活発な火山活動が続くキラウエア火山からもたらされる霧「Vog(ウォグ)」による農作物への被害が拡大している。
特に被害が大きいのは、プロテア、バラ、ユリ、観賞植物のほか、葉の多い野菜で、これらの植物に大量の二酸化硫黄が含まれているウォグが入り込んで酸化し、葉を枯らしてしまう被害が出ている。花の栽培者は、収穫予定だった植物の50~70%が茶色に変色したり、まだらになったり、すでに枯れてしまっていると報告しており、農作物生産者は、数年分の収穫と収入が減った状態に陥るとみられている。
特にこれからの季節、ハワイでは卒業式と結婚式のシーズンに突入し花の需給率が高くなるものの、花の供給不足は深刻で、母の日に4000本のレイの入荷を予定していたワタナベ・フローリスト社では、最終的に800本のレイしか確保できなかったとコメントしている。
また、農作物生産者にとっては必要な雨も、今年はウォグによる被害が拡大するため、まったく歓迎されていない。地元農産物生産者ナロ・ファームのディーン・オキモト氏は、「雨が降った場合、大気中にある二酸化硫黄分がすべて植物に付着し、我々の農作物は全滅するかもしれない」と危機感を強めている。ナロ・ファームでは、すでに現在栽培している半分以上の葉野菜がウォグによる被害を受けており、現在、契約しているレストランへの供給しかできない状態になっている。
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