第92回 第25代大統領に因んで付けられた「マッキンレー高校」
南キング通りのニール・ブレイズデル・センターの隣にあるマッキンレー高校は、1865年にダウンタウンのフォート通り教会の地下に〈フォート通り英語学校〉として創立した。
同校は、1895年にカメハメハ大王の曾孫にあたるルス王女の宮殿内に移転し、名前も〈ホノルル高校〉に改名された。
1907年には、ベレタニア通りとヴィクトリア通りの角に移転し、米国第25代大統領であるマッキンレー氏に因み、〈ウィリアム・マッキンレー大統領高校/William McKinley High School〉に改名された。
マッキンレー大統領は、ハワイ諸島をアメリカの統治国にすることに貢献したため、同大統領の功績を称え、1911年にマッキンレー大統領の銅像が校内に建立された。
1923年には、現在のキング通りの場所に移転し、PTAの働きかけで資金を募り、当時としてはハワイ最大の講堂が1927年に建設された。
1920年代には、プール建設計画が持ち上がり、生徒もツルハシやスコップを持って、プール建設予定地を掘り起し始めた。
しかし、資金ぐりのめどがつかなくなり、建設は一旦中止されたが、生徒らが中心となって募金活動で12,000ドルを集め、プールは1926年に完成した。
現在マッキンレー大統領の銅像は、管理棟の前にあるが、その周りの楕円形の芝生の部分(オーバル)は、横切ってはいけない校則になっている。同校では、毎年6月第1日曜日に卒業式が行われるが、卒業生だけが、卒業式当日のみ、この楕円形の芝生を横切ることが許されている。
近年、同校は600万ドルを投じて総合体育館を建設することを検討している。この計画では、2年以内に地鎮祭をして、2012年に完成を予定しているが、具体的なことは、まだこれから煮詰められる予定。
現在生徒数約2,000人のマッキンレー高校は、ハワイでも古い公立高校の一つで、数棟の建物が、国と州の歴史的建造物に指定されている。
同校の著名な卒業生には、ダニエル井上上院議員、ジョージ有吉元ハワイ州知事、オリンピック金メダリストでサーフィンの父と呼ばれるデューク・カハナモク、芸術家のサトル・アベ、プロレスラーで俳優のドウェイン・ロック・ジョンソンなどがいる。