皆さまアロハ!
ハワイはホリデー・シーズンに入りました。今週はサンクスギビング・デーがあります。そして来月はクリスマス、お正月と続きます。ハワイも雨期に入り、不安定なお天気が続いていますが、ハワイアンキルトをするには最適の季節になっています。
さて、今回はハワイ8島シリーズの最終回です。ハワイ州は大きな8島から成り立っています。8島の中でも、2番目に小さく、個人所有の島がニイハウ島です。個人所有なので、許可がないと出入りはできないのですが、今日はニイハウ島のモチーフをご紹介しましょう!
プロフィール 本名:藤原小百合(アン/Anne)
オハイオ州の高校に留学中、アメリカン・パッチワークを習い始める。 その後ハワイ移住。マウイ島のハナ・マウイ・ホテルを訪れた際にハワイアンキルトと出会い、そのすばらしさに感動。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族へ贈る「千羽鶴フレンドシップ・キルト」の製作をインターネットを通じて広くキルターに呼びかけ、「キルトハワイ2003」ではハワイローカルの人たちからの応援を受け完成。現在はハワイと東京で「アン工房」のスタッフとクラスやイベントで活動中。2004年にレタスクラブムックより「のんびり、チクチク、ハワイアンキルト」、2008年にはダイアモンド社より「ハワイ、花とキルトの散歩道」を出版。
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★ニイハウ島とは?
ハワイ8島の中で唯一、個人所有の島として知られています。歴史は1864年にさかのぼりますが、スコットランド人のシンクレア婦人が、カメハメハ5世から島民とピアノ1台付きで買い取ったそうです。金額は、当時のお金で10,000ドル。島は、現在もシンクレア婦人の末裔であるロビンソン一家が所有しています。そして今でも一般人や許可のない人は、ニイハウ島への出入りが禁じられています。
ニイハウ島の別名は「The Forbidden Islands」。禁断の島とでも言いましょうか。観光客や地元の人がニイハウ島を見ることができるのは、ヘリコプターに乗り、上空から島を見るツアーか、海上で船から島を見るツアーしかありません。今でも島民のほとんどがハワイ語を使い、ハワイ古来の自給自足のような生活をしていると言われています。 カウアイ島からたった28キロほどの南西に位置し、人口は約160人とも250人とも言われ、漁業やハンティングなどで生活しているようです。歴史も古く、ハワイ諸島の中では一番初めに人が住み着いた島だと言われています。また、火の女神「ペレ」のホームタウンとの言い伝えもあり、今でも神秘的な島となっています。
ニイハウ島を空から見たところ
★ニイハウ島の花 ププシェル
ニイハウ島には花があまり生息しないため、島の花というのはなく、そのかわりに、ニイハウ島のビーチにたくさん打ち寄せられている、小さな貝「ププシェル」が島のレイの材料とされ、ニイハウ島の花ということになっています。 ププシェルとは、小さい海の貝という意味で、本当に小さい貝をたくさん集め、レイが作られています。ニイハウシェルのレイというのは、色も様々あり、何千という貝を繋げて作るので、とても高価なものになっています。ニイハウ島の唯一の工芸品でもあり、今でも手作りのレイが売られています。
ニイハウ島の色は「白」と記されていることもありますが、私がキルトのアンティから教わったのは「2色のブルー」でした。言い伝えも文献に残っていないのか、曖昧なところもありますね。
ニイハウシェルのレイ photo by Akira Kumagai
★ププシェルをハワイアンキルトにデザインする!
ププシェルをハワイアンキルトにデザインするというのは、とても大変です。以前、このコラムの
「海の中のハワイアンキルト シェル編」でご紹介いたしましたが、あまりにも細かいデザインにしてしまい、アップリケもキルティングも本当に大変でした。ですから、今回は大きなシェルのイメージでデザインを描いてみました。
ププシェルをメインにしたかったので、デザインに悩みました。そこで、小さいププシェルは周りに描き、レイのように繋げました。大きなシェルは中心に置き、ホタテ貝のように、ひと目見て貝とわかるようなデザインにしました。このふたつの別々のシェルのデザインは、上手に融合できたかと思います。
ニイハウ島の色は「白」なのですが、私のアンティたちは「2色のブルー」だと教えてくれました。そこで、今回は私が習った2色のブルー、アクアとロイヤルブルーにしてみました。色も爽やかで、とてもキルティングがしやすいです。また、ふたつに離れたパターンなので、飽きる事なく、楽しくアップリケもできますね。
まずは紙にデザインを描き、広げてみます。
そして実際に生地をカッティングし、広げアップリケを始めます。
★ププシェルをクッションにキルティングする!
さて、アップリケが終わったデザインは、キルト芯(綿)と裏地を付け、キルティングして行きます。シェルの感じが出るように、真ん中のシェルにはハートとラインを入れました。そして周りのシェルレイは模様に沿って、ラインを入れてみました。キルティングをすると模様が一段とププシェルに近づき、生き生きとして見えますね。
私のキルトは「愛」がデーマですから、必ずハートのデザインを入れます。ハートのアップリケもキルティングも大変ですが、簡単に出来上がるキルトより、手間ひまをかけて完成するキルトの方が、思い出にもなるし、チャレンジができます。デザインのみでなく、色やキルト芯の厚みにより、より一層本物に近づくというテクニックも必要になったりしますね。皆さんもご自分なりに、いろいろ工夫し、ハワイアンキルトを楽しんで下さいね!
中心のシェルにはハートとラインを入れて。周りのシェルレイの模様はデザインに沿って。
8回に渡り、ハワイ8島シリーズを読んでいただきありがとうございます。次回は毎年ハイライトであるクリスマスキルトです。1枚あるとお部屋が華やかあクリスマスになるように、すてきでかわいいクリスマスの小さなタペストリーをご紹介いたします。ハワイに関して、少しづつ新しい知識を増やしていただけると、うれしいですよね。各島の花だけではなく、島の色と融合させて、ハワイアンキルトを作るのも楽しいですよね。
では次回、クリスマスをお楽しみに!
By Anne
Anne's Hawaiian Quilt
住所:307 Lewers St Suite 808
電話:922-3451
(ワイキキ、ルイヴィトンの山側、牛角レストランの8階)
公式サイト:http://anne-hawaiianquilt.com