭 画集「清張紀行101景」(仮称)を目指し取組み中。

西川 幸夫 プロフィール
1939 年生まれ、1961~1994年、新日本製鉄に勤務。北九州や欧州の風景をスケッチ・淡彩画で製作。スケッチ・淡彩画教室「四季彩」を主宰。郵便局の官製はがき9シリーズでもおなじみ。他に「ふるさと12景」のカレンダー画をはじめ、書籍の表紙画や挿絵を手がけその仕事は広範囲にわたる。
現在、山口新聞に「長門101景」、ハワイのローカル情報誌イースト・ウェストジャーナルに「ホノルル点描101景」、佐賀市「市報さが」に[思いでの風景]を連載中。著書に画集「北九州101景」、画集「寅さんが旅した風景」、画集「延岡やすらぎ101景」がある。

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