最終回 「天使が登場! 2008年クリスマスキルト」
2008年12月16日 11:52
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オアフ島 学校、教室
皆さまアロハ & メレ・カリキマカ!
今年もクリスマスがやって来ます! 皆さん、準備はできましたか?
今年のハワイも、ダウンタウンのホノルル・シティライトやホテルのデコレーションがきれいです。毎年1作品づつ、手作りのクリスマス・オーナメントを作り続けていくことは、本当に楽しいですよね。作品を見るたびに、作成時の思い出が蘇ってきます。そんな感傷に浸りながら、クリスマスツリーや部屋の中を飾って行くのも、毎年の楽しみになりますね。今日は今年2008年のクリスマスキルトをご紹介しましょう。
プロフィール 本名:藤原小百合(アン/Anne)
オハイオ州の高校に留学中、アメリカン・パッチワークを習い始める。 その後ハワイ移住。マウイ島のハナ・マウイ・ホテルを訪れた際にハワイアンキルトと出会い、そのすばらしさに感動。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族へ贈る「千羽鶴フレンドシップ・キルト」の製作をインターネットを通じて広くキルターに呼びかけ、「キルトハワイ2003」ではハワイローカルの人たちからの応援を受け完成。現在はハワイと東京で「アン工房」のスタッフとクラスやイベントで活動中。2004年にレタスクラブムックより「のんびり、チクチク、ハワイアンキルト」、2008年にはダイアモンド社より「ハワイ、花とキルトの散歩道」を出版。
⇒公式サイトはこちら
★今年の飾りは何がいい?
ハワイアンキルトの題材として使われるデザインは、通常植物です。海の中の動物や、フラに使われる楽器なども最近では多く使われるようになってきました。動物は魂が宿るという意味があり、昔のハワイの人のデザインとしては使われないものでしたが、今年はどうしてもエンジェルのデザインで何かが作りたいと思っていました。
ハワイでは有名なNa Leoという女性のトリオが歌う「Flying with Angels」という曲が私は大好きなので、このデザインを作ってみました。曲のサビの部分に「You'll fly with angels?above us all and I'll be here?to catch you if you fall」という歌詞があります。Na Leoのメンバーのひとり、レフアが、お友だちを亡くした時に書いた詩ということでした。「エンジェルと一緒に飛んでいるとは思うけど、もしも落ちそうになったら、私がここでキャッチしてあげるから…」という、何とも切ない詩の一部なのです。今年はこの曲をいつもよりもたくさん、たくさん聴きました。そして天国に行ってしまったお友だちを想いながら、このタペストリーも作りました。みんなの気持ちが天国まで届くといいのだけど…。
エンジェルをモチーフにしたタペストリー
★よりエンジェルらしくするには?
白の下地にエンジェルの羽の感じを出すために、クリーム色を使おうと思いました。でも白地にクリームだと羽が見えにくくなってしまったので、模様のまわりをキルトする落としキルトは、金のラメ糸を使ってみました。そして中心のハートは真っ赤にして温かい心を表してみました。
エンジェルの髪の毛は後ろ向きなので、優しい感じのゴールド色にしてみました。キルティングを始める前は、ちょっと卵のようでしたが(笑)。そしてまわりに赤の枠と、キャンディケインのグリーンのクリスマス生地を使って、楽しい感じを演出してみました。クリスマスのキルトの楽しいところは、通常の伝統的なハワイアンキルトの無地2色から、ちょっと冒険して、好きな色や好きなパターンを使えることですね。楽しいクリスマスにするために、いろいろな生地を試してみるのもアイディアのひとつです。
エンジェルの髪の毛はゴールドの色を。
まわりの生地は、赤の無地とグリーンのクリスマス生地を上手に使って。
★キルティングが終わったらキラキラにする?
エンジェルの羽の部分は、キラキラの金糸で羽の感じを出してみました。もちろん、中心部分のピコには金糸でハートを4つ繋げてみました。これでもキラキラが足りないときは、ビーズなどでキラキラに飾ります。そうです。クリスマスですから、ちょっといつもより豪華に作ってみましょう! 金糸や銀糸、いろいろな色のラメ糸を使うのも楽しいですね。
そしてこの小さいタペストリーをドアや壁に飾れるように、木のスティックとひもを上手に使ってみましょう。このスティックを通すには、グリーンと同じ生地を使い、小さな生地を付けてみました。こうやってでき上がると、かわいい作品になりました。このタペストリーは38cm角なので、思ったより早くでき上がりますよ! さて、どこに飾ろうかな?
ビーズや金糸をあしらってキラキラ感を出しましょう。
タペストリーには棒通しを付けて。
2008年もハワイアンキルトのコラムを読んでいただきまして、ありがとうございました。2009年も皆さまにとりまして、実り多い、すてきな1年になりますようにお祈りしています。
さて、2005年4月から始めました私のキルトのコラムですが、今回を持ちまして終了とさせていただくことになりました。長い間、皆さまに読んでいただきまして、本当にありがとうございました。コラムは終わりますが、私はワイキキの「アンのハワイアンキルト・スタジオ&ショップ」で皆さまをお待ちしております。こちらのコラムで紹介させていただきましたキルトなどは、ショップに飾っておりますので、ぜひお立ち寄り下さいね!
Mele Kalikimaka & Happy New Year!
By Anne
Anne's Hawaiian Quilt
住所:307 Lewers St Suite 808
電話:922-3451
(ワイキキ、ルイヴィトンの山側、牛角レストランの8階)
公式サイト:http://anne-hawaiianquilt.com
第33回 新シリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」Part8
2008年11月25日 17:35
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オアフ島 学校、教室
皆さまアロハ!
ハワイはホリデー・シーズンに入りました。今週はサンクスギビング・デーがあります。そして来月はクリスマス、お正月と続きます。ハワイも雨期に入り、不安定なお天気が続いていますが、ハワイアンキルトをするには最適の季節になっています。
さて、今回はハワイ8島シリーズの最終回です。ハワイ州は大きな8島から成り立っています。8島の中でも、2番目に小さく、個人所有の島がニイハウ島です。個人所有なので、許可がないと出入りはできないのですが、今日はニイハウ島のモチーフをご紹介しましょう!
プロフィール 本名:藤原小百合(アン/Anne)
オハイオ州の高校に留学中、アメリカン・パッチワークを習い始める。 その後ハワイ移住。マウイ島のハナ・マウイ・ホテルを訪れた際にハワイアンキルトと出会い、そのすばらしさに感動。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族へ贈る「千羽鶴フレンドシップ・キルト」の製作をインターネットを通じて広くキルターに呼びかけ、「キルトハワイ2003」ではハワイローカルの人たちからの応援を受け完成。現在はハワイと東京で「アン工房」のスタッフとクラスやイベントで活動中。2004年にレタスクラブムックより「のんびり、チクチク、ハワイアンキルト」、2008年にはダイアモンド社より「ハワイ、花とキルトの散歩道」を出版。
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★ニイハウ島とは?
ハワイ8島の中で唯一、個人所有の島として知られています。歴史は1864年にさかのぼりますが、スコットランド人のシンクレア婦人が、カメハメハ5世から島民とピアノ1台付きで買い取ったそうです。金額は、当時のお金で10,000ドル。島は、現在もシンクレア婦人の末裔であるロビンソン一家が所有しています。そして今でも一般人や許可のない人は、ニイハウ島への出入りが禁じられています。
ニイハウ島の別名は「The Forbidden Islands」。禁断の島とでも言いましょうか。観光客や地元の人がニイハウ島を見ることができるのは、ヘリコプターに乗り、上空から島を見るツアーか、海上で船から島を見るツアーしかありません。今でも島民のほとんどがハワイ語を使い、ハワイ古来の自給自足のような生活をしていると言われています。 カウアイ島からたった28キロほどの南西に位置し、人口は約160人とも250人とも言われ、漁業やハンティングなどで生活しているようです。歴史も古く、ハワイ諸島の中では一番初めに人が住み着いた島だと言われています。また、火の女神「ペレ」のホームタウンとの言い伝えもあり、今でも神秘的な島となっています。
ニイハウ島を空から見たところ
★ニイハウ島の花 ププシェル
ニイハウ島には花があまり生息しないため、島の花というのはなく、そのかわりに、ニイハウ島のビーチにたくさん打ち寄せられている、小さな貝「ププシェル」が島のレイの材料とされ、ニイハウ島の花ということになっています。 ププシェルとは、小さい海の貝という意味で、本当に小さい貝をたくさん集め、レイが作られています。ニイハウシェルのレイというのは、色も様々あり、何千という貝を繋げて作るので、とても高価なものになっています。ニイハウ島の唯一の工芸品でもあり、今でも手作りのレイが売られています。
ニイハウ島の色は「白」と記されていることもありますが、私がキルトのアンティから教わったのは「2色のブルー」でした。言い伝えも文献に残っていないのか、曖昧なところもありますね。
ニイハウシェルのレイ photo by Akira Kumagai
★ププシェルをハワイアンキルトにデザインする!
ププシェルをハワイアンキルトにデザインするというのは、とても大変です。以前、このコラムの
「海の中のハワイアンキルト シェル編」でご紹介いたしましたが、あまりにも細かいデザインにしてしまい、アップリケもキルティングも本当に大変でした。ですから、今回は大きなシェルのイメージでデザインを描いてみました。
ププシェルをメインにしたかったので、デザインに悩みました。そこで、小さいププシェルは周りに描き、レイのように繋げました。大きなシェルは中心に置き、ホタテ貝のように、ひと目見て貝とわかるようなデザインにしました。このふたつの別々のシェルのデザインは、上手に融合できたかと思います。
ニイハウ島の色は「白」なのですが、私のアンティたちは「2色のブルー」だと教えてくれました。そこで、今回は私が習った2色のブルー、アクアとロイヤルブルーにしてみました。色も爽やかで、とてもキルティングがしやすいです。また、ふたつに離れたパターンなので、飽きる事なく、楽しくアップリケもできますね。
まずは紙にデザインを描き、広げてみます。
そして実際に生地をカッティングし、広げアップリケを始めます。
★ププシェルをクッションにキルティングする!
さて、アップリケが終わったデザインは、キルト芯(綿)と裏地を付け、キルティングして行きます。シェルの感じが出るように、真ん中のシェルにはハートとラインを入れました。そして周りのシェルレイは模様に沿って、ラインを入れてみました。キルティングをすると模様が一段とププシェルに近づき、生き生きとして見えますね。
私のキルトは「愛」がデーマですから、必ずハートのデザインを入れます。ハートのアップリケもキルティングも大変ですが、簡単に出来上がるキルトより、手間ひまをかけて完成するキルトの方が、思い出にもなるし、チャレンジができます。デザインのみでなく、色やキルト芯の厚みにより、より一層本物に近づくというテクニックも必要になったりしますね。皆さんもご自分なりに、いろいろ工夫し、ハワイアンキルトを楽しんで下さいね!
中心のシェルにはハートとラインを入れて。周りのシェルレイの模様はデザインに沿って。
8回に渡り、ハワイ8島シリーズを読んでいただきありがとうございます。次回は毎年ハイライトであるクリスマスキルトです。1枚あるとお部屋が華やかあクリスマスになるように、すてきでかわいいクリスマスの小さなタペストリーをご紹介いたします。ハワイに関して、少しづつ新しい知識を増やしていただけると、うれしいですよね。各島の花だけではなく、島の色と融合させて、ハワイアンキルトを作るのも楽しいですよね。
では次回、クリスマスをお楽しみに!
By Anne
Anne's Hawaiian Quilt
住所:307 Lewers St Suite 808
電話:922-3451
(ワイキキ、ルイヴィトンの山側、牛角レストランの8階)
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第32回 新シリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」Part7
2008年10月27日 17:27
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オアフ島 学校、教室
皆さまアロハ!
今年もあと2カ月になりました。時の経つのは早過ぎますね。これから年末まで、アメリカはイベントが目白押しです。秋も深まってくると、夏の間、暑くて手をつけられなかったハワイアンキルトも、針を進めてみたくなるかもしれません。
今回も新シリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」をお届けしたいと思います。ハワイ州は大きな8島から成り立っています。8島の中で、現在人が住んでいないのがカホオラヴェ島です。アメリカ軍がずっと使っていたのですが、ここ数年、ハワイの人に返すため島をきれいにしている最中です。それでは、ハワイ州の8島の花や植物をあしらったハワイアンキルトをご紹介していきましょう。
プロフィール 本名:藤原小百合(アン/Anne)
オハイオ州の高校に留学中、アメリカン・パッチワークを習い始める。 その後ハワイ移住。マウイ島のハナ・マウイ・ホテルを訪れた際にハワイアンキルトと出会い、そのすばらしさに感動。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族へ贈る「千羽鶴フレンドシップ・キルト」の製作をインターネットを通じて広くキルターに呼びかけ、「キルトハワイ2003」ではハワイローカルの人たちからの応援を受け完成。現在はハワイと東京で「アン工房」のスタッフとクラスやイベントで活動中。2004年にレタスクラブムックより「のんびり、チクチク、ハワイアンキルト」、2008年にはダイアモンド社より「ハワイ、花とキルトの散歩道」を出版。
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★カホオラヴェ島とは?
今回ご紹介するカホオラヴェ島は、マウイ島から南西に約11.2キロに位置し、ハワイ8島の中では1番小さい島です。またカホオラヴェ島には、現在住んでいる人はいません。
カホオラヴェ島の歴史では、かつて人が住んでいて、漁をしたり、サトウキビ、タバコ、パイナップルなども栽培されていたということですが、真水に恵まれず、人々にとっては苦しい生活だったと書かれています。1941年に始まった第二次世界大戦では、米兵の訓練地として使われ、たくさんの兵士がここで硫黄島やマリアナ諸島への対戦の準備を行いました。その後もアメリカ軍下に置かれ、太平洋にけるアメリカ軍の重要な訓練地として、長年に渡って爆発物などの演習地にされていました。
そんな歴史にピリオドが打たれたのは、1976年に「Protect Kahoolawe Ohana」(PKO) という団体が発足し、カホオラヴェ島を軍の訓練地から解放するよう国に要請し始めたのがきっかけです。ですが、なかなか平和の方向へは進みませんでした。1994年にアメリカ議会がカホオラヴェ島のハワイ州への返還を認め、島はハワイアンの手元に戻ったのでした。
それからは、島の土地に埋まっているかもしれない地雷や爆発物の除去などがアメリカ軍により始まり、2003年にやっとカホオラヴェ島の掃除が完了し、その年の11月11日にイオラニ宮殿にて、ハワイ州に正式返還されるという、記念すべき式典が行われました。
現在はいろいろな支援団体が昔のカホオラヴェ島に戻そうと、植林をしたりして、努力をしているそうです。早く誰でも訪れることができるような島に戻るといいですね。
★カホオラヴェ島の花 ヒナヒナ
カホオラヴェ島の花は、ハワイ語でヒナヒナと呼ばれる、海に近いところに生育する植物で、ハワイの固有種のひとつです。海の近くに生育する植物の特徴のひとつに、葉が少し厚ぼったいということがあります。これは、塩水は近くにあるのに、なかなか真水を取り入れる事ができないので、雨などが降ると、その水分を葉に取り入れ、葉に貯めることができるように葉が厚ぼったくなるということです。緑が濃く、葉の形も丸く尖っているのが特徴です。葉と花は香りがよく、レイにも使われることがあります。
葉は小さい毛がたくさん生えていて、光の加減で緑ではなく、ブルーグレーに見えたりもします。海の側の砂地に生息する植物は背が低いのも特徴ですね。
ヒナヒナの葉 photo by Rosa Say
(左)ヒナヒナの葉と花 photo by Forest & Kim Starr
(右)ヒナヒナのレイ photo by
http://www.kaahelehawaii.com
★ヒナヒナをハワイアンキルトにデザインする!
カホオラヴェ島の花はヒナヒナですが、この植物は結構デザインしやすいので、今回は葉だけのキルトデザインにしてみました。葉が丸っぽく尖っていて、丸みがあり厚みのある葉は、ハワイアンキルトで表現しやすいのです。
いつものように写真を大きく拡大して、ヒナヒナの葉に最も似るようにスケッチしていきます。私の1番気を使って描いていく場所は、茎の太さと葉の形です。少し丸みがかった曲線が、クッションの大きさのキルトにはとても大切なので、一度パターンを作り、必ず紙を切り、広げてみて、全体のバランスを確認します。そしてパターンの形を整えていきます。
今回は山と谷がたくさん登場しますが、とても取りかかりやすいパターンになっていると思います。実際に生地をカットしてみると、こんな感じに出来上がりました。想像通りのヒナヒナの葉の形になったので、とてもうれしいです。
ヒナヒナを写真からスケッチする。
ヒナヒナの葉のパターンをカッティングして広げるとこんな感じに。
★ヒナヒナをクッションにキルティングする!
カホオラヴェ島の色はグレーです。どこかで読んだことがあるのですが、アクアとグレーがカホオラヴェ島の色だという説もあるようです。ですから、今回はドレスデンブルーを下地に使い、シルバーグレーでアップリケをしてみました。
デザインには、丸い感じの花も実もないので、ひたすら葉の部分のアップリケを終了すると、キルティングに取りかかります。アップリケ終了後は落としキルトを始めます。落としキルトはアップリケのデザインのすぐ外側を縫います。落としキルトをするとデザインが盛り上がり、デザインがしっかりと浮き上ります。そして飾りキルトをします。
キルト糸は下地と同じブルーの糸を使うと、ステッチが浮き上がり、より一層ヒナヒナの葉の感じを引き出せます。今回も6オンスという少し厚めのキルト芯を使っていますので、キルティング後は、模様がぷっくりと浮き上がりますね。葉の中の飾りキルトは、模様に沿ってキルティングするという、1番伝統的なキルトラインにしてみました。最後はアップリケのデザイン周りをエコーイングキルトしていきます。そしてヒナヒナのクッションが完成です!
デザインのみでなく、色やキルト芯の厚みにより、より一層本物に近づくというテクニックも必要になったりしますね。皆さんもご自分なりにいろいろ工夫し、ハワイアンキルトを楽しんで下さいね!
ヒナヒナの葉の中のキルトラインを模様に沿わせるという、伝統的なハワイアンキルトの手法を使って。
ヒナヒナの全体のキルトはこんな感じで。
次回は、とうとうこの8島シリーズ最後のニイハウ島のご紹介です。9月&10月の東京&神戸のレッスンに来て下さった方々からも、この8島シリーズを全部作りたい!とおっしゃって下さった方が多く、とてもうれしかったです。毎月大変ですが、そのように言っていただけると、やる気がいっそう湧いてきます。
ハワイに関して、少しづつ新しい知識を増やしていただけるとうれしいです。各島の花だけではなく、島の色と融合させて、ハワイアンキルトを作るのも楽しいですよね。
では次回、最後の8島シリーズをお楽しみに!
By Anne
Anne's Hawaiian Quilt
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(ワイキキ、ルイヴィトンの山側、牛角レストランの8階)
第31回 新シリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」Part6
2008年8月27日 17:35
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オアフ島 オプショナルツアー ショッピング ハワイで暮らす ハワイ島・ネイバー 学校、教室
皆さまアロハ!
8月も後半に入り、夏休みもそろそろ終わりですね。今年の夏休みは思い出深いものになりましたか? 私は日焼けした肌を見て、夏が終わったと感じています。では、今回も新シリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」をお届けしたいと思います。ハワイ州は大きな8島から成り立っています。8島の中で4番目に大きい島がカウアイ島で、飛行機ではオアフ島から25分くらいかかります。
ハワイとひと口に言ってもハワイ諸島が8島もあったこと、ご存知でしたか? 全部で8回にわたり、ハワイ州8島にちなんだ花や植物をあしらったハワイアンキルトをご紹介していきましょう。
プロフィール 本名:藤原小百合(アン/Anne)
オハイオ州の高校に留学中、アメリカン・パッチワークを習い始める。 その後ハワイ移住。マウイ島のハナ・マウイ・ホテルを訪れた際にハワイアンキルトと出会い、そのすばらしさに感動。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族へ贈る「千羽鶴フレンドシップ・キルト」の製作をインターネットを通じて広くキルターに呼びかけ、「キルトハワイ2003」ではハワイローカルの人たちからの応援を受け完成。現在はハワイと東京で「アン工房」のスタッフとクラスやイベントで活動中。2004年にはレタスクラブムックより「のんびり、チクチク、ハワイアンキルト」を出版。
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☆カウアイ島とは?
今回ご紹介するカウアイ島は、オアフ島から150km西に位置します。またカウアイ島は「ガーデン・アイランド」とも言われるように緑が多く、島全体の自然がすばらしい島です。一歩山の中に入ると、ジャングルのようになっている場所も少なくありません。カウアイ島中方部の「ワイアレアレ山」一帯は、アメリカで一番降雨量が多いため、緑が多いジャングルを育むのです。
また、ハワイ諸島の中でも一番古い島で、キャプテン・クックが最初に訪れた島だと言われています。ユニークな天候が島の神秘的な景観を作り出し、島北部のナ・パリ・コーストや、太平洋のグランド・キャニオンと言われるワイメア・キャニオンは壮大です。人口は約5万6000人と少なく、オアフ島のすぐ隣とは思えないほど、素朴な自然の多い島です。
そして、その自然の恵みを見いだされ、「太平洋のハリウッド」と呼ばれるほど多くのアメリカ映画やテレビドラマのロケ地として使われます。中でもエルビス・プレスリーの映画で空前のヒットとなった「ブルー・ハワイ」、「キングコング」、「レイダーズ/失われたアーク」、「ジュラシック・パーク」、「6デイズ・7ナイツ」などもカウアイ島で撮影されています。ムービー・ツアーも催行されていて、島のアトラクションにもなっています。
カウアイ島にはこのほか、不思議な伝説が多くあります。ポリネシア人がカウアイ島に来る以前から、「メネフネ」と言われる小さい妖精が住んでいたと言われています。「メネフネ」はとても働き者で、今でもハワイの話の中にはよく登場する妖精です。「メネフネ」がひと晩で作ったと言われる魚の養殖池なども残っています。
カウアイ島北部のハナレイにある、とても歴史の古いタロイモ畑
カウアイ島北部のキラウエア灯台
カウアイ島の代表的な田園風景
Photographed by Mitsue Varley
☆カウアイ島の花 モキハナ
カウアイ島の花は、モキハナと言われていますが、実はこれは花ではなく、モキハナ・ベリーというモキハナの実なのです。この実は微かに甘く香り、よくマイレの葉とともにレイに使われます。モキハナはカウアイ島にしか生息しておらず、中でもコケエ州立公園でよく見られると言われています。 実は小さく直径が約1.3センチくらいです。緑色をしていますが、赤っぽいレイヤーが入っていたりもします。実からでる液を肌に付けてしまうと、皮膚がただれてしまうこともあるようです。
カウアイ島の花なので、カウアイ島のどこでも見られると思うと、違うようです。ハワイの固有種なので、絶滅しないように、密かに人里離れたところに生育しているのかもしれませんね。
モキハナの葉は香りがよく、車の中に入れておくと数カ月香りが続くこともあります。華やかな花ではありませんが、カウアイ島のシンボルとしてハワイアンキルトのデザインでもよく見かけます。
モキハナ・ベリーはこんな形をしています
☆モキハナの花のハワイアンキルトをデザインする!
カウアイ島の花は、モキハナと言われるベリーです。この実の感じを全くの丸ではなく、少し四角っぽい丸の形を出すのが難しかったです。実のほかにも、葉も香りがすることから取り入れてみました。私は今までにも、ほかのキルターのデザインでモキハナのキルトを作っています。それぞれがユニークなパターンで、プカ(穴)のあるモキハナが多かったような気がします。丸い実のようなモキハナをパターンにすると、きっとプカが入ってしまうのでしょう。
モキハナ・ベリーの写真を見ながらデッサンする
モキハナの実と葉をバランスよく配置する
昔作ったモキハナのハワイアンキルト
☆モキハナ・ベリーと葉をキルティングする!
カウアイ島の色は紫です。今回は薄い紫(バイオレット)を下地に使い、はっきりとした紫(グレープ)でアップリケをしてみました。実の部分の、丸いようでちょっと楕円のような形をアップリケするのは、ちょっと大変ですが、アップリケ好きの私は楽しみながら仕上げました。アップリケ終了後は落としキルトを始めます。落としキルトはアップリケのデザインのすぐ外側を縫います。落としキルトをするとデザインが盛り上がり、デザインがしっかりと浮き上ります。 そして飾りキルトをします。キルト糸は下地とバイオレットの糸を使うと、ステッチが浮き上がり、より一層モキハナの実や葉の感じを引き出せます。実はプカ(穴)をあけずに、モキハナの実の感じを強調するキルティング・ラインを入れてみました。最後はアップリケのデザインの周りをエコーイングキルトしていきます。そしてモキハナの花のクッションが完成です!
デザインのみでなく、色やキルト芯の厚みにより、より一層本物に近づくというテクニックも必要になったりしますね。皆さんもご自分なりに、いろいろ工夫し、ハワイアンキルトを楽しんで下さいね!
モキハナ・ベリーと葉のキルトライン
次回は東京&神戸レッスンの為、アロハストリートはお休みさせていただきます。その後残りの2島(ニイハウ島、カホオラヴェ島)からのハワイアンキルトをお届けいたします。ハワイに関して、少しづつ新しい知識を増やしていただけるとうれしいです。各島の花だけではなく、島の色と融合させて、ハワイアンキルトを作るのも楽しいですよね。
では次回もお楽しみに!!
By Anne
Anne's Hawaiian Quilt
住所:307 Lewers St Suite 808 電話:922-3451 (ワイキキ、ルイヴィトンの山側、牛角レストランの8階)
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第30回 新シリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」Part5
2008年7月22日 10:33
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オアフ島 ショッピング ハワイで暮らす ハワイ島・ネイバー 学校、教室
皆さまアロハ!
もう夏真っ盛り! 独立記念日も盛り上がりました。今回も新シリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」をお届けしたいと思います。ハワイ州は大きな8島から成り立っています。8島の中で5番目に大きい島がモロカイ島です。オアフ島から1番近い島ですが、飛行機で20分くらいかかります。お天気の日には、オアフ島の東側から肉眼でモロカイ島を見ることができます。
ハワイとひと口に言ってもハワイ諸島が8島もあったこと、ご存知でしたか? 全部で8回に渡り、ハワイ州8島にちなんだ花や植物をあしらったハワイアンキルトをご紹介していきましょう。
プロフィール 本名:藤原小百合(アン/Anne)
オハイオ州の高校に留学中、アメリカン・パッチワークを習い始める。 その後ハワイ移住。マウイ島のハナ・マウイ・ホテルを訪れた際にハワイアンキルトと出会い、そのすばらしさに感動。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族へ贈る「千羽鶴フレンドシップ・キルト」の製作をインターネットを通じて広くキルターに呼びかけ、「キルトハワイ2003」ではハワイローカルの人たちからの応援を受け完成。現在はハワイと東京で「アン工房」のスタッフとクラスやイベントで活動中。2004年にはレタスクラブムックより「のんびり、チクチク、ハワイアンキルト」を出版。
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☆モロカイ島とは?
今回ご紹介するモロカイ島は、オアフ島からすぐ隣に位置します。モロカイ島は東から西に伸びていて、横長の魚の形をしています。またモロカイ島は「友情の島」とも言われるくらい、島民はとてもフレンドリー。人口が7500人くらいなので、とっても素朴な、昔のハワイの雰囲気が手に取るようにわかる気がします。
1番にぎやかな街は「カウナカカイ」。と言っても、木造のお店が繋がっている島の中心地です。車も少ないし、信号もない,本当に時間がゆっくり流れている島です。フラが発祥した島とも言われ、ハワイの神々も住んでいたと言われています。手つかずの自然がたくさん残っているので、それもうなずけますよね。ハワイ州の鳥はネネと呼ばれ,一時期は絶滅の危機にありました。ですが、多くの人の協力で随分増えました。モロカイ島では写真のように、ネネの家族がぞろぞろと道の真ん中を歩く光景が今でも見られるんですよ。平和ですよね。
モロカイ島には悲しい歴史もあります。ハンセン病がハワイで流行り、多くの犠牲者を出しました。1800年代の後半には、ハンセン病患者は、「カラウパパ」というモロカイ島の北に位置する、断崖絶壁の陸の孤島に隔離されました。下界の人たちと交わることのないこの土地は、長い間隔離されたまましたが、この人たちを精神的に救おうと出向いたのが、ダミアン神父でした。ダミアン神父もこの病に倒れ、亡くなっています。今ではモロカイ島の観光地のひとつとなっているカアウパパ。ラバに乗って、断崖を下って行く「ミュール・ライド」も人気アトラクションとなっています。
☆モロカイ島の花 ククイの花
モロカイ島の花は、ククイの白い花です。ハワイ州の木はククイの木に指定され、花はモロカイ島の花に指定されています。実(ナッツ)の部分は黒い実を乾燥させ、レイによく使われますが、昔はキャンドルとしても使われていたので、別名キャンドルナッツ・ツリーと言います。実の部分にはたくさんの油分があり、ククイのオイルは昔から万能薬や食用としても使われていました。今は身体に付けるオイルとして使われていますね。
ククイは捨てるところがないくらいに利用価値があります。花、実、枝の部分を使い、傷に塗ったり、オイルを飲んで便秘薬としても使っていました。また実を焼いてできた「すす」は、墨の代わりにもなり、黒い墨はカヌー、タトゥー,カパの染料にもなりました。実は小さく刻んで、ハワイアン・ソルトとともにポケ(味のついたハワイ風おさしみ)に入れて食べます。
ククイの葉は、カエデの葉にも似ています。ククイの花は白く、小さい花の集合体となっているので、よく観察しないと大きなひとつの花に見えてしまいます。ククイは実に目を引かれますが、ちょっとアイボリーぽい、白い花も観察してみて下さいね。
☆ククイの花のハワイアンキルトをデザインする!
ククイの花は本当に小さいので、この可憐な花をハワイアンキルトのデザインとしてデッサンするのはとても難しいのです。デッサンできても、キルトのデザインが細か過ぎて、作りにくいことがたびたびあるので、なるべくわかりやすい、ククイの花に作り上げないといけません。花の感じをつかみ、デッサンした後は、特徴である葉を入れて、ククイであることを強調します。
紙の上の1/8のデザインを作っても、広げた時に、全体がどのようなデザインになるか、なかなか想像がつかないので、大きな紙を1/8に折り、まずは紙でカッティングをし、広げて全体のバランスを見ます。この作業を怠り、コンピューターのイラストレーターなどのソフトで広げてみたりすると、とっても簡単ですが、暖かみのない、紙やモニター上でのデザインになってしまいます。紙で広げて、ラインが細すぎるとか、太過ぎるとかを確認し、少しづつ形を変えていくのが、私のオリジナルデザインの作り方です。ここで妥協点を下げてしまうと、それなりのつまらないキルトのデザインとなってしまいます。
デザインを描く作業こそ、キルト作家の命です。いい加減な気持ちでは、本当のデザインは描けないのです。自称キルターと言っている方も、キルトのデザインを描いて初めて一人前になれると言うものです。
☆ククイの花のクッションにキルティングをする!
モロカイ島の色は緑です。今回は薄い緑(ライトグリーン)を下地に使い、鮮やかな緑(エメラルド)でアップリケをしてみました。アップリケ終了後は落としキルトを始めます。落としキルトはアップリケのデザインのすぐ外側を縫います。ククイの花のデザインは細かいので、落としキルトも大変です。落としキルトをするとデザインが盛り上がり、デザインがしっかりと浮き上ります。そして飾りキルトをします。キルト糸は下地と同じナチュラル(生成り)の糸を使うと、ステッチが浮き上がります。
ククイの花をより細かく観察すると、キルティングラインも頭に浮かんできます。花は本物の花のようなラインで、今回、葉は小さいので、エコーイングとハートをキルトしてみました。最後はアップリケのデザインの周りをエコーイングキルトしていきます。そしてククイの花のクッションが完成です!
デザインのみでなく、色やキルト芯の厚みにより、より一層本物に近づくというテクニックも必要になったりしますね。皆さんもご自分なりにいろいろ工夫し、ハワイアンキルトを楽しんで下さいね! 今までククイの葉と実のキルトをされた方も、一度はククイの花のハワイアンキルトも楽しんでいただきたいです。
次回は残りの3島(カウアイ島、ニイハウ島、カホオラヴェ島)からのハワイアンキルトをお届けいたします。ハワイに関して、少しづつ新しい知識を増やしていただけるとうれしいです。各島の花だけではなく、島の色と融合させて、ハワイアンキルトを作るのも楽しいですよね。
では次回もお楽しみに!!
By Anne
Anne's Hawaiian Quilt
住所:307 Lewers St Suite 808 電話:922-3451 (ワイキキ、ルイヴィトンの山側、牛角レストランの8階)
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ご意見、ご感想、リクエストはこちらまで。たくさんのメールお待ちしています!!
第29回 新シリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」Part 4
2008年6月17日 10:00
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オアフ島 ショッピング ハワイで暮らす ハワイ島・ネイバー 学校、教室
皆さまアロハ!
アメリカではもう夏の季節である6月ですね。お元気でしたか?
今回も新しいシリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」をお届けしたいと思います。ハワイ州は大きな8島から成り立っています。8島の中で1番大きい島がハワイ島で、オアフ島からは飛行機で約40分かかります。ハワイ島にはカイルア・コナとヒロの大きな空港があります。
ハワイとひと口に言ってもハワイ諸島が8島もあったこと、ご存知でしたか? 全部で8回に渡り、ハワイ州8島にちなんだ花や植物をあしらったハワイアンキルトをご紹介していきましょう。
プロフィール 本名:藤原小百合(アン/Anne)
オハイオ州の高校に留学中、アメリカン・パッチワークを習い始める。 その後ハワイ移住。マウイ島のハナ・マウイ・ホテルを訪れた際にハワイアンキルトと出会い、そのすばらしさに感動。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族へ贈る「千羽鶴フレンドシップ・キルト」の製作をインターネットを通じて広くキルターに呼びかけ、「キルトハワイ2003」ではハワイローカルの人たちからの応援を受け完成。現在はハワイと東京で「アン工房」のスタッフとクラスやイベントで活動中。2004年にはレタスクラブムックより「のんびり、チクチク、ハワイアンキルト」を出版。
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☆ハワイ島とは?
今回ご紹介するハワイ島は、オアフ島から行くとモロカイ島の次にあり、8島のうちで1番大きな島になります。大きな島なので、空港が2カ所あり、西側に位置するのがコナ、東側に位置するのがヒロです。
なんと言ってもハワイ島は火山の島であり、活火山であるキラウエア火山は、毎年活発な火山活動を続け、溶岩が海中へ流れ出し、ハワイ島をより大きくしています。このほかにも活火山ではありませんが、3,000メートル級の高い山がふたつあります。それがマウナケアとマウナロアです。
世界中から天体観測所が集まるマウナケアの山頂は、地球上で1番晴天率が高い場所としても有名です。マウナロアの山頂には、ツアーに参加すると、車でも登ることができます。星空観測ツアーでは、天の川が頭上に降り掛かるほど広がり、別世界が楽しめます。キラウエア火山へはヒロの空港を利用すると便利です。活火山のキラウエア火山は今年に入って火山活動が活発化し、キラウエア国立公園への立ち入りも数日閉鎖されたほどです。マグマが飛んでくるというのではなく、人間にとって有毒なガスが噴出されるからです。そして今でも溶岩が海中に流れ出ています。
ハワイの人にとって、火山の女神「ペレ」は今でもあがめられている神様です。このペレがキラウエア火山に住んでいると言われ、火山活動はペレの怒りに触れている証拠だと言う人もいます。フラの踊りにはペレが登場するもの多く、毎年4月に開催されるフラのイベント「メリー・モナーク」時には、ほとんどのダンサーたちがキラウエア火山のペレに挨拶に行きます。ペレはジン(お酒)が好きであると言い伝えられています。こうして今でも女神ペレは、ハワイの人にとってとても大切な存在なのです。
キラウエア火山の南に位置するチェイン・オブ・クレーターという道。溶岩により遮断されています。
☆ハワイ島の花 レフア
ハワイ島の花はレフア、赤く花びらがツンツンしたお花です。赤色のほか、黄色やオレンジ色もありますが、ハワイ島の色は赤なので、ハワイ島を表現するには、はやり赤のレフアが1番似合っていると思います。レフアの花は可憐でエネルギッシュな花ですが、レフアが咲いている木はレフアとは言わず、オヒアと言います。同じ植物でも木がオヒア、花がレフアというふたつの名前が付いている珍しい植物なのです。これはハワイの固有種で、ハワイの島に生まれ根付いている貴重な植物です。
素敵な花に比べ、木は黒く、枯れた古木のような姿をしています。これにもとても有名な逸話が存在します。その昔ペレが恋に落ちたオヒア(男)と恋人のレフア(ペレの姉妹という説もあり)に深い嫉妬心を持ったペレが、男を枯れ木に変えてしまいました。レフアはペレにオヒアを元の姿に戻してほしいとお願いしましたが、ペレは聞き入れませんでした。レフアはほかの神様にお願いしましたが、願いは叶いませんでした。ですが、神様はレフアをかわいい花に変えることはできました。そしてオヒアとレフアはいつでも近くにいられるようになりました。
今でも、レフアの花を摘もうとすると、オヒアと別れる悲しさで、涙の雨が降ると言われています。嫉妬深いペレのことを知っているハワイの人は、納得のいく逸話として伝えています。皆さんもきっと納得できますよね。
また、キラウエア火山にはいくつものトレイルがあります。簡単にハイキングできるトレイルもあるので、お時間のある方は、歩いてみて下さい。このトレイルにはオヒア・レフアもたくさん見ることができます。オアフ島で見るより、レフアの赤が深い色をしていると思うのは錯覚でしょうか? また木も低いので、お花をよく観察できます。トレイルは、場所によって硫黄が出ている場所もあるので、硫黄の匂いもしますよ。
☆レフアのハワイアンキルトをデザインする! レフアの花は、花びらが針のような形をしています。ですからレフアの花びらをハワイアンキルトのモチーフにデザインするのは、とても難しいのです。もしも針のような花びらをそのままデザインすると、ハワイアンキルトのアップリケはほぼ不可能になります。というのも、針のようだと細すぎて、アップリケがとても難しくなるからです。ですから、この針のような花びらの形を頭に入れながら、デッサンを進めていきます。
そして花と同じくらい大切なのが、葉です。オヒアの木は美しくないので、デザインには入れず、花とは対照的な丸い葉をデザインで表現し、より一層本物のレフアの植物に近づけるようにしてみました。私のレフアのデザインは花びらの部分がとても細かく、難しいですが、カッティングをきちんとしていただくと、きれいなレフアの花が表現できると思います。テクニカルなことですが、アップリケをする際には、谷の部分と山の部分をきちんとできるようになると、レフアの花がより一層引き立ちます。
ハワイ島の色は赤なので、下地をホワイト、アップリケを赤にしてみました。伝統的なハワイアンキルトの色ですね。!
☆レフアのクッションにキルティングをする!
アップリケが終了したら、落としキルトを始めます。落としキルトはアップリケのデザインのすぐ外側を縫っていくので、レフアの模様が浮き上がります。レフアのデザインは細かいので、落としキルトも大変ですが、一度始めたら、あまり苦にはならないと思います。
そして落としキルトが終わると、飾りキルトをします。キルト糸は下地と同じホワイトの糸を使うと、ステッチが浮き上がります。レフアの花をより細かく観察すると、キルティングラインも頭に浮かんできます。花は本物の花のようなラインで、葉は葉脈を表現するようなラインにすると一層レフアに近くなります。最後はアップリケのデザインの周りをエコーイングキルトしていきます。そしてレフアのクッションが完成します。
デザインのみでなく、色やキルト芯の厚みにより、より一層本物に近づくというテクニックも必要になったりしますね。皆さんもご自分なりにいろいろ工夫し、ハワイアンキルトを楽しんでくださいね! 1度はレフアのデザインでクッションにトライして見てください!!
次回は残りの4島からのハワイアンキルトをお届けいたします。ハワイに関して、少しづつ新しい知識を増やしていただけるとうれしいです。各島の花だけではなく、島の色と融合させて、ハワイアンキルトを作るのも楽しいですよね。
では次回もお楽しみに!!
By Anne
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第28回 新シリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」Part3
2008年5月19日 08:48
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皆さまアロハ!
新緑の5月ですね。お元気でしたか?
今回も新しいシリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」をお届けしたいと思います。ハワイ州は大きな8島から成り立っています。マウイ島のとなりの島ひとつがラナイ島です。マウイ島からはすぐの位置にありますが、船では1時間弱かかります。
手つかずの自然が多いことで知られるラナイ島。ラナイ島の花はカウナオア(Kauna'oa)という白い小さな花です。地上に這うように生えていますが、エアープラントと呼ばれるように、空気中でも育つ植物です。
ハワイとひと口に言ってもハワイ諸島が8島もあったこと、ご存知でしたか? 全部で8回に渡り、ハワイ州8島にちなんだ花や植物をあしらったハワイアンキルトをご紹介していきましょう。
プロフィール 本名:藤原小百合(アン/Anne)
オハイオ州の高校に留学中、アメリカン・パッチワークを習い始める。 その後ハワイ移住。マウイ島のハナ・マウイ・ホテルを訪れた際にハワイアンキルトと出会い、そのすばらしさに感動。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族へ贈る「千羽鶴フレンドシップ・キルト」の製作をインターネットを通じて広くキルターに呼びかけ、「キルトハワイ2003」ではハワイローカルの人たちからの応援を受け完成。現在はハワイと東京で「アン工房」のスタッフとクラスやイベントで活動中。2004年にはレタスクラブムックより「のんびり、チクチク、ハワイアンキルト」を出版。
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☆ラナイ島とは?
今回ご紹介するラナイ島は、オアフ島から行くとモロカイ島の次、マウイ島の手前に位置する小さい島です。ハワイ諸島の中では6番目に大きな島ということになります。以前はパイナップル・アイランドを呼ばれていたように、島のほとんどでパイナップルが栽培されていましたが、今ではいっさいパイナップルの栽培は行われていません。フォーシーズンズのホテルがふたつ、海側(マネレ・ベイホテル)、山側(ロッジ・アット・コエレ)にそびえ、高級感あふれるリゾートとなっています。 島の中央部分にはラナイ・シティがあり、昔からあるホテル・ラナイと小さな町並みが楽しめます。ロッジ・アット・コエレがある島の山側は高原のようで、ノーフォーク・パインツリーがたくさん植えられていて、ハワイではないような、爽やかな涼しさがあります。オアフ島から飛行機でたった30分の島ですが、まったく様相も気候も違う、とてもユニークな島となっています。
オアフ島の人でも、ラナイ島を知らない人が多くいるくらいですが、ハリウッドのスターやヨーロッパのツーリストなどには昔から人気です。ツーリストが少ないことから、お忍びで楽しむことができるのが、この島のすばらしいところかもしれませんね。ラナイ島の花は「カウナオア」という小さな白い花で、島の色はオレンジと指定されています。
ラナイ島の花、カウナオア
Both photos by "Forest & Kim Starr"
☆ラナイ島の花 カウナオア
ラナイ島の花はカウナオア、白い小さな花です。なかなか見つけるのが難しいですが、マウイ島やラナイ島の地面に近いところで見ることができます。根、茎、花が入り組んでいて、土の中だけでなく、空気中でも育つことのできるエアープラントの一種。ほかの植物に寄生して大きく育つ植物とも言われています。この花がどうしてラナイ島の花になったかは定かではありませんが、ここにもまた逸話があります。
その昔、ハワイ島キラウエアに棲む火の女神「ペレ」が、ハワイの島々のビーチに贈り物として、小さな花を咲かせたとされています。フラにもよく使われるこのカウナオアの花は、レイにも使われたりします。また、違った神話としては、「Stories of Old Hawaii」(By Roy Alameida, Betty Dunford) の中に、「The Legend of the Hau Bloosom」というお話があります。ここにはカウナオアとポーフエフエが登場します。かわいいお話で、男女のやり取りの末、最後には結ばれるというものですが、カウナオアの植物がポーフエフエ(モーンング・グローリー=朝顔)にずっと絡んでいるのは、その男女のお話から始まっているのだそう。ハワイの植物や花には、こういった逸話が多いようです。
ラナイ島の花カウナオア
All photos by "Forest & Kim Starr"
☆カウナオアのハワイアンキルトをデザインする!
カウナオアの花や茎を観察したあとは、いつものように、ハワイアンキルトのモチーフ用にデッサンしてみましょう。今回はとても小さな花なので、ぐちゃぐちゃにならないように、花のひとつひとつをしっかり描こうと思いました。ただ、細長い茎や花の線が細いので、その線を細くしないようにするのがとても難しかったです。 私は線の太いデザインが好きなので、なかなか思ったようには描けませんでしたが、何とか納得のいくデザインになったと思います。ラナイ島の色はオレンジですから、今回は下地がサーモン、アップリケがオレンジの色を使いました。花を描く時は、開いた状態の花を描くか、花を横から見た形を描くかにより、かなり花や全体のイメージが変わってきます。開花している状態のカウナオアは5つ角のある星の形をしています。そして側面から見ると、また違う形をしているので、今回は2種類の花を、細い茎のイメージと合わせデザインしてみました。いかがでしょうか? 今まで、ほかのキルターのカウナオアのデザインを見たことがないので、ちょっとユニークな、私風のすてきなパターンに完成したのではないかと思います!
カウナオアの花をデッサンし、クッションパターンを描く。
☆カウナオアのキルティングをする!
カウナオアの花は可憐で小さいので、キルティング・ラインも細かいものになりました。また茎の部分が細く、くるくると巻き付く感じなので、それを表現するのも苦労しました。キルティングよりもアップリケの方が細かく大変でしたが、その分キルティングは少し楽だったと思います。本物の花に忠実にデザインをキルティングしていくのは、今回は楽しかったように思えます。
伝統的なハワイアンキルトは、エコーイングキルトのごとく、デザインに沿って幾重にもキルティングを施していくものですが、今回も私のキルトはより本物の植物に近く、コンテンポラリーなハワイアンキルトに仕上げてみました。また、花の凹凸感を表現するため、キルト芯を少し厚くしてみました。よって花の部分がぷっくりとより浮かび上がり、模様がはっきりしたように思います。デザインだけでなく、色やキルト芯の厚みによって、より一層本物に近づけるというテクニックも必要になったりしますね。皆さんも自分なりに、いろいろ工夫して、ハワイアンキルトを楽しんで下さいね!
次回は他の5島からのハワイアンキルトをお届けいたします。ハワイに関して、少しづつ新しい知識を増やしていただけるとうれしいです。各島の花だけではなく、島の色と融合させて、ハワイアンキルトを作るのも楽しいですよね。
では次回もお楽しみに!
By Anne
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第27回 新シリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」Part2
2008年4月 8日 16:17
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皆さまアロハ!
春ですね。お元気でしたか? お花見はされましたか?
今回も新シリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」をお届けしたいと思います。ハワイ州は大きな8島から成り立っています。ハワイ諸島の中でも2番目に大きいのがマウイ島で、大きくてすてきなリゾートがあったり、ハレアカラという大きな火山や手つかずの自然がたくさんあったりと、とてもユニークです。
マウイ島の花は、ロケラニローズという濃いピンクの八重のバラです。ハワイとひと口に言ってもハワイ諸島が8島もあったこと、ご存知でしたか? 全部で8回に渡り、ハワイ州8島にちなんだ花や植物をあしらったハワイアンキルトをご紹介していきましょう。
プロフィール 本名:藤原小百合(アン/Anne)
オハイオ州の高校に留学中、アメリカン・パッチワークを習い始める。 その後ハワイ移住。マウイ島のハナ・マウイ・ホテルを訪れた際にハワイアンキルトと出会い、そのすばらしさに感動。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族へ贈る「千羽鶴フレンドシップ・キルト」の製作をインターネットを通じて広くキルターに呼びかけ、「キルトハワイ2003」ではハワイローカルの人たちからの応援を受け完成。現在はハワイと東京で「アン工房」のスタッフとクラスやイベントで活動中。2004年にはレタスクラブムックより「のんびり、チクチク、ハワイアンキルト」を出版。
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☆マウイ島とは?
今回ご紹介するマウイ島は、オアフ島からモロカイ島、ラナイ島の次に続く島となっています。マウイ島の玄関はカフルイ空港です。空港から西に行くと、西マウイ。カウナパリやカパルアのリゾート地区があります。そして空港から南東へ行くと、比較的新しいワイレアのリゾート地区があります。また東へ行くと、私が一番最初にハワイアンキルトに出会い、心を動かされた、「天国のようなハナ」と言われるハナマウイがあります。
ハワイ諸島で2番目に大きなマウイ島は、さまざまな顔を持っています。3,000メートル級の山ハレアカラは火山であり、高山植物のシルバースォードの花が咲いていたり、アップ・カントリーでは寒暖の差を利用して、プロテアやラベンダーなどが植えられています。そんなユニークな地形のマウイ島は、太陽がほかの島よりも近いせいか、太陽が熱く、青がとてもきれいに感じられる島だと思います。
マウイ島は、オアフ島に比べて土地も広いので、ホテルの敷地内にたくさんのお花や植物を見ることもできます。マウイ島の花はピンクのロケラニローズ、島の色はピンクです。
マウイ島の花、ピンクのロケラニローズ
☆マウイ島の花 ロケラニローズ
マウイ島の花はロケラニローズ、ピンクの濃い色の花です。ロケラニとは、ハワイ語で「天国の花」という意味。花はあまり大きくないですが、とても香りがよく、花びらが八重になっているのが特徴です。もともとはハワイの固有種(ハワイに産まれた植物)ではなく、1820年代、宣教師がハワイにキリスト教を伝来した時に、宣教師の妻たちにより持ち込まれたものではないかと言われている外来種です。ですが、香りが高く、ハワイアンにとても人気のあったバラは、今ではマウイ島の花に指定されています。
私が別名(英語名)ダマスカス・ローズと呼ばれているこのバラと出会ったのは、オアフ島の「クィーンエマのサマーパレス」だったと記憶しています。ピンクでも濃いピンク、いわゆるフューシャ(赤紫)色をしていました。花びらも入り組んだ八重だったので、とても鮮明に覚えています。ハワイのお花屋さんで売っているバラは、南アメリカからの輸入物ばかりなので、香りが全然ありません。むしろほこりくさい感じ(笑)。そんなバラばかりを見ていたので、一番初めに嗅いだロケラニローズの香りはとても印象的でした。ロケラニローズのつぼみは、レイにも使われています。
オアフ島、クィーンエマのサマーパレスで撮影したロケラニローズ
☆ロケラニローズのハワイアンキルトをデザインする!
ロケラニローズの花の観察ができたら、今度はハワイアンキルトの作成です。今回もクッションを作ります。 まずはロケラニローズから、花や葉の感じをデッサンしていきます。通常は花ばかりに目が行きがちですが、私のハワイアンキルトのデザインは、必ず花と葉を入れてバランスをとります。花びらが八重のローズはとても難しく、何回も何回もモチーフのデッサンに失敗してしまいました。
花びらと同時に葉もデッサンしていきます。バラのトゲを表現したいと思いましたが、ハワイアンキルトの特徴である柔らかい感じが失われてしまうので、今回はトゲなしにしました。そして手書きのモチーフができ、実際に濃いピンク(フューシャ)の生地をカットしてみましたが、うまくいきませんでした。
そして3回目のカッティングで、やっと納得のいく八重のロケラニローズができ上がりました。紙と鉛筆で描いている時と、実際に生地をカッティングしてみるのとでは、モチーフが変わってきてしまうことも多々あります。結構難しいものです。下地は薄いピンクを使用しました。
☆ロケラニローズのキルティングをする!
バラの花びらは細かく丸くなっているので、アップリケに時間がかかりました。また、花の内部、花びらの八重の部分を表現するために、切り込みを入れたのですが、こちらのアップリケがホントに大変で、苦労しました。でも、自分で描いたパターンなので誰にも文句が言えず、本当に孤独な作業になります(苦笑)。そしてアップリケが完成したら、キルティングです。
本物の花に忠実なデザインをキルティングしていくのも本当に大変です。とくに花の部分は何回もやり直して、やっと納得のいく飾りキルトを考えだすことができました。そうするとふたつめの花の飾りキルトは楽になってきます。伝統的なハワイアンキルトは、エコーイングキルトのごとく、デザインに沿って幾重にもキルティングを施していくものですが、今回も私のデザインはより本物の植物に近く、コンテンポラリーなハワイアンキルトに仕上げてみたかったので、時間がかかりました。
このロケラニローズは、大きな壁掛けやベッドカバーにして、花をもう少し大きくすると、もっと楽に制作できるかもしれませんね。でも苦労して完成させたキルトほど、かわいく感じるものなのです。
次回は他の6島からのハワイアンキルトをお届けいたします。ハワイに関して、少しづつ新しい知識を増やしていただけるとうれしいです。各島の花だけではなく、島の色と融合させて、ハワイアンキルトを作るのも楽しいですよ。
では次回もお楽しみに!
By Anne
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第26回 新シリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」Part1
2008年3月10日 11:22
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皆さまアロハ!
お久しぶりです。お元気でしたか? 今回から新しいシリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」をお届けしたいと思います。
ハワイ州は大きな8島から成り立っています。皆さんがよくご存知のホノルルは、オアフ島にあります。オアフ島はいちばん人口が多く、リゾート地としては一番古い歴史を持つ島。またアメリカで唯一王制があったハワイ州には、オアフ島にイオラニ宮殿というアメリカ唯一の宮殿もあります。
ハワイとひと口に言っても、ハワイ諸島が8島もあったこと、ご存知でしたか? これから8回に渡り、ハワイ州8島にちなんだ花や植物をあしらったハワイアンキルトをご紹介していきましょう。
プロフィール 本名:藤原小百合(アン/Anne)
オハイオ州の高校に留学中、アメリカン・パッチワークを習い始める。 その後ハワイ移住。マウイ島のハナ・マウイ・ホテルを訪れた際にハワイアンキルトと出会い、そのすばらしさに感動。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族へ贈る「千羽鶴フレンドシップ・キルト」の製作をインターネットを通じて広くキルターに呼びかけ、「キルトハワイ2003」ではハワイローカルの人たちからの応援を受け完成。現在はハワイと東京で「アン工房」のスタッフとクラスやイベントで活動中。2004年にはレタスクラブムックより「のんびり、チクチク、ハワイアンキルト」を出版。
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☆ハワイ8島とは?
私が住んでいるホノルルは、オアフ島の南東部に位置しています。ワイキキ、ダイヤモンドヘッド、ノースショア、マカハビーチ、パールハーバー、カネオヘ、カイルアなどはすべてオアフ島にあります。ハワイ旅行をされたことがある方は、一度は降り立っている島だと思います。
ハワイには、オアフ島、マウイ島、ハワイ島、カウアイ島、モロカイ島、ラナイ島、ニイハウ島、カホオラヴェ島の8つの島があります。現在カホオラヴェ島には人が住んでいませんが、それぞれの島はとてもユニークで、ハワイとひと口に言っても、島により景観も雰囲気も全く異なっている島なのです。同じなのは、キレイな青い海と空、瑞々しい緑でしょうか?
その各島には、それぞれ定められた島の色、花や植物などがあります。ハワイ州の花は黄色のハイビスカス、木はククイナッツです。そしてオアフ島の花はイリマ、島の色は黄色です。今回はイリマのことをご紹介しましょう!
オアフ島の州の花イリマ
☆オアフ島の花 イリマ
オアフ島の花はイリマといい、直径が3センチほどの小さい小さい花です。海の側から生育していて、全体の高さが1メートルくらいの低い植物です。花の色は黄金色をしていて、エネルギッシュに見えます。触った感じは花びらがとても薄く、か弱い感じですが、実はとても丈夫な花だそうです。
レイにもよく使われる花ですが、実は一重のレイを作るだけで700枚以上の花びらを必要とするそうです。ものすごい数の花びらですよね。ハワイの王制の色であった黄色ということもあり、昔はロイヤル・レイと呼ばれ、貴重なものとしてとても珍重されたそうです。ハワイの逸話にも女神ヒナが喜びを表す時に用いたレイとも言われています。
私がイリマを見つけたのは、オアフ島のサンディビーチです。波が強く、ボディボードなどで有名なビーチの外れにたくさん咲いていました。ナウパカの茂みの近くにあり、黄金色の花が青い空と海にマッチしていました。かわいい小さな花が一所懸命咲いているという印象でした。
☆イリマのハワイアンキルトをデザインする!
イリマの花の観察ができたら、今度はハワイアンキルトの作成です。まずはイリマの花や葉の感じをデッサンしていきます。通常は花ばかりに目がいきがちですが、私のハワイアンキルトのデザインには、必ず花と葉を入れてバランスをとります。イリマの花も小さくて大変ですが、葉はもっと細かいので、きっとアップリケもキルティングも大変だと思いながら、できるだけ簡単に完成できるようにデッサンしていきます。ですが、なかなか簡単に描くというのは難しいのです…。
デザインが完成したら、実際にキルトの作成に入ります。イリマの黄金色には、オータムンゴールドという色のコットンを使用します。下地は、やはりオアフ島の色である黄色を使いました。いかがでしょうか?
この8島シリーズでは、クッションを作っていきたいと思います。
☆イリマのキルティングにチャレンジ!
案の定、アップリケは本当に大変な作業になりました。葉の部分に細かくて丸い凹凸があり、本物の植物に忠実にデザインを描くと制作は難しいのです。わかってはいたのですが、仕方がありません(笑)。
そしてアップリケ終了後は、植物の特徴を出すために、細かい部分までキルティングをしてみました。伝統的なハワイアンキルトは、エコーイングキルトのように、デザインに沿って幾重にもキルティングを施していくものですが、今回の私のキルトはより本物の植物に近く、コンテンポラリーなハワイアンキルトに仕上げてみたいと思っています。
イリマの花の感じや、葉のでこぼこ加減など、かなり忠実に表現できたと思います。出来上がりは自分に満足のいく、すてきなイリマになりました。花のディテールが大変でしたが、ハワイの大地に咲く、可憐なイリマに仕上がったと思いませんか?
次回は他の島からのハワイアンキルトをお届けいたします。ハワイに関して、少しづつ新しい知識を増やしていただけると、うれしいです。
では次回もお楽しみに!
By Anne
Anne's Hawaiian Quilt
住所:307 Lewers St Suite 808 電話:922-3451 (ワイキキ、ルイヴィトンの山側、牛角レストランの8階)
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第25回 2007年クリスマスキルト2
2007年12月18日 20:18
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オアフ島 ハワイで暮らす 学校、教室

皆さまアロハ & メレ・カリキマカ!
お久しぶりです。お元気でしたか? 今年もあと少しでクリスマスがやって来ます。先月に続き、今年こそは!と自作のハワイアンキルトでクリスマスを迎えたい方に、ちょっとしたアイディアをお知らせしたいと思います。今回は簡単なクリスマス・リースを作ってみましょう! 皆様も参考にしていただき、今年のクリスマスをいつもよりステキなイベントにしてくださいね! 今から作り出せば、まだまだ間に合います! 一緒にがんばりましょう!
プロフィール 本名:藤原小百合(アン/Anne)
オハイオ州の高校に留学中、アメリカン・パッチワークを習い始める。 その後ハワイ移住。マウイ島のハナ・マウイ・ホテルを訪れた際にハワイアンキルトと出会い、そのすばらしさに感動。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族へ贈る「千羽鶴フレンドシップ・キルト」の製作をインターネットを通じて広くキルターに呼びかけ、「キルトハワイ2003」ではハワイローカルの人たちからの応援を受け完成。現在はハワイと東京で「アン工房」のスタッフとクラスやイベントで活動中。2004年にはレタスクラブムックより「のんびり、チクチク、ハワイアンキルト」を出版。
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☆クリスマスには欠かせないリース
今回は、クリスマスの飾りに欠かせないリースの手作りにチャレンジしてみましょう。本当に簡単なリースですから、短時間で完成できてしまいますよ。
まずはお店で売っているリースを購入します。どんな素材のものでもいいのですが、毎年使うようにするなら、樹脂で作られたフェイクのリースにすれば、虫も来ないし、長持ちします。ほかにも、ぶどうのツルで作られたものなど、いろいろな種類がありますので、お好きな物を購入してください。もちろん本物のモミの木や枝で作られているものは、香りもいいので、クリスマスのアロマを楽しんでいただけると思います。ただし、大きさはお家のドアやお部屋にあった物を選んでくださいね!(私のサンプルは直径が約25cmです)
市販されているフェイクのリース
本物のモミの枝で作られた香りを楽しむリース
☆リースにハワイアンキルトの飾りを
それでは、市販のリースに自分なりのハワイアンキルトを飾り付けていきましょう。と言っても、いつものハワイアンキルトだと大きすぎるので、小さな丸いデコレーションを何種類か作ってみます。この飾りの直径は約6cm。型紙を作り、赤のコットンに写していきます。
今回のパターンは、柊の葉、松ぼっくり、ホーリーベリーの赤い実です。それぞれのモチーフを、下地の赤とは違う色の生地でカッティングし、アップリケをしていきます。小さいものなので、あまりパターンを複雑にするとアップリケが大変。なので、今回はクリスマスらしい簡単なモチーフで作ってみましょう。
アップリケが終わったら、キルト芯と裏地を付け、おとしキルト、飾りキルト、そしてエコーイングキルトをします。これはいつものハワイアンキルトの手法ですね。そして外表にし、もう1枚の下地と同じ裏地を付け、周りを縫っていきます。その後は中からひっくり返し、コットンを中に詰め、ふわふわのデコレーションにします。そのほか、小さなホーリーベリーも作りましょう。こちらは直径約3cmの小さな赤いボールにします。
下地に丸い型紙を写す
柊の葉
松ぼっくり
3つのデコレーション
☆小さいパーツをリースに付ける
小さい飾りが完成したら、この小さなパーツをリースに取り付けていきます。手作りのハワイアンキルトのデコレーションのほか、少し豪華にするために、小さな松ぼっくりやリボン、お花など、リース購入時に少し手に入れておくといいでしょう。
色は、やはりクリスマス・カラーの赤や緑、少し雪のかかったような松ぼっくり、ゴールドやシルバーのリボンやお花が豪華にリースを演出します。小さいパーツは針と糸を使ってリースに縫い付けて行きます。リースの枝がとても固いので、少し難しいですが、ゆっくりと縫い付けて下さい。どうしてもうまく付かない時には、グルーガンを使うとばっちり付きます。グルーガンとは、手芸の時に使う、プラスティックのりのことで、電気を入れ、プラスティックのりを熱くし、溶けたものを使うようになっています。直接キルトのデコレーションに付け、リースに貼り付けていくのもひとつの方法。こうすると、たちまち手作りリースの完成です!
リースに付ける小さなパーツが完成
小さなキルトのデコレーションを縫い付ける
グルーガンで付けていくデコレーション
☆すてきなリースの完成!
こんな感じで作っていくと、少しの時間でオリジナル・クリスマスリースが完成します。ほかにドライフラワーを加えてもステキですし、もう少し色を豊富に使ってみてもいいかもしれませんね。またクリスマスには関係なく、ハワイの植物であるハイビスカス、プルメリア、ティアレなどをモチーフにして、ハワイアンフラワーのリースにしてもかわいいと思います。
もし去年クリスマス・タペストリーを作っていたら、そのデコレーションを利用するのも楽しいと思います。一度手作りのクリスマスを味わってみると、どんどんハマっていくかもしれませんよ!
2007年も「ハワイアンキルトなティータイム」を読んでいただきまして、ありがとうございました。2008年も皆さまにとって、実りのあるすてきな1年となりますように! 来年もどうぞよろしくお願いいたします。
Mele Kalikimaka & Happy New Year!
Anne's Hawaiian Quilt
住所:307 Lewers St Suite 808 電話:922-3451 (ワイキキ、ルイヴィトンの山側、牛角レストランの8階)
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