昨日の「テレビを観ない」という話とは一貫性がないようではありますが、土曜の午後、お昼を食べて実家の部屋で荷物を片付けていたら、ハワイ関連の番組がやっているよ、と親が教えてくれて、一緒に見ることになりました。私が移住して以来、すっかりリピーターになったものの、もう6年ほど来ていない両親は、ハワイに関連したテレビ番組は、ほぼすべて観ているようです。私が住んでいる土地だから接点を持ちたい、ということもあるかもしれません。
以前はビデオに録って送ってくれたものですが、私も数年前にビデオプレーヤーを手放してしまい、両親がテレビ番組をDVDに焼けるようになるには、相当のトレーニング日数が必要ということもあって、この辺のことはすっかり諦めております。
さて、久々に観てみた番組は、「ハワイ島」の特集でした。何度も通っておなじみになった光景を日本のリビングで観賞しながら、すっかり私も「行った気分」になっていました。何と言ってもタダだし、魅力のすべてがコンパクトにまとまっているし、時差もないし、移動や待ち時間がなくて疲れないし(日本のテレビっぽい高いテンションには、別な意味で疲れてしまうのですが……)。テレビで観る「ハワイ」は、それはそれで便利なのでした。ワイコロアからヒロまで、瞬時に飛べるし(笑)。
最近、ハワイは、歯止めのきかない日本人観光客の減少に悩んでいるわけですけど、燃料サーチャージ問題やホテル代の値上げもさることながら、行った方々の「満足度の低下」ということも理由としてある、と言われています。それは今回、日本でお会いした数名の方からも言われました。他の場所に行けば、同じ値段で、同じ期間で、もっとすごい場所に泊まり、もっと優雅なサービスを受けて、もっと「未知なこと」が体験できるのに、ハワイはバリュー感に乏しく、それに対する危機感が感じられない、と。
ハワイ好きは増える一方ながら、それは単にライフスタイルのテーマとしてのハワイであって、旅行地としてではなかったりもします。憧れの存在ではあるけれど、日頃からテーマとして関われていて、それはそれで満足。「好き」が「行く」ことにつながっていかない、というのは、こういう職業に携わるものとして、やはりとても残念です。
私にとっての「帰りの飛行機」は旅行の方にとっては「行き」の便。ワクワクしながら機内に乗り込む満員の人々を眺めつつ、つい「ハワイを選んでくれてありがとう」と、謙虚な気持ちが湧いてきました。それだけに、眠いところを疲れて起こされ、イミグレで長いこと待たされ、バッグの受け取り場所で戸惑う人々をなすすべもなく見なくてはいけないのは、よりつらく感じました。彼らが帰りの空港でまたもしかしたら不快な思いをしかねないことも知っているだけに、複雑です。