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日本でいちばん大切にしたい会社

 忘れ物を取りにオフィスに寄ったら、元旦でも同フロアのツアー会社さんは当然のごと...

2009年01月02日

 忘れ物を取りにオフィスに寄ったら、元旦でも同フロアのツアー会社さんは当然のごとく営業していて、でもひとつ違うのは、エレベーターホールからお雑煮の匂いが充満していること。日本を元旦の夜に発って、ハワイの元旦の朝に到着し、こうやって二度お正月を味わう人たちもいるんですねぇ。面白いな、それ。来年はそれに挑戦してみましょうかね(笑)。
 
 夜は友人やスタッフの家族とか数名を招待して、家でほとんど2日遅れの紅白を見ながら、友人が作ったお節やラザニアや、私が適当に作った惣菜メニューでなごみました。まだ1歳にならない赤ちゃんが二人もいるし、飲むより食べる方が主。去年もこんな風に突然だったけど友人が集まって、何だか良い感じでした。この一年、ずいぶん料理をしてきたみたいで、去年の正月に比べて手慣れたし、失敗が少なくなりました。
 
 仕事始めの月曜まで、あと3冊、本の紹介しましょう。今日は「日本でいちばん大切にしたい会社'>日本でいちばん大切にしたい会社」。

 こういう本は、読むと落ち込み事も多いので(苦笑)、ページを開くまでが怖々なのですが、でも読み進むと感動の連続で背筋がピンと伸びてきます。泣かせようとしてドラマチックなお膳立てをしているわけではないのに、淡々と描かれている事実があまりにもすごくて、涙がにじんできます。
 
 企業の不祥事がものすごいのですが、その発端はきっとあまり罪のないことなのかもしれません。それがどこかで歯止めがきかなくなり、だんだんと取り返しがつかなくなると共に、おかしいことをしているとは思わなくなる。ちょっとのズレが、とんでもないことになった例がここ数年、マスコミでずいぶんとにぎやかに報道されてきました。
 
 この本で取り上げられた会社は、利益や成長は手段であって目的ではなく、地域社会への貢献、働く社員の幸せを徹底的に考える会社ばかり。人はなぜ働くのか。会社はなぜ存在するのか。会社の利益は誰のものか。それを突き詰めていくと、皆、強烈な「使命感」にたどり着くのですね。
 
 そこからまったく軸がぶれる事なく、地道に、地をはうように、あるいは本の中にも出てくる表現ですが、「樹木が年輪を刻むように」、一年、一年、少しずつ幹を太くしていけばそれでいい。「会社を継続させることこそが社会的責任」という考え方の下では、利益の量ではなく、質こそが問題なのです。
 
 栄枯盛衰の浮き世の中で、何十年も増収増益を続けていける企業がある。そんな企業をどう作るのだろう、ということに思いを巡らせられるチャンスをいただいただけでも、この本に出会えて良かったです。「早く上がる」ことを考えるのとは、真逆の方向に行くべきだと説いてくれることに感謝の気持ちでいっぱいになります。

 この本の生まれた背景について、あとがきで語れられていますが、そこでまた緩みまくっていた涙腺が刺激され、ジワっときてしまいました。こんな経済背景の今だから、やっぱり皆でちゃんと読んで考えてみたい本だと思います。
 

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