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「ミス・アロハ・フラ」インタビュー

2008年12月 2日 13:31 | 2008年秋号 インタビュー カルチャー 最新号のご紹介 

伝統と格式を重んじるフラの祭典「メリーモナーク」。今年この大会で見事ミス・アロハフラに輝いたのが、ハワイ語部門も同時に受賞したカリマクヒラニ・アケミ・カラマナマナ・スガヌマさん。同一1位によるタイ・ブレイクという僅差を制してミス・アロハフラのタイトルを手に入れた彼女に、フラへの深い思いをお聞きしました。

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Kalimakuhilani Akemi Kalamanamana Suganuma
カリマクヒラニ・アケミ・カラマナマナ・スガヌマ

オアフ島出身。今年のメリーモナーク大会で「ミス・アロハ・フラ」に輝く。幼い頃よりフラに親しみ、7歳でアロハ・ダリレイ率いる「ケオララウラニ・ハーラウ・オーラパ・オ・ラカ」に所属。ハワイの歴史学、言語学者として著名なメアリー・カヴェナ・プクイは曾祖母にあたる。ハワイ大学マノア校でハワイ学を専攻する大学生。

⇒⇒2008年メリーモナークのレポートはこちら



ミス・アロハフラ2008に選ばれたフラの次世代を担う若き舞姫



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アロハストリート(以下アロハ):
ミス・アロハフラ受賞おめでとうございます。まずは受賞された時のお気持ちと、その後の生活の変化についてお聞かせいただけますか?

Kalimakuhilani:
ミス・アロハフラになるのは幼いころからの夢だったので、受賞できてとてもうれしいです。受賞後、生活に大きな変化はとくにありません。常に心を落ち着けて、自分自身でいることを大切にしていますから。ただ、知らない人に「ミス・アロハフラですよね」と言われると、まだびっくりしますけど(笑)。自分は変わりませんが、周囲の私を見る目が変わったということでしょうか。

アロハ:
ミス・アロハフラに出場することはいつごろ決まったのでしょう。

Kalimakuhilani:
アンティ・アロハ(クムフラのアロハ・ダリレイ)の元で踊り始めてすぐに、アンティはいずれ私をメリーモナークに出そうと思ったようです。ですから、私もいつかは出場するつもりで準備してきました。昨年アンティに「準備はできた?」と聞かれて、「はい」と答えました。

アロハ:
準備は大変でしたか?

Kalimakuhilani:
出場を決めてからは、まず大会で踊る曲を探し始めました。フラは私にとって家族とのつながりを感じさせるものなので、曾祖母であるメアリー・カヴェナ・プクイ作の歌を選びました。振り付けもアンティと一緒にしたんですよ。

アロハ:
自分で踊りの振り付けもしたのですか?

Kalimakuhilani:
そうです。やはり曾祖母が作った曲なので、自分で振り付けをしたいと思ったんです。フラは先祖が私たちに遺してくれた大切な宝物。踊るときはいつでも彼らのことを思います。ミス・アロハフラの競技のときも、みんなが見守ってくれているのを感じました。実は、大会で使ったイプは、祖母ペレ(メアリー・カヴェナ・プクイの娘)のものだったんです。こわれていたのを父が直してくれました。

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アロハ:
おばあ様のイプを使って、曾祖母の曲を踊る…。ステージに立たったときには、間違いなく、おふたりが見守ってくださっていたことでしょうね。

Kalimakuhilani:
はい、そう思います。それに、あのときのオリ(踊る前に唱えられる詠唱)は私の家族に伝わるもので、代々受け継がれてきたものなのです。その詠唱を使うことで、オリに命を吹き込み、彼らへの感謝の気持ちを表現したかったのです。ご先祖様から伝えられたすばらしい宝物を、みなさんとぜひ分かち合いたい、いつもそう思って踊っています。今回もそのことを実感したら、大会前に緊張して、食べ物が喉を通らなかった時期もありましたが、その後はリラックスして踊ることができるようになりました。ステージでは力を出しきり、自分の踊りを踊ることができて大満足です。

アロハ:
家族とのつながり以外に、フラを踊ることで、何を学んでいますか?

Kalimakuhilani:
アンティがいつも言っているのですが、フラは、その人の一番奥にある感情を表現することができると。私はだからフラが大好きなのです。レッスンでは手の動きやステップを学びますが、本当に大切なのは、それら身体の動きを通して踊り手の感情をいかに表現するかということ。フラを通じては、ハワイの文化や言葉も学ぶこともできます。

アロハ:
メリーモナークが終わってしばらくたちますが、現在の生活はいかがですか?

Kalimakuhilani:
教室では子どもたちのクラスを教える手伝いを、フラ以外では、ハワイ大学の学生をしながら、公立校に通うハワイアンの生徒たちが大学に入る手伝いもしています。今後はフラの関係で日本を訪れることも多くなると思いますし、忙しくなりそうです。

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アロハ:
将来の目標を教えていただけますか。

Kalimakuhilani:
やはりクムフラになること。フラは私の人生の一部なので、フラのない人生なんて考えられません。代々、家族に受け継がれてきた伝統でもありますし、私も次の世代に伝えていきたいと思っています。

インタビューを終えて

20歳とは思えない落ち着きと、しっかりした考え方。そして踊りの技術、家族や祖先を大切に思う成熟した精神など、すべての要素がひとつにまとまって、今年のミス・アロハフラ受賞につながったのだと納得しました。まさに、ミスになるべくしてなった女性ですが、家族とのつながりに触れる部分で見せた涙が印象的でした。


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ハワイアン・カルチャー「プレートランチ」

2006年11月 1日 17:13 | 2006年夏号 カルチャー 


ハワイアン・カルチャーを探る
「プレートランチ」
お皿の上にハワイの食文化が見えてくる!
ユニークな多人種文化の歴史と融合をおいしく、楽しく、盛り合わせたのが、
ハワイ名物のプレートランチ!

人と文化の融合を盛り合わせ!

▲ハワイアン・プレート。定番! ロミ・サーモンと、カルア・ピッグ、ラウラウのセット。
 ハワイで生まれた独特の食のスタイルであり、ハワイB級グルメの代表でもあるプレートランチ。このハワイアン・スタイルのお弁当、強気のボリュームと控えめな価格は庶民の味方なのである。
 プレートランチは、世界各国からハワイに移り住んできた移民たちの食文化の融合から生まれたもの。アメリカには、ハワイのほかにも、ニューヨークのように人口の4割が移民という州もあるが、ハワイに根付いた多人種文化とは大きく異なる。
 たとえば現在のニューヨークには160カ国以上の人種と、100以上の言語が共存しているが、ハワイのように人種や文化をブレンドして、独自のユニークなライフスタイルを生み出しているわけではないのだ。
 その昔、ハワイのプランテーション農園で働く移民たちは、自らのアイデンティティと祖国の伝統を守りながらも、それぞれの食や風習を大らかに分かち合い、受け入れていった。共通語はお互いに誰もが苦手な英語しかなかったことから、文法も単語も独特のピジン・イングリッシュが生まれ、今でもローカル同士は好んでピジン・イングリッシュを使う。農園の昼時、移民労働者たちはつたないピジン・イングリッシュで語り合いながら、お互いに持ち寄った手製弁当のオカズを交換しあった。プレートランチはそうした人間同士のふれあいと助け合いから生まれたものだとも言われている。
▲チャイニーズ・プレート。真っ赤なソースがクセになる、スイート・サワー・ポーク。 ▲オカズヤ。日本のなつかしいお惣菜が単品で買える「オカズヤ」のプレート。コンビネーションは自由自在。 ▲フィリピン・プレート。ポークアドボとフィリピン式ビーフンのパンシット。

人の集まるところにはプレートランチ!
 プレートランチのベーシックは、ごはん2盛りと副菜のマカロニサラダ1盛り、そしてインターナショナルなオカズが組み合わされる。誰がどこでいつ始めたのかはわからないが、プレートランチのごはんとマカロニサラダはアイスクリーム用のスクーパーで盛り付けられるのがお約束。見事にコロンと丸い山に作られるごはんとマカロニサラダは、ハワイの「名山」とでも呼んでしまいたいほどの絶景である。アイスクリーム用のスクーパーでごはんを盛ってしまおうという発想は、多人種文化ゆえの柔軟な発想を持ったハワイならではだろう。
 そしてオカズの種類は、無限大! チキンカツやテリヤキなどの日本風のものから、韓国や中国の家庭料理、アジア料理、ポリネシアの伝統料理、スタンダードなアメリカ料理まで、世界各国のお惣菜が、ごはんとマカロニサラダの名山の横に華を添える…と言っても、膨大な量のオカズが名山を豪快に覆い尽くしていることの方が多い。
 ビジネス街、ショッピングモール、住宅地の商店街には必ず、プレートランチを売る専門店やランチワゴンがある。人の集まるところにはおいしいプレートランチがある。それはプランテーション時代のランチタイムから現在まで変わることなく続く、ハワイの魅力なのである。
▲ベトナミーズ・プレート。ベトナム風冷麺は野菜と甘酸っぱいソースで食べるヘルシー系。 ▲コリアン・プレート。BBQチキンとビーフのコンビネーションは、たっぷりの野菜と一緒に。 ▲ローカル風ミックス・プレート。テリヤキ・ビーフ、チキン・カツ、マヒマヒ・フライの豪華版。
※アロハストリート2006年夏号に掲載した記事です。 定期購読はこちら

公開日:2006年 11月 1日