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編集長の「歯の瞬間矯正 その1」
(2003年12月31日)
  


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編集長の「歯の瞬間矯正 その1」

2003年12月31日 | ハワイで暮らす 



 ハワイ在住の皆さん、こんにちは。
 唐突ですが、皆さんは、ハワイに住むようになってから、ちゃんと歯医者さんに行っていらっしゃいますか?
 私は最初は学生で来たこともあり、歯医者さんの保険を持っていませんでした。ぽこっとかぶせた銀歯が取れて某歯科医にかけこんだのですが、接着剤でくっつけてもらう応急措置だけで100ドル近く取られてビックリ。それも知人からの紹介だったので、少しディスカウントしてくれていたらしいのですが…。
 働くようになってからはデンタルの保険も手に入り、無事、お気に入りの歯科医とも出会えました。年を重ねるごとに歯も歯茎ももろくなっていくようなので、皆さんも十分にケアしましょうね(年寄りくさくてすみません・笑)。
 さてこのたび、ハリウッド俳優たちもやっているという歯の瞬間矯正をやってみることになりました。どんなにひどい歯並びの人でも完璧になってしまう施術です。前編・中編・後編の3回にわたってお送りいたします。
提供: フジイ・デンタル

【子どもの頃の悲惨な歯医者体験】
 子どもの頃は歯医者が大嫌いで、あの音や痛みや匂い、すべてに拒絶反応がありました。思えば今のように歯列矯正などが一般的ではないどころか、日本では「八重歯はかわいい」と放っておいたりするのが当たり前の時代でした。虫歯でもなければ歯医者に行くこともなく、痛みがなければ、虫歯だって放っておくのが普通の子どもだったような気もします。

 20歳前後で虫歯がひどくなったので、仕方なく近所の歯医者に行ったものの、これがとんでもない素人医師。10年間も放っておいた私はありとあらゆるところに虫歯や痛んだ歯茎があったのですが、その治療にこっぴどい失敗をされました。とくに奥歯の歯茎の神経を抜いた際に、根とその周囲の歯茎を傷つけられたのは重傷で、以来、疲労が溜まったりした時などに、そこが化膿してしまう症状に悩まされていました。

 さらにまた10年間たった30歳前後のこと。ずっと放っておいた歯や歯茎が痛み始めました。前歯から奥歯まで、かなりの数の虫歯が発生していたようでしたが、素人療法の犠牲に苦しんでからは、よっぽどの緊急事態でないと歯医者さんに行けない体質になっていたのです。が、今度こそ、とても良いお医者さんに巡り会えて、1年半にわたって、毎週のように通いながら、ありとあらゆるところを直してもらいました。ここで初めて、半年に一度の「歯のクリーニング」習慣の大切さやデンタル・フロスのことなども教えていただき、遅ればせながら歯の衛生に目覚めた私でした。

 もともと私の前歯は極端に並び方の悪い生え方をしていました。正面の前歯2本は極端に大きく、その両隣りの歯を押しやるほど。おかげで両隣りの歯は、小さい歯しか生えず、しかも斜め後ろ側に追いやられて正面からは見えないほどでした。フロスをしなければ歯ブラシではとても磨くことなどできず、おかげでそれぞれの歯の間は取り返しのつかないほどの虫歯が進行していました。親切な先生と時間をかけて対策を相談させていただいた結果、虫歯部分をすべて削ってしまって芯だけは残しながら、そこに「差し歯」をかぶせるという治療法を提案されました。

 それは虫歯治療になるだけでなく、ガタガタだった歯並びも矯正でき、確かに一石二鳥の解決策でした。大きな前歯も削ってしまって、普通サイズの前歯をかぶせる。小さな虫歯だらけの歯も、芯だけ残して削り、中くらいのサイズのかぶせものをする。途端に、普通の整った歯並びの前歯が完成、というわけです。

 ただ、保険でカバーできるタイプの歯は、グレイっぽく濁りがって輝きもなく、とても「改善」を意図とした時に選択できるものではありませんでした。しかも寿命は持って5年という短さ。保険が利かないタイプのセラミック製は、白くなめらかで、寿命も10年以上という補償付ながら、値段は1本13万円…。確かに高いのですが、絶対に隠すことのできない前歯の話なので、結果として、かみあわせが悪かった下の歯1本もあわせて、計5本の差し歯を入れることを決断したのでした。治療には痛みはまったくなく、終わった後の結果には大満足。驚くほど口元の印象が変わり、周囲の人からも好感のコメントをたくさん受けました。歯並びが変わっただけで、人の顔というのはこうも変わるものなのか、と我ながらその変化に驚いたものです。















【ハワイでの歯科医体験。アッという間に来た差し歯の寿命】
 さて、その後ハワイに来て、デンタル保険を手に入れてからは、きちんと半年に一度のクリーニングと検診を受けてきました。なので、大きな虫歯やトラブルもなく、順調、順調と思っていた矢先、寿命10年と言われていた差し歯の付け根に違和感を感じるようになりました。かかりつけのドクター・フジイに相談したところ、差し歯の中の根が虫歯になっているとのこと。

 ここで、ドクター・フジイから、アメリカの新技術として流行している完全セラミックの差し歯について教えていただきました。私が日本で入れた歯も外側はセラミックだったのですが、実は中は昔ながらの金属。体調に微妙に影響してしまう軽い金属アレルギーの私は、かねてから歯の詰め物や古いかぶせものを非金属の素材に変えていっていたのですが、思わぬところに大きな金属片が残っていたのでした。

 自分の差し歯と、ドクター・フジイのおすすめする差し歯を比較すると、その美しさには天と地ほどの差があって、ビックリしてしまいました。完全セラミックなので、本物の歯のように「透明感」があるのです。Translucentという言葉で表現されていますが、本来の歯そのもののように、透き通った感じの自然な乳白色。対する私の歯は、明らかに銀の金属部分が黒ずんで見えるのでした。10年前のあの時は、灰色の歯と比べていたのでキレイに見えていたのですが、愕然とするほど、今となっては「汚い」印象だったのです。

 アメリカ人の歯並びや歯の白さへのこだわりは相当なものがあるのは、在住の皆さんはよくご存じかと思います。小さな子だけでなく、大人でさえも何年もブレスをして矯正に励んだりするのは、ちょっとしたカルチャーショックでもあります。40歳を過ぎた大スターのトム・クルーズまでもが、雑誌の表紙に透明な歯列矯正ブレスをつけて登場したのは、さすがにアメリカでも話題になりましたが、矯正自体は恥ずかしいことではなくて、矯正もしていないガタガタの歯並びをしていることが恥ずかしいことなんだと、自然と違う価値観も受け入れられるようになっていたころでした。

 時を同じくして、究極のメイクオーバーを題材とするテレビ番組や雑誌記事を盛んに目にするようにもなりました。整形、プチ整形、ダイエット、フィットネス、ファッション、コスメ、ヘアメイクなど、様々なジャンルの最先端テクニックを駆使して、見違えるように変身してしまう男性・女性。矯正しきれない歯並びや、どうしようもなく黄ばんだ歯を、セラミックの差し歯で完璧なまでの歯並びに差し替えてしまう人も登場し、それがごく簡単に行うことができる一般的に普及した技術であることもよく分かります。歯の健康ということ以外に、美容的な観点からも、たくさんの方々が、すでにこの技術を利用しているようです。

 いずれにしろ、古い差し歯の寿命も来ていたし、中の根が危うい状態になったので、それは外さざるを得ません。ドクター・フジイの治療技術はすでに十分にわかっていましたし、信頼関係もしっかり築き上げられた後だったので、不安な要素はまったくなく、迷わずセラミックの歯を手に入れることにいたしました。ドクター・フジイとの面談を何度か重ね、危うい状態の根の治療も同時に行いながら、私の歯のメイクオーバー作戦が始まったのです!

【次週に続く】



















公開日:2003年 12月 31日