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腹八分目

2008年07月05日

 適当な料理をして友人を迎え、ビールやワイン片手に話に没頭していると、何やら爆発音がエコーして響いてきました。おお、もう花火の時間。一瞬、どうでもいいかな、と思ったのですが、やっぱり年に一度の催しだし、せっかくそのために人が来てくれたのだからと思い直して、ドアの外へ出ました。
 
 コンドミニアムの通路は大きく開けていて、ダイヤモンドヘッドからダウンタウンの入口まで見渡せます。ちょうどアラモアナは真ん中辺り。13階建ての一番上に住んでいるので、下の階の方々がたくさん上がってきて、子供も大人も一緒になって花火に歓声をあげました。
 
 多少離れているので音が遅れてくるのですが、静けさの中で見るきれいな彩りに見とれました。年々、カラフルになるような気がしますけど、ちゃんと品性は保たれていて、テレビで見るニューヨークのとんでもない量の花火大会とは比べものにならない簡素さも、逆に味わい深いかも、と思ったりします。
 
 もっと長くやってほしい、という声と、まあこのくらいがちょうど良いんじゃない?という声と、私の周りでも様々ですが、何事も、ちょっと足りない?というくらいの、腹八分目がきっと良いのかもしれません。
 
 その後のテレビのニュースでは、今年で62回目となるらしいカイルアの独立記念日パレードと花火大会について報道していて、インタビューに答えていた人が、「一回目のイベントに来た人が今年のを見たら、まったく変わってない様子を見て驚くだろうね」と苦笑いしていました。でもそれは揶揄ではなくて、それほどのどかで、ハッピーで、変わる必要のないものだからそれでいい、という肯定のニュアンスでした。
 
 人間はすぐに刺激に慣れてしまうので、何事もどんどんエスカレートしていったりしますが、だからこそ原点回帰が必要なのですね。大統領選挙を数ヶ月後に控えた大事な時期だからなのか、そういうトーンの報道が多く、アメリカにとっては意義深い一日なのだな、とあらためて感じました。