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インタビュー「ピーター・アポ」
(2007年08月01日)
  


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インタビュー「ピーター・アポ」

2007年08月01日 | 2007年春号 インタビュー 


本当のハワイを語り継ぐアロハの伝道師
ピーター・アポ -Peter Apo- インタビュー
 ハワイがハワイらしさを失わないため、そして世界中から訪れる観光客が、真のハワイ体験を満喫できるように活動するネイティブ・ハワイアン・ホスピタリティ協会(NaHHA)。ディレクターを務めるピーター・アポ氏は、アロハ・スピリッツの語り部として、祖先から受け継いだ独自の価値観を継承し続けている。

ピーター・アポ/Peter Apo

マウイ島ラハイナ出身。ネイティブ・ハワイアン・ホスピタリティ協会(NaHHA)文化・教育ディレクター。過去27年間、ハワイ州やホノルル市の政府機関などにて活躍。ハワイ大学でハワイアン・バリューを教える傍ら、数々のハワイの文化、芸術、観光業関連団体の役員を務めている。レコード会社「MamoRecord」を運営すると共に、作詞・作曲も行うミュージシャンとして活躍している。
www.peterapo.com

ハワイ ハワイ
アロハスト リート(以下アロハ):
NaHHA(ナハ)が設立された背景について教えていただけますか?
ハワイ
ピーター・ アポ(以下ピーター):
ハワイの観光業にとって、ハワイアンの価値観や文化、伝統は、なくてはならないバックボーンなのですが、経済活動の発展にともなって、人々は時にとても大切なものを見失ってしまいがちです。そのことを憂えたネイティブ・ハワイアンのグループが、アロハの精神やハワイ古来の伝統・文化を正しく理解し、プロモーションやサービスに反映させていけるよう、観光業に属する企業や団体にセミナーやトレーニング、コンサルティングを行う目的で1997年に設立したのがNaHHAというわけです。
ハワイ ハワイ
アロハ: 創始者メンバーのおひとりということですが、どのような経緯から参画されることになったのでしょうか?
ハワイ
ピーター: 私にはハワイアンの血が流れているのですが、私が育った時代は、実はハワイアンであることがカッコイイことではなかったのです。アメリカナイズされた本土風のライフスタイルが良しとされ、公立学校でハワイ語を話すことが禁じられていたこともあって、せっかくハワイアンの家に育ったのに、言葉が話せないまま育ちました。
ところがハワイの観光業で働くようになってから、いかにハワイアンとしての私のルーツが大切なものか、あらゆる場面で実感するようになりました。自らのアイデンティティについて、深く探求すると共に、盛り上がり始めたさまざまなネイティブ・ハワイアンの活動に加わるようになりました。州や市の機関で働くこと27年。リタイア後の第二の人生は、アロハ・スピリッツの伝道師として過ごすことになったというわけです。
ハワイ
アロハ: 伝統的なハワイアンの「価値感」の中で、観光に関わるものというと?
ハワイ
ピーター: たとえば「ホオキパ(ho`okipa)」という価値観があります。ホスピタリティという意味のハワイ語ですが、元来、ハワイアンはすばらしいホストで、見知らぬ人を手厚くもてなす精神を持ちあわせていたのです。私たちは、この価値観をハワイに住む人々に再認識してもらうために、セミナーやワークショップを行っています。ホテルで言えば、ハウスキーパーからフロントデスクに至るすべての人がホオキパを理解し、実践することが大切なのです。
ハワイ ハワイ
アロハ: ワイキキの再開発はあまりにも規模が大きいために、ハワイらしさが失われてしまうのではないかと心配する日本のハワイファンもいるのですが。
ハワイ
ピーター: それは私たちの最大の関心事でもありますね。新規開発や再開発プロジェクトにおいて、伝統的なハワイらしさを失わないように、プランニングの段階からコンサルティングをしていくのも私たちの活動内容のひとつなのです。観光客やローカル住民が心地よく楽しめる最新施設を作ることと、ハワイらしさを後世に受け継いでいくことは、きっと両立できると信じています。
ハワイ
アロハ: 「ゲスト、ホスト、場所」の3つの要素をバランス良く考えることが、ハワイの観光産業にとって重要だとおっしゃっていますね。
ハワイ
ピーター: 観光客の皆さんの満足は、あくまでもハワイがハワイらしい環境を保ててこそ。行き過ぎた開発で自然が失われたり、インフラの整わない施設をそのまま放っておいたり、ホストであるローカル住民の生活条件が悪くなれば、結果、それは観光客の満足度に反映されていきますよね。3者間にバランスの良い関係が生まれることが、持続する観光産業の活動においては何よりも重要なのです。
ハワイ
アロハ: 本当にその通りですね。ところでピーターさんはもともとミュージシャンだったんですよね?
ハワイ
ピーター: ええ。1960年代のフォークソング全盛の頃で、ちょうど本土のオレゴン大学を出た後に「トラベラーズ・スリー」というバンドを組んで、8年間、全米を回って音楽活動をしました。アルバムも4枚、発売したんですよ。今年、新しいソロCDもリリースしたので、ぜひ聴いてみてください。
ハワイ

 エンターテインメントから観光業、そして政治、文化、教育に至るまで、ありとあらゆる分野で活躍してきたピーター・アポ氏は、ハワイでは知る人ぞ知る有名人。穏やかなトーンで語られる言葉の深みに感動し、もっとたくさんハワイの価値観についてお話をうかがいたくなりました。

※アロハストリート2007年春号に掲載した記事です。 定期購読のご案内

公開日 : 2007年 8月 1日