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第19回 海の中のハワイアンキルト「ホヌ」

2007年04月11日 | オアフ島 学校、教室 

アン先生のハワイアンキルトなティータイム
 第19回
 海の中のハワイアンキルト
 「ホヌ」
 皆さまアロハ!   
 お久しぶりです。お元気でしたか? 今年もいろいろなことが始まる4月になりました。日本は桜がキレイな時期ですね。ハワイも、そろそろ花がたくさん咲き始める頃。今はワシントン・プレイスの庭に咲いているクラウン・フラワーの薄紫がとても美しいですよ。
 さて、ハワイアンキルトのモチーフは、通常ハワイに生息する植物や花が定番となっていますが、近年のコンテンポラリーなハワイアンキルトでは、海の中の生き物やフラの時に使う楽器など、今までとは少し違うモチーフが使われるようになって来ました。今回のシリーズでは、これから夏に向け、海の中の生物をモチーフにしたハワイアンキルトをご紹介していきましょう!
プロフィール
本名:藤原小百合(アン/Anne)
藤原小百合(アン/Anne)  オハイオ州の高校に留学中、アメリカン・パッチワークを習い始める。 その後ハワイ移住。マウイ島のハナ・マウイ・ホテルを訪れた際にハワイアンキルトと出会い、そのすばらしさに感動。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族へ贈る「千羽鶴フレンドシップ・キルト」の製作をインターネットを通じて広くキルターに呼びかけ、「キルトハワイ2003」ではハワイローカルの人たちからの応援を受け完成。現在はハワイと東京で「アン工房」のスタッフとクラスやイベントで活動中。2004年にはレタスクラブムックより「のんびり、チクチク、ハワイアンキルト」を出版。

ホームページはこちら
アン先生のインタビュー記事はこちら

■ホヌとは?
 ホヌとはハワイ語で、アオウミガメのことを指します。絶滅の恐れがある種類のウミガメなので、アメリカの絶滅危惧種保護法と野生生物のハワイ州法で保護されている海の動物のひとつです。ですから、泳いでいるホヌに近づいたり、ビーチで甲羅干しをしているホヌに触ったりすることは禁じられているのです。また、えさを与えたりすることも、もちろんだめです。
 ノースショアには、ホヌを見ることができるスポットが何カ所かありますが、絶対に触ったりえさを与えたりしないように!! ホヌは本当にかわいい姿でみんなの前に出てくるので、どうしても触ってみたくなると思いますが、心を鬼にして、遠くから写真だけ撮るようにしてください。
  日本には「鶴は千年、カメは万年」という言葉がありますが、ハワイでもカメはグッド・ラックのシンボルとして、大切にされています。ノースショアで見られるホヌはだいたい20歳くらいだそうですが、約60~70年も生きられると言われています。やはり長寿にはあやかりたいですよね(笑)。近年、ドルフィンとともに、ホヌもハワイアンキルトのモチーフのひとつとして、とても人気があるようです。

▲ノースショアで気持ちよさそうに甲羅干しをしているホヌ。

▲赤い綱があり、この中からは立ち入り禁止です。

■ホヌのハワイアンキルト

▲ホヌのクッション。

▲ホヌのウォールハンギングと一目惚れした裏地。
 私もホヌのモチーフを描いています。クッションは、4匹のホヌがデザインされた比較的簡単なモチーフですが、もちろん私のシンボルであるハートも中に描いていますよ。そして90センチ角のウォール・ハンギング(壁掛け)は、まだ作りかけですが、裏地を見つけてから作り始めました。去年カウアイ島に行った時に一目惚れした生地は、海の中を描いたステキなバティーク生地でした。
 ベビーキルトのホヌは、1/8のデザインではなく、1/4のデザインとなっています。このようにパターンを生地に写して、カッティングすると、4つのホヌが上下左右にシンメトリックになります。白地にライム・ピスタチオという色を使ったので、とてもハワイアンキルトらしいですよね。ホヌのキルトが家の中に1枚あるだけで雰囲気が明るくなり、インテリアとしても映えます。
 ホヌの甲羅の中のキルティングは、バラエティに富んだ工夫がされています。本物の甲羅のように描いてもいいし、ハイビスカスやプルメリア、またはハートなど、キルティング・ラインは自分で工夫して、いろいろ楽しんでくださいね。 

▲ホヌのベビーキルトのパターンは1/4。

▲甲羅の中のキルティング・ラインに注目!(細野さわ作)

▲シェルのようなキルティング(細野さわ作)もステキです。

■ホヌのベッドカバー
 そしてもうひとつ、大きなベッドカバーもあります。このパターンはホヌとともに、海にいるヒトデをデザインしてみました。通常はモチーフが繋がっていることが多いのですが、ホヌとヒトデをあちこちに飛ばしてみました。これもべッドカバーの大きさを問わず、シングル、ダブル、クイーン、そしてキングのどのサイズにも応用できる、調節が楽なパターンです。写真の作品は下地がアクア、アップリケがピーコックという色のコンビネーションで、2008年6月に高校を卒業する娘のために、1年の余裕を持って作ることにしています。1年を長いと思うか、短いと思うかは私次第ですが(笑)。ベッドカバーの裏地は、汚れが目立たないように100%コットンのバティーク生地を探してみました。トップの色にマッチした生地が見つかったので、頑張って完成させたいと思っています。
 ハワイには、ホヌの模様の生地が多いことにびっくりします。やはり人気のある模様なのでしょうね。実はベッドカバーとおそろいの、長方形のクッションもふたつ作る予定ですが、これはおばあちゃんに作ってもらうことにしましょう!

▲しつけを終えたホヌのベッドカバー。

▲ベッドカバーの裏地にしようと思って見つけたバティークのホヌ柄生地。

■小物もホヌが大活躍

▲ホヌのピンクッション(針山)。
 ホヌは小物にもとても人気があるモチーフのひとつです。小さなホヌは、ポーチやメガネケースなどにぴったり。サーフボード柄がホヌとマッチしますよね。またピンクッションもカラフルに作れます。娘がデザインしたホヌとプルメリアの携帯電話ケースは、ホヌが小さ過ぎてアップリケが大変でしたが、完成品はかわいい!! 太ったホヌにしたり、プカ(穴)をくり抜いたホヌにしたり、非現実的な色を使ってみたりと、小物作りは楽しい息抜きになります。
 ハワイアンキルトのモチーフはお花が多いので、女の子の物という感じがありますが、ホヌやドルフィンだと、男の子用のグッズのモチーフにはぴったりですね。私がホヌやドルフィンのパターンを作った理由は、実は男の子のお母さんの一言がきっかけでした。またソーイングバッグのモチーフとしても、なぜかホヌは定番となっていて、ホヌは夏用に、と使い分けている方もいらっしゃるくらいです。

▲ホヌのポーチとメガネケース。

▲ホヌとプルメリアの携帯電話ケース。

▲ホヌのソーイングバッグ(吉見朋子作)。

■ホヌのデザインもいろいろ!

▲昔のホヌのクッション(Design by Creative Stitches)。
 私の先生であった「キルツンコア」のキャシーのデザインのホヌも、ずいぶん前に作りました。このクッション、かなりくたびれていますが、お友だちの家で大切にずっと使っていただいているのです。うれしいですよね…。
 ワイキキのホテルからも、海で泳ぐホヌの様子が楽しめるのをご存知でしたか? ホヌは息が苦しくなると、水面に顔を出します。またワイキキのカタマランに乗って沖にでると、ホヌと遭遇することも多いのです。ノースショアには、その地形がホヌに似ているということから、タートルベイという場所もあります。そのくらいハワイは、ホヌとの関わり合いが多いということですよね。

★遊び心いっぱいで!

 ハワイアンキルトでホヌを作っている時は、ドルフィンを作っている時と同じく、ホヌを頭に描きながらちくちくするので、何か心が浮き浮きしてきます。皆様も次回のハワイでは、ホヌの観察をしてみてはいかがでしょうか? ただし、遠くから見るだけということで…。
  それではあと4回、夏に向けて海の中のハワイアンキルトをご紹介して行きたいと思います。お楽しみに!

■このコラムへのご意見、ご感想、リクエストはこちらまで。たくさんのメールお待ちしています!!

公開日 : 2007年 4月 11日