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第22回 海の中のハワイアンキルト「マンタ」

2007年08月29日 | オアフ島 学校、教室 

アン先生のハワイアンキルトなティータイム
 第22回
 海の中のハワイアンキルト
 「マンタ」
 皆様アロハ!   
 お久しぶりです。お元気ですか? 夏休みに一度お休みしてしまい、ごめんなさい!
 私は今年の夏もアクティブに過ごしていましたが、皆さんはいかがですか? ハワイに住んでいても、毎日仕事をしていているので、海へ行ったり、マリンスポーツをする機会も少ないのですが、7月にハワイ島に行った時にマンタに遭遇しました。と言っても、ダイビングをしたわけではないので、海の上から見ただけなのですが…。その後、いろいろ資料を読んだりしていて、マンタをキルトのデザインにしたいと思いました。ハワイ島の南の方では、マンタの存在はとても身近なのです。
 今回は、そのマンタのキルトをご紹介しますね。ハワイアンキルトのモチーフは、通常ハワイに生息する植物や花が定番となっていますが、近年のコンテンポラリーなハワイアンキルトでは、海の中の生き物やフラの時に使う楽器など、今までとは少し違うモチーフが使われるようになって来ました。今回のシリーズでは、海の中の生物をモチーフにした、夏らしいハワイアンキルトをご紹介していきましょう。
プロフィール
本名:藤原小百合(アン/Anne)
藤原小百合(アン/Anne)  オハイオ州の高校に留学中、アメリカン・パッチワークを習い始める。 その後ハワイ移住。マウイ島のハナ・マウイ・ホテルを訪れた際にハワイアンキルトと出会い、そのすばらしさに感動。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族へ贈る「千羽鶴フレンドシップ・キルト」の製作をインターネットを通じて広くキルターに呼びかけ、「キルトハワイ2003」ではハワイローカルの人たちからの応援を受け完成。現在はハワイと東京で「アン工房」のスタッフとクラスやイベントで活動中。2004年にはレタスクラブムックより「のんびり、チクチク、ハワイアンキルト」を出版。

ホームページはこちら
アン先生のインタビュー記事はこちら

■ハワイ島で本物のマンタに遭遇
 英語では「Manta Ray」(マンタレイ)と言い、日本語では「オニイトマキエイ」です。エイの仲間では1番大きくて、体長6メートル、1.3トンくらいまで成長すると言われています。マンタは体がとても大きいのですが、人間には無害で、小さなプランクトンをたくさん食べて生きています。ハワイ島のカイルア・コナには、このマンタが多く生息し、海の上から見たり、ダイビングなどをしている時に遭遇することがあります。
 私も、ハワイ島コナに行った時に、幸運にもケアウホウの海でマンタの背中だけを見ることができたのです! すごいでしょう? 本当は写真などで見るように、大きな口を開けている姿を見てみたかったのですが…。コナの海では、夜6時くらいから参加できる「マンタ・ナイト・ツアー」が人気となっているようです。私もいつかは神秘的な夜の海の中で、マンタの優雅な姿を見てみたいものです。
▲マンタの影を見つけたケアウホウの海。

■優雅に泳ぐエイの姿を観察
 マンタの泳ぐ姿は、さすがにシュノーケルやダイビングをしないと写真に撮れないのですが、先日「シー・ライフ・パーク」に行った時に、大きなタンクの中にエイの姿を見つけました! ひらひらと泳いでいるエイの姿はホントに優雅ですよね。
 マンタとは違いますが、このエイの泳ぐ姿を見て、やはりどうしてもキルトで表現してみたくなりました。エイはしっぽが長いのが特徴ですが、マンタには口の両側にくるっと丸まって飛び出している触覚みたいなものがあります。こちらは「頭ビレ」と呼ばれ、どうも胸ビレが進化したもののようです。
 これは泳ぐ方向を決めたり、エサを探すアンテナとして使われているようですが、口の大きさは、中には人間が丸ごと入ってしまうくらい大きいものもあるそうです。お腹の模様はいろいろで、表情のように見えますね。
▲シー・ライフ・パークのタンクの中で見たエイ。

■イメージを膨らませて作ったマンタのキルト
 大きく優雅なマンタを表現するのは大変でしたが、何とかデザインしてみました。夜にマンタが泳いでいる姿の写真を見たので、下地の色をロイヤルブルー、アップリケをシルバーグレイにしてみました。 大きな口を開けているマンタがいいのか、ダンスしながら泳いでいるマンタがいいのかと、いろいろ考えあぐねていたとき、ふとお腹の下から見上げたマンタを想像しました。お腹のところに穴が開いていて、それが模様となり、プカ(穴)にしてみたら面白いかも…と思ったのです。
 そして、頭ビレをどう表現しようかと、いろいろ想像した結果、こんな感じでマンタを表現することができました。自分は海の中にいて、マンタが頭の上を悠々と泳いでいる姿を想像しながら、このキルトをご覧下さいね! ちょっと楽しいでしょ? 目で見えないことを空想するのも、ときには楽しいですよね。
 人により、描く感じは違うと思いますが、ハワイアンキルトの表現方法はちょっとユニーク。モチーフをより本物に近く、リアルに描くか、キルティング・ラインで表現するか、色とのコンビネーションで表現するなど、いろいろな方法がありますので、平面の絵を描くより、立体的になり面白味が出るのです。

▲海を優雅に泳ぐエイの姿。(アイランド・バケーション・クラブ提供)

▲海の中で、下からマンタを見上げた感じをイメージしてデザインしたキルト。今までにないデザインで、ユニークでしょ?

★遊び心いっぱいで!

 実際に目で見た海の生き物をキルトにするのも楽しいですが、今回のように、海の中に潜らないと見えない生物は、想像力を豊かにしないと、面白いキルトのデザインは作れないですよね…。こうなったら、ぜひ一度、大きなマンタに海の中で出会ってみたいですね(笑)。
 海の中は、本当に神秘が一杯。海は生命の源。私たちは海が大好きなわけです。皆さんも一度は海の生物のハワイアンキルトにトライしてみて下さいね!
 この企画も、いよいよ次回で最終回を迎えます。「夏に向けて、海の中のハワイアンキルトをご紹介」ということでスタートしましたが、夏の締めくくりにもうひとつ、楽しいキルトを作りたいと思っています。乞うご期待!

■このコラムへのご意見、ご感想、リクエストはこちらまで。たくさんのメールお待ちしています!!

公開日 : 2007年 8月 29日