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第31回 新シリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」Part6

2008年8月27日 17:35 | オアフ島 オプショナルツアー ショッピング ハワイで暮らす ハワイ島・ネイバー 学校、教室 


MokihanaFinishedQuilt_re.jpg
 皆さまアロハ!
 8月も後半に入り、夏休みもそろそろ終わりですね。今年の夏休みは思い出深いものになりましたか? 私は日焼けした肌を見て、夏が終わったと感じています。では、今回も新シリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」をお届けしたいと思います。ハワイ州は大きな8島から成り立っています。8島の中で4番目に大きい島がカウアイ島で、飛行機ではオアフ島から25分くらいかかります。
 ハワイとひと口に言ってもハワイ諸島が8島もあったこと、ご存知でしたか? 全部で8回にわたり、ハワイ州8島にちなんだ花や植物をあしらったハワイアンキルトをご紹介していきましょう。


プロフィール 本名:藤原小百合(アン/Anne)
anne_profile.jpg オハイオ州の高校に留学中、アメリカン・パッチワークを習い始める。 その後ハワイ移住。マウイ島のハナ・マウイ・ホテルを訪れた際にハワイアンキルトと出会い、そのすばらしさに感動。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族へ贈る「千羽鶴フレンドシップ・キルト」の製作をインターネットを通じて広くキルターに呼びかけ、「キルトハワイ2003」ではハワイローカルの人たちからの応援を受け完成。現在はハワイと東京で「アン工房」のスタッフとクラスやイベントで活動中。2004年にはレタスクラブムックより「のんびり、チクチク、ハワイアンキルト」を出版。
⇒ホームページはこちら


☆カウアイ島とは?

 今回ご紹介するカウアイ島は、オアフ島から150km西に位置します。またカウアイ島は「ガーデン・アイランド」とも言われるように緑が多く、島全体の自然がすばらしい島です。一歩山の中に入ると、ジャングルのようになっている場所も少なくありません。カウアイ島中方部の「ワイアレアレ山」一帯は、アメリカで一番降雨量が多いため、緑が多いジャングルを育むのです。
 また、ハワイ諸島の中でも一番古い島で、キャプテン・クックが最初に訪れた島だと言われています。ユニークな天候が島の神秘的な景観を作り出し、島北部のナ・パリ・コーストや、太平洋のグランド・キャニオンと言われるワイメア・キャニオンは壮大です。人口は約5万6000人と少なく、オアフ島のすぐ隣とは思えないほど、素朴な自然の多い島です。

 そして、その自然の恵みを見いだされ、「太平洋のハリウッド」と呼ばれるほど多くのアメリカ映画やテレビドラマのロケ地として使われます。中でもエルビス・プレスリーの映画で空前のヒットとなった「ブルー・ハワイ」、「キングコング」、「レイダーズ/失われたアーク」、「ジュラシック・パーク」、「6デイズ・7ナイツ」などもカウアイ島で撮影されています。ムービー・ツアーも催行されていて、島のアトラクションにもなっています。
 カウアイ島にはこのほか、不思議な伝説が多くあります。ポリネシア人がカウアイ島に来る以前から、「メネフネ」と言われる小さい妖精が住んでいたと言われています。「メネフネ」はとても働き者で、今でもハワイの話の中にはよく登場する妖精です。「メネフネ」がひと晩で作ったと言われる魚の養殖池なども残っています。

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カウアイ島北部のハナレイにある、とても歴史の古いタロイモ畑


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カウアイ島北部のキラウエア灯台


TypicalKauaiView_re.jpg
カウアイ島の代表的な田園風景
Photographed by Mitsue Varley


☆カウアイ島の花 モキハナ

 カウアイ島の花は、モキハナと言われていますが、実はこれは花ではなく、モキハナ・ベリーというモキハナの実なのです。この実は微かに甘く香り、よくマイレの葉とともにレイに使われます。モキハナはカウアイ島にしか生息しておらず、中でもコケエ州立公園でよく見られると言われています。 実は小さく直径が約1.3センチくらいです。緑色をしていますが、赤っぽいレイヤーが入っていたりもします。実からでる液を肌に付けてしまうと、皮膚がただれてしまうこともあるようです。
 カウアイ島の花なので、カウアイ島のどこでも見られると思うと、違うようです。ハワイの固有種なので、絶滅しないように、密かに人里離れたところに生育しているのかもしれませんね。
 モキハナの葉は香りがよく、車の中に入れておくと数カ月香りが続くこともあります。華やかな花ではありませんが、カウアイ島のシンボルとしてハワイアンキルトのデザインでもよく見かけます。

Mokihana1_re.jpg
モキハナ・ベリーはこんな形をしています


☆モキハナの花のハワイアンキルトをデザインする!

 カウアイ島の花は、モキハナと言われるベリーです。この実の感じを全くの丸ではなく、少し四角っぽい丸の形を出すのが難しかったです。実のほかにも、葉も香りがすることから取り入れてみました。私は今までにも、ほかのキルターのデザインでモキハナのキルトを作っています。それぞれがユニークなパターンで、プカ(穴)のあるモキハナが多かったような気がします。丸い実のようなモキハナをパターンにすると、きっとプカが入ってしまうのでしょう。

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モキハナ・ベリーの写真を見ながらデッサンする


Mokihana-applique_re.jpg
モキハナの実と葉をバランスよく配置する


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昔作ったモキハナのハワイアンキルト


☆モキハナ・ベリーと葉をキルティングする!

 カウアイ島の色は紫です。今回は薄い紫(バイオレット)を下地に使い、はっきりとした紫(グレープ)でアップリケをしてみました。実の部分の、丸いようでちょっと楕円のような形をアップリケするのは、ちょっと大変ですが、アップリケ好きの私は楽しみながら仕上げました。アップリケ終了後は落としキルトを始めます。落としキルトはアップリケのデザインのすぐ外側を縫います。落としキルトをするとデザインが盛り上がり、デザインがしっかりと浮き上ります。 そして飾りキルトをします。キルト糸は下地とバイオレットの糸を使うと、ステッチが浮き上がり、より一層モキハナの実や葉の感じを引き出せます。実はプカ(穴)をあけずに、モキハナの実の感じを強調するキルティング・ラインを入れてみました。最後はアップリケのデザインの周りをエコーイングキルトしていきます。そしてモキハナの花のクッションが完成です!
 デザインのみでなく、色やキルト芯の厚みにより、より一層本物に近づくというテクニックも必要になったりしますね。皆さんもご自分なりに、いろいろ工夫し、ハワイアンキルトを楽しんで下さいね!

mokihana-quilting_re.jpg
モキハナ・ベリーと葉のキルトライン


 次回は東京&神戸レッスンの為、アロハストリートはお休みさせていただきます。その後残りの2島(ニイハウ島、カホオラヴェ島)からのハワイアンキルトをお届けいたします。ハワイに関して、少しづつ新しい知識を増やしていただけるとうれしいです。各島の花だけではなく、島の色と融合させて、ハワイアンキルトを作るのも楽しいですよね。
 では次回もお楽しみに!!
By Anne

Anne's Hawaiian Quilt
住所:307 Lewers St Suite 808 電話:922-3451 (ワイキキ、ルイヴィトンの山側、牛角レストランの8階)


■このコラムへのご意見、ご感想、リクエストはこちらまで。たくさんのメールお待ちしています!!

第30回 新シリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」Part5

2008年7月22日 10:33 | オアフ島 ショッピング ハワイで暮らす ハワイ島・ネイバー 学校、教室 

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 皆さまアロハ!

 もう夏真っ盛り! 独立記念日も盛り上がりました。今回も新シリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」をお届けしたいと思います。ハワイ州は大きな8島から成り立っています。8島の中で5番目に大きい島がモロカイ島です。オアフ島から1番近い島ですが、飛行機で20分くらいかかります。お天気の日には、オアフ島の東側から肉眼でモロカイ島を見ることができます。

 ハワイとひと口に言ってもハワイ諸島が8島もあったこと、ご存知でしたか? 全部で8回に渡り、ハワイ州8島にちなんだ花や植物をあしらったハワイアンキルトをご紹介していきましょう。


プロフィール 本名:藤原小百合(アン/Anne)
anne_profile.jpg オハイオ州の高校に留学中、アメリカン・パッチワークを習い始める。 その後ハワイ移住。マウイ島のハナ・マウイ・ホテルを訪れた際にハワイアンキルトと出会い、そのすばらしさに感動。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族へ贈る「千羽鶴フレンドシップ・キルト」の製作をインターネットを通じて広くキルターに呼びかけ、「キルトハワイ2003」ではハワイローカルの人たちからの応援を受け完成。現在はハワイと東京で「アン工房」のスタッフとクラスやイベントで活動中。2004年にはレタスクラブムックより「のんびり、チクチク、ハワイアンキルト」を出版。
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☆モロカイ島とは?

 今回ご紹介するモロカイ島は、オアフ島からすぐ隣に位置します。モロカイ島は東から西に伸びていて、横長の魚の形をしています。またモロカイ島は「友情の島」とも言われるくらい、島民はとてもフレンドリー。人口が7500人くらいなので、とっても素朴な、昔のハワイの雰囲気が手に取るようにわかる気がします。

  1番にぎやかな街は「カウナカカイ」。と言っても、木造のお店が繋がっている島の中心地です。車も少ないし、信号もない,本当に時間がゆっくり流れている島です。フラが発祥した島とも言われ、ハワイの神々も住んでいたと言われています。手つかずの自然がたくさん残っているので、それもうなずけますよね。ハワイ州の鳥はネネと呼ばれ,一時期は絶滅の危機にありました。ですが、多くの人の協力で随分増えました。モロカイ島では写真のように、ネネの家族がぞろぞろと道の真ん中を歩く光景が今でも見られるんですよ。平和ですよね。

 モロカイ島には悲しい歴史もあります。ハンセン病がハワイで流行り、多くの犠牲者を出しました。1800年代の後半には、ハンセン病患者は、「カラウパパ」というモロカイ島の北に位置する、断崖絶壁の陸の孤島に隔離されました。下界の人たちと交わることのないこの土地は、長い間隔離されたまましたが、この人たちを精神的に救おうと出向いたのが、ダミアン神父でした。ダミアン神父もこの病に倒れ、亡くなっています。今ではモロカイ島の観光地のひとつとなっているカアウパパ。ラバに乗って、断崖を下って行く「ミュール・ライド」も人気アトラクションとなっています。

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キモロカイ島唯一の街であるカウナカカイの朝市


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ann_03.jpgネネの行進


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カラウパパ展望台
Photographed by Masa Inoue



☆モロカイ島の花 ククイの花

 モロカイ島の花は、ククイの白い花です。ハワイ州の木はククイの木に指定され、花はモロカイ島の花に指定されています。実(ナッツ)の部分は黒い実を乾燥させ、レイによく使われますが、昔はキャンドルとしても使われていたので、別名キャンドルナッツ・ツリーと言います。実の部分にはたくさんの油分があり、ククイのオイルは昔から万能薬や食用としても使われていました。今は身体に付けるオイルとして使われていますね。

 ククイは捨てるところがないくらいに利用価値があります。花、実、枝の部分を使い、傷に塗ったり、オイルを飲んで便秘薬としても使っていました。また実を焼いてできた「すす」は、墨の代わりにもなり、黒い墨はカヌー、タトゥー,カパの染料にもなりました。実は小さく刻んで、ハワイアン・ソルトとともにポケ(味のついたハワイ風おさしみ)に入れて食べます。

 ククイの葉は、カエデの葉にも似ています。ククイの花は白く、小さい花の集合体となっているので、よく観察しないと大きなひとつの花に見えてしまいます。ククイは実に目を引かれますが、ちょっとアイボリーぽい、白い花も観察してみて下さいね。

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ハワイ諸島でよく見られるククイの木は、ハワイ州の州木となっています。


ann_06.jpgククイの花はとても小さいです。


ann_07.jpgククイの実はククイナッツと呼ばれます。


☆ククイの花のハワイアンキルトをデザインする!

 ククイの花は本当に小さいので、この可憐な花をハワイアンキルトのデザインとしてデッサンするのはとても難しいのです。デッサンできても、キルトのデザインが細か過ぎて、作りにくいことがたびたびあるので、なるべくわかりやすい、ククイの花に作り上げないといけません。花の感じをつかみ、デッサンした後は、特徴である葉を入れて、ククイであることを強調します。

 紙の上の1/8のデザインを作っても、広げた時に、全体がどのようなデザインになるか、なかなか想像がつかないので、大きな紙を1/8に折り、まずは紙でカッティングをし、広げて全体のバランスを見ます。この作業を怠り、コンピューターのイラストレーターなどのソフトで広げてみたりすると、とっても簡単ですが、暖かみのない、紙やモニター上でのデザインになってしまいます。紙で広げて、ラインが細すぎるとか、太過ぎるとかを確認し、少しづつ形を変えていくのが、私のオリジナルデザインの作り方です。ここで妥協点を下げてしまうと、それなりのつまらないキルトのデザインとなってしまいます。

 デザインを描く作業こそ、キルト作家の命です。いい加減な気持ちでは、本当のデザインは描けないのです。自称キルターと言っている方も、キルトのデザインを描いて初めて一人前になれると言うものです。

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撮った写真を見ながらククイの花をデッサンする。

ann_09.jpg小さい花なので、拡大して花を観察する。


ann_10.jpgまずは紙を実際に切って、バランスを見てみる。


ann_11.jpg広げてみるとこんな感じに。


☆ククイの花のクッションにキルティングをする!

 モロカイ島の色は緑です。今回は薄い緑(ライトグリーン)を下地に使い、鮮やかな緑(エメラルド)でアップリケをしてみました。アップリケ終了後は落としキルトを始めます。落としキルトはアップリケのデザインのすぐ外側を縫います。ククイの花のデザインは細かいので、落としキルトも大変です。落としキルトをするとデザインが盛り上がり、デザインがしっかりと浮き上ります。そして飾りキルトをします。キルト糸は下地と同じナチュラル(生成り)の糸を使うと、ステッチが浮き上がります。
 ククイの花をより細かく観察すると、キルティングラインも頭に浮かんできます。花は本物の花のようなラインで、今回、葉は小さいので、エコーイングとハートをキルトしてみました。最後はアップリケのデザインの周りをエコーイングキルトしていきます。そしてククイの花のクッションが完成です!
 デザインのみでなく、色やキルト芯の厚みにより、より一層本物に近づくというテクニックも必要になったりしますね。皆さんもご自分なりにいろいろ工夫し、ハワイアンキルトを楽しんで下さいね! 今までククイの葉と実のキルトをされた方も、一度はククイの花のハワイアンキルトも楽しんでいただきたいです。

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ククイの花のクッションのキルトライン。


ann_13.jpgククイの葉と実をメインにしたククイナッツのキルト。


 次回は残りの3島(カウアイ島、ニイハウ島、カホオラヴェ島)からのハワイアンキルトをお届けいたします。ハワイに関して、少しづつ新しい知識を増やしていただけるとうれしいです。各島の花だけではなく、島の色と融合させて、ハワイアンキルトを作るのも楽しいですよね。
 では次回もお楽しみに!!
By Anne

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第29回 新シリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」Part 4

2008年6月17日 10:00 | オアフ島 ショッピング ハワイで暮らす ハワイ島・ネイバー 学校、教室 

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 皆さまアロハ!
 アメリカではもう夏の季節である6月ですね。お元気でしたか?

 今回も新しいシリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」をお届けしたいと思います。ハワイ州は大きな8島から成り立っています。8島の中で1番大きい島がハワイ島で、オアフ島からは飛行機で約40分かかります。ハワイ島にはカイルア・コナとヒロの大きな空港があります。

 ハワイとひと口に言ってもハワイ諸島が8島もあったこと、ご存知でしたか? 全部で8回に渡り、ハワイ州8島にちなんだ花や植物をあしらったハワイアンキルトをご紹介していきましょう。

プロフィール 本名:藤原小百合(アン/Anne)
anne_profile.jpg オハイオ州の高校に留学中、アメリカン・パッチワークを習い始める。 その後ハワイ移住。マウイ島のハナ・マウイ・ホテルを訪れた際にハワイアンキルトと出会い、そのすばらしさに感動。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族へ贈る「千羽鶴フレンドシップ・キルト」の製作をインターネットを通じて広くキルターに呼びかけ、「キルトハワイ2003」ではハワイローカルの人たちからの応援を受け完成。現在はハワイと東京で「アン工房」のスタッフとクラスやイベントで活動中。2004年にはレタスクラブムックより「のんびり、チクチク、ハワイアンキルト」を出版。
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☆ハワイ島とは?

 今回ご紹介するハワイ島は、オアフ島から行くとモロカイ島の次にあり、8島のうちで1番大きな島になります。大きな島なので、空港が2カ所あり、西側に位置するのがコナ、東側に位置するのがヒロです。
 なんと言ってもハワイ島は火山の島であり、活火山であるキラウエア火山は、毎年活発な火山活動を続け、溶岩が海中へ流れ出し、ハワイ島をより大きくしています。このほかにも活火山ではありませんが、3,000メートル級の高い山がふたつあります。それがマウナケアとマウナロアです。

 世界中から天体観測所が集まるマウナケアの山頂は、地球上で1番晴天率が高い場所としても有名です。マウナロアの山頂には、ツアーに参加すると、車でも登ることができます。星空観測ツアーでは、天の川が頭上に降り掛かるほど広がり、別世界が楽しめます。キラウエア火山へはヒロの空港を利用すると便利です。活火山のキラウエア火山は今年に入って火山活動が活発化し、キラウエア国立公園への立ち入りも数日閉鎖されたほどです。マグマが飛んでくるというのではなく、人間にとって有毒なガスが噴出されるからです。そして今でも溶岩が海中に流れ出ています。

 ハワイの人にとって、火山の女神「ペレ」は今でもあがめられている神様です。このペレがキラウエア火山に住んでいると言われ、火山活動はペレの怒りに触れている証拠だと言う人もいます。フラの踊りにはペレが登場するもの多く、毎年4月に開催されるフラのイベント「メリー・モナーク」時には、ほとんどのダンサーたちがキラウエア火山のペレに挨拶に行きます。ペレはジン(お酒)が好きであると言い伝えられています。こうして今でも女神ペレは、ハワイの人にとってとても大切な存在なのです。
 
kilauealava.jpgキラウエア火山の溶岩が海中に流れ出ている場所。
 
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キラウエア火山の南に位置するチェイン・オブ・クレーターという道。溶岩により遮断されています。

Kilaueahalemaumau.jpgペレが住むと言われているキラウエア火山のハレマウマウ火口。



☆ハワイ島の花 レフア

 ハワイ島の花はレフア、赤く花びらがツンツンしたお花です。赤色のほか、黄色やオレンジ色もありますが、ハワイ島の色は赤なので、ハワイ島を表現するには、はやり赤のレフアが1番似合っていると思います。レフアの花は可憐でエネルギッシュな花ですが、レフアが咲いている木はレフアとは言わず、オヒアと言います。同じ植物でも木がオヒア、花がレフアというふたつの名前が付いている珍しい植物なのです。これはハワイの固有種で、ハワイの島に生まれ根付いている貴重な植物です。

 素敵な花に比べ、木は黒く、枯れた古木のような姿をしています。これにもとても有名な逸話が存在します。その昔ペレが恋に落ちたオヒア(男)と恋人のレフア(ペレの姉妹という説もあり)に深い嫉妬心を持ったペレが、男を枯れ木に変えてしまいました。レフアはペレにオヒアを元の姿に戻してほしいとお願いしましたが、ペレは聞き入れませんでした。レフアはほかの神様にお願いしましたが、願いは叶いませんでした。ですが、神様はレフアをかわいい花に変えることはできました。そしてオヒアとレフアはいつでも近くにいられるようになりました。
 今でも、レフアの花を摘もうとすると、オヒアと別れる悲しさで、涙の雨が降ると言われています。嫉妬深いペレのことを知っているハワイの人は、納得のいく逸話として伝えています。皆さんもきっと納得できますよね。

 また、キラウエア火山にはいくつものトレイルがあります。簡単にハイキングできるトレイルもあるので、お時間のある方は、歩いてみて下さい。このトレイルにはオヒア・レフアもたくさん見ることができます。オアフ島で見るより、レフアの赤が深い色をしていると思うのは錯覚でしょうか? また木も低いので、お花をよく観察できます。トレイルは、場所によって硫黄が出ている場所もあるので、硫黄の匂いもしますよ。
 
LehuaFlower1.jpgハワイ島の花レフア

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オフアの木とレフアの花

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☆レフアのハワイアンキルトをデザインする!

 レフアの花は、花びらが針のような形をしています。ですからレフアの花びらをハワイアンキルトのモチーフにデザインするのは、とても難しいのです。もしも針のような花びらをそのままデザインすると、ハワイアンキルトのアップリケはほぼ不可能になります。というのも、針のようだと細すぎて、アップリケがとても難しくなるからです。ですから、この針のような花びらの形を頭に入れながら、デッサンを進めていきます。

 そして花と同じくらい大切なのが、葉です。オヒアの木は美しくないので、デザインには入れず、花とは対照的な丸い葉をデザインで表現し、より一層本物のレフアの植物に近づけるようにしてみました。私のレフアのデザインは花びらの部分がとても細かく、難しいですが、カッティングをきちんとしていただくと、きれいなレフアの花が表現できると思います。テクニカルなことですが、アップリケをする際には、谷の部分と山の部分をきちんとできるようになると、レフアの花がより一層引き立ちます。

 ハワイ島の色は赤なので、下地をホワイト、アップリケを赤にしてみました。伝統的なハワイアンキルトの色ですね。!
 
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花びらを本物に近づけてデザインしたレフア。


☆レフアのクッションにキルティングをする!

 アップリケが終了したら、落としキルトを始めます。落としキルトはアップリケのデザインのすぐ外側を縫っていくので、レフアの模様が浮き上がります。レフアのデザインは細かいので、落としキルトも大変ですが、一度始めたら、あまり苦にはならないと思います。
 そして落としキルトが終わると、飾りキルトをします。キルト糸は下地と同じホワイトの糸を使うと、ステッチが浮き上がります。レフアの花をより細かく観察すると、キルティングラインも頭に浮かんできます。花は本物の花のようなラインで、葉は葉脈を表現するようなラインにすると一層レフアに近くなります。最後はアップリケのデザインの周りをエコーイングキルトしていきます。そしてレフアのクッションが完成します。

 デザインのみでなく、色やキルト芯の厚みにより、より一層本物に近づくというテクニックも必要になったりしますね。皆さんもご自分なりにいろいろ工夫し、ハワイアンキルトを楽しんでくださいね! 1度はレフアのデザインでクッションにトライして見てください!!
 
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レフアのクッションの花と葉の部分の飾りキルト

 次回は残りの4島からのハワイアンキルトをお届けいたします。ハワイに関して、少しづつ新しい知識を増やしていただけるとうれしいです。各島の花だけではなく、島の色と融合させて、ハワイアンキルトを作るのも楽しいですよね。
 では次回もお楽しみに!!
By Anne

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第28回 新シリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」Part3

2008年5月19日 08:48 | オアフ島 ショッピング ハワイで暮らす 学校、教室 

 
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皆さまアロハ!
 新緑の5月ですね。お元気でしたか?

 今回も新しいシリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」をお届けしたいと思います。ハワイ州は大きな8島から成り立っています。マウイ島のとなりの島ひとつがラナイ島です。マウイ島からはすぐの位置にありますが、船では1時間弱かかります。

 手つかずの自然が多いことで知られるラナイ島。ラナイ島の花はカウナオア(Kauna'oa)という白い小さな花です。地上に這うように生えていますが、エアープラントと呼ばれるように、空気中でも育つ植物です。

 ハワイとひと口に言ってもハワイ諸島が8島もあったこと、ご存知でしたか? 全部で8回に渡り、ハワイ州8島にちなんだ花や植物をあしらったハワイアンキルトをご紹介していきましょう。

プロフィール 本名:藤原小百合(アン/Anne)
anne_profile.jpg オハイオ州の高校に留学中、アメリカン・パッチワークを習い始める。 その後ハワイ移住。マウイ島のハナ・マウイ・ホテルを訪れた際にハワイアンキルトと出会い、そのすばらしさに感動。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族へ贈る「千羽鶴フレンドシップ・キルト」の製作をインターネットを通じて広くキルターに呼びかけ、「キルトハワイ2003」ではハワイローカルの人たちからの応援を受け完成。現在はハワイと東京で「アン工房」のスタッフとクラスやイベントで活動中。2004年にはレタスクラブムックより「のんびり、チクチク、ハワイアンキルト」を出版。
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☆ラナイ島とは?

 今回ご紹介するラナイ島は、オアフ島から行くとモロカイ島の次、マウイ島の手前に位置する小さい島です。ハワイ諸島の中では6番目に大きな島ということになります。以前はパイナップル・アイランドを呼ばれていたように、島のほとんどでパイナップルが栽培されていましたが、今ではいっさいパイナップルの栽培は行われていません。フォーシーズンズのホテルがふたつ、海側(マネレ・ベイホテル)、山側(ロッジ・アット・コエレ)にそびえ、高級感あふれるリゾートとなっています。 島の中央部分にはラナイ・シティがあり、昔からあるホテル・ラナイと小さな町並みが楽しめます。ロッジ・アット・コエレがある島の山側は高原のようで、ノーフォーク・パインツリーがたくさん植えられていて、ハワイではないような、爽やかな涼しさがあります。オアフ島から飛行機でたった30分の島ですが、まったく様相も気候も違う、とてもユニークな島となっています。
 オアフ島の人でも、ラナイ島を知らない人が多くいるくらいですが、ハリウッドのスターやヨーロッパのツーリストなどには昔から人気です。ツーリストが少ないことから、お忍びで楽しむことができるのが、この島のすばらしいところかもしれませんね。ラナイ島の花は「カウナオア」という小さな白い花で、島の色はオレンジと指定されています。

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ラナイ島の花、カウナオア
Both photos by "Forest & Kim Starr"


☆ラナイ島の花 カウナオア

 ラナイ島の花はカウナオア、白い小さな花です。なかなか見つけるのが難しいですが、マウイ島やラナイ島の地面に近いところで見ることができます。根、茎、花が入り組んでいて、土の中だけでなく、空気中でも育つことのできるエアープラントの一種。ほかの植物に寄生して大きく育つ植物とも言われています。この花がどうしてラナイ島の花になったかは定かではありませんが、ここにもまた逸話があります。
 その昔、ハワイ島キラウエアに棲む火の女神「ペレ」が、ハワイの島々のビーチに贈り物として、小さな花を咲かせたとされています。フラにもよく使われるこのカウナオアの花は、レイにも使われたりします。また、違った神話としては、「Stories of Old Hawaii」(By Roy Alameida, Betty Dunford) の中に、「The Legend of the Hau Bloosom」というお話があります。ここにはカウナオアとポーフエフエが登場します。かわいいお話で、男女のやり取りの末、最後には結ばれるというものですが、カウナオアの植物がポーフエフエ(モーンング・グローリー=朝顔)にずっと絡んでいるのは、その男女のお話から始まっているのだそう。ハワイの植物や花には、こういった逸話が多いようです。

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ラナイ島の花カウナオア
All photos by "Forest & Kim Starr"


☆カウナオアのハワイアンキルトをデザインする!

 カウナオアの花や茎を観察したあとは、いつものように、ハワイアンキルトのモチーフ用にデッサンしてみましょう。今回はとても小さな花なので、ぐちゃぐちゃにならないように、花のひとつひとつをしっかり描こうと思いました。ただ、細長い茎や花の線が細いので、その線を細くしないようにするのがとても難しかったです。 私は線の太いデザインが好きなので、なかなか思ったようには描けませんでしたが、何とか納得のいくデザインになったと思います。ラナイ島の色はオレンジですから、今回は下地がサーモン、アップリケがオレンジの色を使いました。花を描く時は、開いた状態の花を描くか、花を横から見た形を描くかにより、かなり花や全体のイメージが変わってきます。開花している状態のカウナオアは5つ角のある星の形をしています。そして側面から見ると、また違う形をしているので、今回は2種類の花を、細い茎のイメージと合わせデザインしてみました。いかがでしょうか? 今まで、ほかのキルターのカウナオアのデザインを見たことがないので、ちょっとユニークな、私風のすてきなパターンに完成したのではないかと思います!

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カウナオアの花をデッサンし、クッションパターンを描く。


☆カウナオアのキルティングをする!

 カウナオアの花は可憐で小さいので、キルティング・ラインも細かいものになりました。また茎の部分が細く、くるくると巻き付く感じなので、それを表現するのも苦労しました。キルティングよりもアップリケの方が細かく大変でしたが、その分キルティングは少し楽だったと思います。本物の花に忠実にデザインをキルティングしていくのは、今回は楽しかったように思えます。
 伝統的なハワイアンキルトは、エコーイングキルトのごとく、デザインに沿って幾重にもキルティングを施していくものですが、今回も私のキルトはより本物の植物に近く、コンテンポラリーなハワイアンキルトに仕上げてみました。また、花の凹凸感を表現するため、キルト芯を少し厚くしてみました。よって花の部分がぷっくりとより浮かび上がり、模様がはっきりしたように思います。デザインだけでなく、色やキルト芯の厚みによって、より一層本物に近づけるというテクニックも必要になったりしますね。皆さんも自分なりに、いろいろ工夫して、ハワイアンキルトを楽しんで下さいね!

 
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カウナオアの花のキルティング

 次回は他の5島からのハワイアンキルトをお届けいたします。ハワイに関して、少しづつ新しい知識を増やしていただけるとうれしいです。各島の花だけではなく、島の色と融合させて、ハワイアンキルトを作るのも楽しいですよね。
 では次回もお楽しみに!
By Anne

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住所:307 Lewers St Suite 808 電話:922-3451 (ワイキキ、ルイヴィトンの山側、牛角レストランの8階)


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第27回 新シリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」Part2

2008年4月 8日 16:17 | オアフ島 ショッピング ハワイで暮らす ハワイ島・ネイバー 学校、教室 

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皆さまアロハ!
 春ですね。お元気でしたか? お花見はされましたか?

 今回も新シリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」をお届けしたいと思います。ハワイ州は大きな8島から成り立っています。ハワイ諸島の中でも2番目に大きいのがマウイ島で、大きくてすてきなリゾートがあったり、ハレアカラという大きな火山や手つかずの自然がたくさんあったりと、とてもユニークです。

 マウイ島の花は、ロケラニローズという濃いピンクの八重のバラです。ハワイとひと口に言ってもハワイ諸島が8島もあったこと、ご存知でしたか? 全部で8回に渡り、ハワイ州8島にちなんだ花や植物をあしらったハワイアンキルトをご紹介していきましょう。

プロフィール 本名:藤原小百合(アン/Anne)
anne_profile.jpg オハイオ州の高校に留学中、アメリカン・パッチワークを習い始める。 その後ハワイ移住。マウイ島のハナ・マウイ・ホテルを訪れた際にハワイアンキルトと出会い、そのすばらしさに感動。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族へ贈る「千羽鶴フレンドシップ・キルト」の製作をインターネットを通じて広くキルターに呼びかけ、「キルトハワイ2003」ではハワイローカルの人たちからの応援を受け完成。現在はハワイと東京で「アン工房」のスタッフとクラスやイベントで活動中。2004年にはレタスクラブムックより「のんびり、チクチク、ハワイアンキルト」を出版。
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☆マウイ島とは?

 今回ご紹介するマウイ島は、オアフ島からモロカイ島、ラナイ島の次に続く島となっています。マウイ島の玄関はカフルイ空港です。空港から西に行くと、西マウイ。カウナパリやカパルアのリゾート地区があります。そして空港から南東へ行くと、比較的新しいワイレアのリゾート地区があります。また東へ行くと、私が一番最初にハワイアンキルトに出会い、心を動かされた、「天国のようなハナ」と言われるハナマウイがあります。
 ハワイ諸島で2番目に大きなマウイ島は、さまざまな顔を持っています。3,000メートル級の山ハレアカラは火山であり、高山植物のシルバースォードの花が咲いていたり、アップ・カントリーでは寒暖の差を利用して、プロテアやラベンダーなどが植えられています。そんなユニークな地形のマウイ島は、太陽がほかの島よりも近いせいか、太陽が熱く、青がとてもきれいに感じられる島だと思います。
 マウイ島は、オアフ島に比べて土地も広いので、ホテルの敷地内にたくさんのお花や植物を見ることもできます。マウイ島の花はピンクのロケラニローズ、島の色はピンクです。

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マウイ島の花、ピンクのロケラニローズ


☆マウイ島の花 ロケラニローズ

 マウイ島の花はロケラニローズ、ピンクの濃い色の花です。ロケラニとは、ハワイ語で「天国の花」という意味。花はあまり大きくないですが、とても香りがよく、花びらが八重になっているのが特徴です。もともとはハワイの固有種(ハワイに産まれた植物)ではなく、1820年代、宣教師がハワイにキリスト教を伝来した時に、宣教師の妻たちにより持ち込まれたものではないかと言われている外来種です。ですが、香りが高く、ハワイアンにとても人気のあったバラは、今ではマウイ島の花に指定されています。
 私が別名(英語名)ダマスカス・ローズと呼ばれているこのバラと出会ったのは、オアフ島の「クィーンエマのサマーパレス」だったと記憶しています。ピンクでも濃いピンク、いわゆるフューシャ(赤紫)色をしていました。花びらも入り組んだ八重だったので、とても鮮明に覚えています。ハワイのお花屋さんで売っているバラは、南アメリカからの輸入物ばかりなので、香りが全然ありません。むしろほこりくさい感じ(笑)。そんなバラばかりを見ていたので、一番初めに嗅いだロケラニローズの香りはとても印象的でした。ロケラニローズのつぼみは、レイにも使われています。

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オアフ島、クィーンエマのサマーパレスで撮影したロケラニローズ


☆ロケラニローズのハワイアンキルトをデザインする!

 ロケラニローズの花の観察ができたら、今度はハワイアンキルトの作成です。今回もクッションを作ります。 まずはロケラニローズから、花や葉の感じをデッサンしていきます。通常は花ばかりに目が行きがちですが、私のハワイアンキルトのデザインは、必ず花と葉を入れてバランスをとります。花びらが八重のローズはとても難しく、何回も何回もモチーフのデッサンに失敗してしまいました。
 花びらと同時に葉もデッサンしていきます。バラのトゲを表現したいと思いましたが、ハワイアンキルトの特徴である柔らかい感じが失われてしまうので、今回はトゲなしにしました。そして手書きのモチーフができ、実際に濃いピンク(フューシャ)の生地をカットしてみましたが、うまくいきませんでした。
 そして3回目のカッティングで、やっと納得のいく八重のロケラニローズができ上がりました。紙と鉛筆で描いている時と、実際に生地をカッティングしてみるのとでは、モチーフが変わってきてしまうことも多々あります。結構難しいものです。下地は薄いピンクを使用しました。

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私が描いたロケラニローズのクッションパターン

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ロケラニローズの花の中心部分のスリット


☆ロケラニローズのキルティングをする!

 バラの花びらは細かく丸くなっているので、アップリケに時間がかかりました。また、花の内部、花びらの八重の部分を表現するために、切り込みを入れたのですが、こちらのアップリケがホントに大変で、苦労しました。でも、自分で描いたパターンなので誰にも文句が言えず、本当に孤独な作業になります(苦笑)。そしてアップリケが完成したら、キルティングです。
 本物の花に忠実なデザインをキルティングしていくのも本当に大変です。とくに花の部分は何回もやり直して、やっと納得のいく飾りキルトを考えだすことができました。そうするとふたつめの花の飾りキルトは楽になってきます。伝統的なハワイアンキルトは、エコーイングキルトのごとく、デザインに沿って幾重にもキルティングを施していくものですが、今回も私のデザインはより本物の植物に近く、コンテンポラリーなハワイアンキルトに仕上げてみたかったので、時間がかかりました。
このロケラニローズは、大きな壁掛けやベッドカバーにして、花をもう少し大きくすると、もっと楽に制作できるかもしれませんね。でも苦労して完成させたキルトほど、かわいく感じるものなのです。
 
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ロケラニローズの花のキルティング
 

 次回は他の6島からのハワイアンキルトをお届けいたします。ハワイに関して、少しづつ新しい知識を増やしていただけるとうれしいです。各島の花だけではなく、島の色と融合させて、ハワイアンキルトを作るのも楽しいですよ。
 では次回もお楽しみに!
By Anne

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第26回 新シリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」Part1

2008年3月10日 11:22 | オアフ島 ショッピング ハワイで暮らす 学校、教室 

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皆さまアロハ!
 お久しぶりです。お元気でしたか? 今回から新しいシリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」をお届けしたいと思います。
ハワイ州は大きな8島から成り立っています。皆さんがよくご存知のホノルルは、オアフ島にあります。オアフ島はいちばん人口が多く、リゾート地としては一番古い歴史を持つ島。またアメリカで唯一王制があったハワイ州には、オアフ島にイオラニ宮殿というアメリカ唯一の宮殿もあります。
 ハワイとひと口に言っても、ハワイ諸島が8島もあったこと、ご存知でしたか? これから8回に渡り、ハワイ州8島にちなんだ花や植物をあしらったハワイアンキルトをご紹介していきましょう。

プロフィール 本名:藤原小百合(アン/Anne)
anne_profile.jpg オハイオ州の高校に留学中、アメリカン・パッチワークを習い始める。 その後ハワイ移住。マウイ島のハナ・マウイ・ホテルを訪れた際にハワイアンキルトと出会い、そのすばらしさに感動。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族へ贈る「千羽鶴フレンドシップ・キルト」の製作をインターネットを通じて広くキルターに呼びかけ、「キルトハワイ2003」ではハワイローカルの人たちからの応援を受け完成。現在はハワイと東京で「アン工房」のスタッフとクラスやイベントで活動中。2004年にはレタスクラブムックより「のんびり、チクチク、ハワイアンキルト」を出版。
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☆ハワイ8島とは?

 私が住んでいるホノルルは、オアフ島の南東部に位置しています。ワイキキ、ダイヤモンドヘッド、ノースショア、マカハビーチ、パールハーバー、カネオヘ、カイルアなどはすべてオアフ島にあります。ハワイ旅行をされたことがある方は、一度は降り立っている島だと思います。
 ハワイには、オアフ島、マウイ島、ハワイ島、カウアイ島、モロカイ島、ラナイ島、ニイハウ島、カホオラヴェ島の8つの島があります。現在カホオラヴェ島には人が住んでいませんが、それぞれの島はとてもユニークで、ハワイとひと口に言っても、島により景観も雰囲気も全く異なっている島なのです。同じなのは、キレイな青い海と空、瑞々しい緑でしょうか?
 その各島には、それぞれ定められた島の色、花や植物などがあります。ハワイ州の花は黄色のハイビスカス、木はククイナッツです。そしてオアフ島の花はイリマ、島の色は黄色です。今回はイリマのことをご紹介しましょう!

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オアフ島の州の花イリマ


☆オアフ島の花 イリマ

 オアフ島の花はイリマといい、直径が3センチほどの小さい小さい花です。海の側から生育していて、全体の高さが1メートルくらいの低い植物です。花の色は黄金色をしていて、エネルギッシュに見えます。触った感じは花びらがとても薄く、か弱い感じですが、実はとても丈夫な花だそうです。
 レイにもよく使われる花ですが、実は一重のレイを作るだけで700枚以上の花びらを必要とするそうです。ものすごい数の花びらですよね。ハワイの王制の色であった黄色ということもあり、昔はロイヤル・レイと呼ばれ、貴重なものとしてとても珍重されたそうです。ハワイの逸話にも女神ヒナが喜びを表す時に用いたレイとも言われています。 
私がイリマを見つけたのは、オアフ島のサンディビーチです。波が強く、ボディボードなどで有名なビーチの外れにたくさん咲いていました。ナウパカの茂みの近くにあり、黄金色の花が青い空と海にマッチしていました。かわいい小さな花が一所懸命咲いているという印象でした。

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イリマの花が咲いているサンディビーチ


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黄金色のイリマの花


☆イリマのハワイアンキルトをデザインする!

 イリマの花の観察ができたら、今度はハワイアンキルトの作成です。まずはイリマの花や葉の感じをデッサンしていきます。通常は花ばかりに目がいきがちですが、私のハワイアンキルトのデザインには、必ず花と葉を入れてバランスをとります。イリマの花も小さくて大変ですが、葉はもっと細かいので、きっとアップリケもキルティングも大変だと思いながら、できるだけ簡単に完成できるようにデッサンしていきます。ですが、なかなか簡単に描くというのは難しいのです…。
 デザインが完成したら、実際にキルトの作成に入ります。イリマの黄金色には、オータムンゴールドという色のコットンを使用します。下地は、やはりオアフ島の色である黄色を使いました。いかがでしょうか?
 この8島シリーズでは、クッションを作っていきたいと思います。
 
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私が描いたイリマのクッション・パターン


☆イリマのキルティングにチャレンジ!

 案の定、アップリケは本当に大変な作業になりました。葉の部分に細かくて丸い凹凸があり、本物の植物に忠実にデザインを描くと制作は難しいのです。わかってはいたのですが、仕方がありません(笑)。
 そしてアップリケ終了後は、植物の特徴を出すために、細かい部分までキルティングをしてみました。伝統的なハワイアンキルトは、エコーイングキルトのように、デザインに沿って幾重にもキルティングを施していくものですが、今回の私のキルトはより本物の植物に近く、コンテンポラリーなハワイアンキルトに仕上げてみたいと思っています。
 イリマの花の感じや、葉のでこぼこ加減など、かなり忠実に表現できたと思います。出来上がりは自分に満足のいく、すてきなイリマになりました。花のディテールが大変でしたが、ハワイの大地に咲く、可憐なイリマに仕上がったと思いませんか?

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イリマの花のキルティング

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 次回は他の島からのハワイアンキルトをお届けいたします。ハワイに関して、少しづつ新しい知識を増やしていただけると、うれしいです。
では次回もお楽しみに!
By Anne

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第25回 2007年クリスマスキルト2

2007年12月18日 20:18 | オアフ島 ハワイで暮らす 学校、教室 

anne01.jpg 皆さまアロハ & メレ・カリキマカ!
 お久しぶりです。お元気でしたか? 今年もあと少しでクリスマスがやって来ます。先月に続き、今年こそは!と自作のハワイアンキルトでクリスマスを迎えたい方に、ちょっとしたアイディアをお知らせしたいと思います。今回は簡単なクリスマス・リースを作ってみましょう! 皆様も参考にしていただき、今年のクリスマスをいつもよりステキなイベントにしてくださいね! 今から作り出せば、まだまだ間に合います! 一緒にがんばりましょう!

プロフィール 本名:藤原小百合(アン/Anne)
anne_profile.jpg オハイオ州の高校に留学中、アメリカン・パッチワークを習い始める。 その後ハワイ移住。マウイ島のハナ・マウイ・ホテルを訪れた際にハワイアンキルトと出会い、そのすばらしさに感動。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族へ贈る「千羽鶴フレンドシップ・キルト」の製作をインターネットを通じて広くキルターに呼びかけ、「キルトハワイ2003」ではハワイローカルの人たちからの応援を受け完成。現在はハワイと東京で「アン工房」のスタッフとクラスやイベントで活動中。2004年にはレタスクラブムックより「のんびり、チクチク、ハワイアンキルト」を出版。
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☆クリスマスには欠かせないリース

 今回は、クリスマスの飾りに欠かせないリースの手作りにチャレンジしてみましょう。本当に簡単なリースですから、短時間で完成できてしまいますよ。
 まずはお店で売っているリースを購入します。どんな素材のものでもいいのですが、毎年使うようにするなら、樹脂で作られたフェイクのリースにすれば、虫も来ないし、長持ちします。ほかにも、ぶどうのツルで作られたものなど、いろいろな種類がありますので、お好きな物を購入してください。もちろん本物のモミの木や枝で作られているものは、香りもいいので、クリスマスのアロマを楽しんでいただけると思います。ただし、大きさはお家のドアやお部屋にあった物を選んでくださいね!(私のサンプルは直径が約25cmです)

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市販されているフェイクのリース


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本物のモミの枝で作られた香りを楽しむリース


☆リースにハワイアンキルトの飾りを

 それでは、市販のリースに自分なりのハワイアンキルトを飾り付けていきましょう。と言っても、いつものハワイアンキルトだと大きすぎるので、小さな丸いデコレーションを何種類か作ってみます。この飾りの直径は約6cm。型紙を作り、赤のコットンに写していきます。
 今回のパターンは、柊の葉、松ぼっくり、ホーリーベリーの赤い実です。それぞれのモチーフを、下地の赤とは違う色の生地でカッティングし、アップリケをしていきます。小さいものなので、あまりパターンを複雑にするとアップリケが大変。なので、今回はクリスマスらしい簡単なモチーフで作ってみましょう。
 アップリケが終わったら、キルト芯と裏地を付け、おとしキルト、飾りキルト、そしてエコーイングキルトをします。これはいつものハワイアンキルトの手法ですね。そして外表にし、もう1枚の下地と同じ裏地を付け、周りを縫っていきます。その後は中からひっくり返し、コットンを中に詰め、ふわふわのデコレーションにします。そのほか、小さなホーリーベリーも作りましょう。こちらは直径約3cmの小さな赤いボールにします。

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下地に丸い型紙を写す


柊の葉


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松ぼっくり


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3つのデコレーション


☆小さいパーツをリースに付ける

 小さい飾りが完成したら、この小さなパーツをリースに取り付けていきます。手作りのハワイアンキルトのデコレーションのほか、少し豪華にするために、小さな松ぼっくりやリボン、お花など、リース購入時に少し手に入れておくといいでしょう。
 色は、やはりクリスマス・カラーの赤や緑、少し雪のかかったような松ぼっくり、ゴールドやシルバーのリボンやお花が豪華にリースを演出します。小さいパーツは針と糸を使ってリースに縫い付けて行きます。リースの枝がとても固いので、少し難しいですが、ゆっくりと縫い付けて下さい。どうしてもうまく付かない時には、グルーガンを使うとばっちり付きます。グルーガンとは、手芸の時に使う、プラスティックのりのことで、電気を入れ、プラスティックのりを熱くし、溶けたものを使うようになっています。直接キルトのデコレーションに付け、リースに貼り付けていくのもひとつの方法。こうすると、たちまち手作りリースの完成です!

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リースに付ける小さなパーツが完成


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小さなキルトのデコレーションを縫い付ける


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グルーガンで付けていくデコレーション


☆すてきなリースの完成!

 こんな感じで作っていくと、少しの時間でオリジナル・クリスマスリースが完成します。ほかにドライフラワーを加えてもステキですし、もう少し色を豊富に使ってみてもいいかもしれませんね。またクリスマスには関係なく、ハワイの植物であるハイビスカス、プルメリア、ティアレなどをモチーフにして、ハワイアンフラワーのリースにしてもかわいいと思います。
 もし去年クリスマス・タペストリーを作っていたら、そのデコレーションを利用するのも楽しいと思います。一度手作りのクリスマスを味わってみると、どんどんハマっていくかもしれませんよ!

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 2007年も「ハワイアンキルトなティータイム」を読んでいただきまして、ありがとうございました。2008年も皆さまにとって、実りのあるすてきな1年となりますように! 来年もどうぞよろしくお願いいたします。
 Mele Kalikimaka & Happy New Year!

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第24回 2007年クリスマスキルト1

2007年11月14日 16:38 | オアフ島 学校、教室 

アン先生のハワイアンキルトなティータイム
 第24回
 2007年クリスマスキルト1
 皆さまアロハ!
 お久しぶりです。お元気でしたか? 今回は、11月、12月とクリスマスに飾るキルトをご紹介しましょう。
 今年こそは!と、自作のハワイアンキルトでクリスマスを迎えたい方に、ちょっとしたアイディアをお知らせしたいと思います。皆様も参考にしていただき、今年のクリスマスをいつもよりステキなイベントにして下さいね! 今から作り始めれば、まだまだ間に合います! 一緒にがんばりましょう!
プロフィール
本名:藤原小百合(アン/Anne)
藤原小百合(アン/Anne)  オハイオ州の高校に留学中、アメリカン・パッチワークを習い始める。 その後ハワイ移住。マウイ島のハナ・マウイ・ホテルを訪れた際にハワイアンキルトと出会い、そのすばらしさに感動。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族へ贈る「千羽鶴フレンドシップ・キルト」の製作をインターネットを通じて広くキルターに呼びかけ、「キルトハワイ2003」ではハワイローカルの人たちからの応援を受け完成。現在はハワイと東京で「アン工房」のスタッフとクラスやイベントで活動中。2004年にはレタスクラブムックより「のんびり、チクチク、ハワイアンキルト」を出版。

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★今年はストッキングを手作りで!

▲市販されていたクレイジーキルトのストッキング

(Mission Houses Museum 2006)
 クリスマスには、靴下を枕元やツリーに掛けておくと、サンタクロースがプレゼントを入れてくれるそうです。でも、ただの靴下ではおもしろくないので、クリスマス風にアレンジしたストッキング(靴下)を作ってみましょう。アメリカでは、フエルトで作り、ラメやスパンコールで家族の名前などを入れたりします。また小さいギフトをストッキングに入れ、プレゼントすることもあります。
 私が最近ちょっと気になっているのが、クレイジーキルトです。クレイジーキルトとは、英国が発祥と言われているキルトの種類です。いろいろな生地を様々な形に切り、クレイジーに繋げていくので、このような名前が付いたと言われています。英国で生まれたので、ビクトリア調のサテンやレース、シルクで作られたきらびやかなクレイジーがとてもポピュラー。そこで、今年はクリスマス生地でクレイジー調のストッキングに挑戦です!
 家にある、今までクリスマスで使った生地の残りでOKです。何種類かの生地が用意できたら、クレイジーキルトでストッキングを作ってみましょう!

★思ったより簡単なクレイジーキルト

▲クレイジーキルトのパターン

▲生地をパターン通りに重ねて、しつけをします。
 まずはクレイジーキルトのパターンを作ってみましょう。ストッキングの大きさを決め、いくつかの線を入れていきます。きわめて簡単なラインが数本でいいのです。ブロックすべてにクリスマス生地を使うと、少しうるさい感じになるので、私はグリーンをベース地にすることにしました。そしてグリーン、ホワイト、レッドと、パターンに合わせて生地を重ねていきます。この作業は結構楽しいですよ。
 生地の下にはキルト芯を置き、生地を重ね終わったらしつけがけをします。見た目も楽しいストッキングになりそうですよね? クリスマス生地があまり手元にない時は、小柄な模様のコットン生地でも大丈夫ですよ。わざわざ新しく買わないで、家の奥から探してみましょう。

★クレイジーキルトのもうひとつの特徴

▲生地のつなぎ目の刺繍はいろいろ工夫して。ビーズをあしらうことも忘れずに!
 クレイジーキルトのもうひとつの特徴に、生地と生地のつなぎ目に刺繍していく、というのがあります。ハワイアンキルトのように、奥たてまつりではなく、表に見えるように、いろいろな刺繍のステッチを施していきます。刺繍をしたことがない方でも、簡単な刺繍ステッチの本を見たり、ウエブサイトでも刺繍のステッチの紹介があるので、そちらで研究すると何とかなるものです。簡単なステッチから結構複雑なものまで、いろいろ取り入れてみると楽しいですよ。私はかなりチャレンジをしてみました。その上、レースやリボンを使わなかったので、ビーズを刺繍の間に縫い込んでみました。面倒に思えるかもしれませんが、これが本当に楽しい作業なのです。
 刺繍が終わったら、しつけ糸を取り除きます。つなぎ目だけでなく、無地の部分にはヒイラギやヤシの木なども刺繍してみましょう。刺繍糸も生地に合わせ、グリーン、レッド、ホワイト、そして金糸を使ってみるとちょっと豪華になりますね。下書きをしてから刺繍すると、バランスが取れてきれいに仕上がります。

★ストッキングの裏は?
 表のクレイジーキルトができたら、今度は裏を少し工夫してみましょう。表にはキルティングはほとんどしていません。つなぎ目の刺繍はキルト芯を通していますが、あまり凹凸はない感じです。裏は1枚の生地だと表とのバランスが悪いので、ミシンでキルティングすることに。手縫いだと時間がかかり、なかなか完成できないし、裏ということもあり、ミシンでざっくりと仕上げます。
 キルトを制作する時に使う道具は、大変便利な物が多いのです。中でもキルト用の定規はとても使いやすく、チャコペンでまっすぐ平行にラインが引けるように、線がたくさん入っています。それに沿ってミシンをかけていくと、市販されているキルティング生地のようになるのです!
 また、ミシンにはキルト用のパーツがあるのもあります。そして3枚の生地をどんどん縫っていきましょう! 格子のような模様がキレイに浮かび上がってきますよ。

▲定規を使って、ラインを引いていきます。

▲ミシンで一気にキルティングしていきましょう。

▲出来上がりはこんな感じの裏に。

★仕上げはとても簡単!

▲仕上げのパイピング。

▲ハンドルも付けましょう。
 クレイジーキルトで作った表の生地と、ミシンでキルティングした裏の生地を中表に重ね、待ち針をうち、ミシンでストッキングの形に縫っていきます。そして内側を外にひっくり返すと、クリスマス・ストッキングの出来上がりです。ふちはバイヤスでパイピングし、最後は吊り下げられるように短いハンドルを縫い付けて完成です。簡単でステキなクリスマス・グッズでしょう? 今年は何足も作って、お友だちにプレゼントしてみてはいかがですか? とっても喜ばれますよ!

 次回もハワイアンキルトで作る、簡単クリスマス・グッズをご紹介しますね。クリスマスまでまだ時間があります。今年こそ何か手作りにトライしてみませんか? アイディアを練ったら、すぐに行動しましょうね。来月もお楽しみに!

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公開日 : 2007年 11月 14日

第23回 海の中のハワイアンキルト[終] 「クジラ」

2007年9月26日 16:42 | オアフ島 学校、教室 

アン先生のハワイアンキルトなティータイム
 第23回
 海の中のハワイアンキルト 【最終回】
 「クジラ」
 皆様アロハ!
 お元気ですか? 今年の夏は、ハワイに来ると涼しく感じる、という言葉をよく耳にしました。ハワイはほとんど1年中、山から貿易風が吹いていて、真夏の日中でも心地よい涼しい風を感じる日が多く、暑さも日本ほど厳しくはないのです。真夏日には、貿易風とは反対のコナウインドと呼ばれる、海から流れてくる湿度の高い風が吹くこともありますが、数日間程度で、あまり長くは続きません。
 さて、今回のテーマはクジラ。ハワイで見られる海の生き物の中で、クジラはとくに有名ですよね。ハワイでは、冬にあたる12月頃から4月の初めにかけて、アラスカから南下してきたザトウクジラが出産、子育てをし、4月以降にまたアラスカの海へ帰って行く姿が見られます。大きなクジラの姿はマウイ島周辺の海でよく見られ、ハワイの冬の風物詩となっています。

 コンテンポラリーなハワイアンキルトでは海の中の生き物や、フラの時に使う楽器など、いままではとは少し違うモチーフが使われるようになって来ました。今回のシリーズの最後は、ハワイの海で生命を育むザトウクジラをご紹介しましょう!

写真提供協力:アトランティス・クルーズ
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■ザトウクジラとは?
 ハワイの海では、毎年11月終わり~12月初旬から、4月頃まで見ることができます。ザトウクジラはこの時期、アラスカの海から約1カ月かけて、出産、子育てをしにハワイの暖かい海にやって来ます。英語ではハンプバック・ホエールと言い、背中のこぶから「せむしのクジラ」と呼ばれているのです。
 成長したザトウクジラの体長は約13~15メートルになり、体重は約30トン。体長の