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幸せのちから

2008年06月14日

 6年半前、今の会社のマネージメントを引き継いだときに、さんざんお世話になった元関連会社のコントローラーさんがいました。会社の数字関係をすべて管理する経理のトップの方ですね。手取り足取り、とにかく毎日実施訓練みたいに教えてもらって、テクニカルな面だけでなく、テロ事件直後の厳しい時代でもあったので、メンタルなところまでお世話になりました。
 
 数年を経て、だんだんとお世話になる回数が減って、少し自立できてきたかなぁと思った頃に、彼は突然の退社。印刷会社から、ハワイ最大の出版社へと移っていきました。その後も、コンタクトは続けていましたが、さらに4-5年経った今年の春、そこを突然、辞められました。
 
 しばらく自分が今、本当にやりたいことを模索していたようですが、4カ月ぶりに新しい職場を見つけて社会復帰したよと連絡をくれたのが先週のこと。こちらからは何もしてあげられてないのに、こうやってコンタクトし続けてくれるのは嬉しいですね。

 辞めて何するというアテもなく、小学生の子供をふたりかかえながら4カ月も将来を考えていられたのだから、ずいぶんと余裕のある話ですが、ちょうど税金の申告シーズンなので、バイトでもしていたのかもしれません。面接のプロセスにも時間がかかってね……と苦笑いしていましたけれど。
 
 で、やっと見つけたやりがいのある職場というのは、ホームレスにシェルターや社会復帰プログラムなどを提供するNPO。ドメスティック・バイオレンスの被害にあって避難してきた女性や子供たちのシェルターもそこで運営されています。公的機関とも密接なつながりを持つ組織で、たくさんの救済プログラムが実施されているそうです。
 
 昨日、彼と久々にランチをし、そこのオペレーションやホームレス事情の実際などをたっぷりと聞かせてもらいました。ウィル・スミスの映画「幸せのちから(Pursuit of Happyness)」で見たシェルターの様子が生々しく思い出される中、少年のようなキラキラした目で語り続ける彼の姿に、より心が動いていたかもしれません。