2014年ホノマラ日本人1位!大会の魅力とは

2014年ホノマラ日本人1位!大会の魅力とは

昨年末に開催されたJALホノルルマラソンで栄えある日本人第一位に輝いた原田拓さんにインタビュー!

公開日:2015.01.27

更新日:2017.06.14

アロハストリート・インタビュー

 昨年2014年12月14日に開催された第42回JALホノルルマラソン。参加者22,068人、内日本人13,454人のなかで、日本人男子トップに輝いたのは、2012年以来2回めのトップとなる原田拓さんでした。自らレースに挑むアスリートでありながら、日本でランニングスクールを経営し指導者としても活躍する「プロマラソンランナー」の拓さん。ハワイ滞在中の彼にお会いし、お話を聞かせていただきました!

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プロマラソンランナー
原田拓/taku

国士舘大学時代に箱根駅伝に出場。その後、八千代工業の実業団に所属しながら全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)に出場しエースとして活躍する。2010〜2011年には、マラソン・ロンドン五輪代表の藤原新選手のトレーニングパートナーを務めた。2012年第40回JALホノルルマラソン日本人第1位獲得を機に実業団を退社し、2013年、プライベートランニングスクール「FROG」を設立。スクールの代表として指導に従事する傍ら、競技選手として大会に出場し、輝かしい成績を収める。2014年軽井沢リゾートハーフマラソンのハーフ&ハーフ部門総合優勝、同じく2014年、第42回JALホノルルマラソン日本人第1位(2時間27分26秒で全体7位)。

1984年生まれ/165cm/51kg
公式サイト:http://taku-harada.com

300taku1.jpg──JALホノルルマラソンでの日本人第1位(全体7位)の記録、おめでとうございます!2014年の大会当日は雨と風のあいにくの天候でしたが、レースを終えた感想をお聞かせください。

400IMG_4680.jpg原田拓(以下拓):ありがとうございます。トップ集団のケニア人選手たちがスタート直後から予想以上にハイペースだったので、ついていかずにひとりで走ったんですよ。集団のなかにいるとお互いに風を遮られるのですが、周りに誰もいないと風をもろに受けてしまって、前半は過酷でしたね。でも、折り返し地点からは追い風になるし、何人かの先頭選手たちのスピードも落ちると読んでいたので、後半戦が勝負でした。気持ちは何度も切れそうでしたが、沿道から聞こえる声援がすごく力になりましたね。まさか日本人がトップで走っていると思わないのか、みなさん驚いてくれるんですよ。名前を呼んでくれる方もたくさんいたので、もう少し余裕があったら手を振って応えたかったですね。

300taku03.jpg──あんなに早く走るトップの選手たちにも、応援の声はちゃんと届いているんですね! 拓さんは普段、「プロマラソンランナー」として活動されているそうですが、この職業について、詳しく教えていただけますか?

拓:僕はもともと実業団に属してマラソンをしていましたが、実業団の選手たちは長くても10年ほどしか現役でいられないのが現実なんですよ。その人たちの多くは、選手として走らなくなった後、もしかしたら本来興味のなかった仕事をずっと続けることになる。また、世の中的にもランニングの人気が高まっていて、走りたいけれど走り方が分からないひともたくさんいますよね。だったら、走りたい人たちと、走る技術を持った人たちを繋げる職業を作ればいい、と思ったんです。普段はパーソナルやグループレッスンでコーチングをしながら、自らも競技大会に挑むためトレーニングに励んでいます。ハーフとフルマラソンの大会に出場していますが、僕にとっての本番は、ホノルルマラソンなんです。

──なるほど。でもなぜ、ホノルルマラソンなんでしょうか?

拓:そうですね、実は中学の時から「最後引退する時はホノマラ」と決めていたくらい、憧れのようなものがあって。実際に出てみても、やっぱり特別ですね。冬なのに暖かいし、国内のマラソンより応援が多い。あと、ほかの大会では、出場者同士がお互いに応援することはあまりないんですが、ホノルルマラソンでは、みなさん声を掛け合うことも多いですよね。「こういうのっていいな」って、新鮮な印象でした。

──確かに。私も参加しましたが、走っている人も見ている人もみんな応援してくれて、とても温かい気持ちになりました。逆に、ホノルルマラソンならではの大変なことはありますか?

拓:あー、ありますね。スタート地点の場所取りが大変。スタートのポジションを取るために30〜40分前くらいから並ぶんですよ。みなさんと同じように普通にエントリーして、当日は並びます。エリート選手たちはその30メートルくらい先から走り始めるので、その差をいかに縮めるか、というのもポイントになりますね。

──そうなんですね!その状況で、トップを行く人たちを追い越すわけですね...すごい。最後に、今年、2015年の一般申し込み受付が4月頃に始まりますが、初めて挑戦したいと思っている人や、ビギナーたちへ、なにかアドバイスをいただけますか?

拓:フルマラソンを走るコツとしては、最初の10キロのスピードを抑えるのが一番簡単です。筋肉ができていない状態で走って体が痛くなるのは当然ですが、その痛みをどれだけ小さくするかが大事ですよね。痛くなる原因の多くは、失速してフォームが崩れ、膝に負担がかかった時にあるので、まずは最初から飛ばし過ぎない方がいいですね。給水はなるべく毎回、少しずつ取ることとか。あと、事前のトレーニングならハイキングがオススメ!ハイキングで、とくに下りの時に使う筋肉は、マラソンで使う筋肉と似てるんですよ。レースの1カ月くらい前から3回、筋肉痛になってください。そうすると、マラソンの後半が大分楽になります。ハワイならダイヤモンドヘッドとかがいいですね。1回めより2回めはペースを早めて負荷を大きくできると、徐々に足ができてきます。毎日少し走るよりずっと効きめがあるので、ぜひ試していただきたいですね。

──いいですね、ハイキング!それなら楽しくトレーニングができそうです。今日はありがとうございました。これからも応援しています!

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インタビューを終えて

ランニングスクールを経営する傍ら、自らも選手として大会に挑戦し続ける拓さん。2016年リオ五輪マラソン日本代表が目標なのだそう!やさしい雰囲気で、編集部オフィスにも爽やかな風を吹かせてくれました。今後の活躍が楽しみです!

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