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第18回海の中のハワイアンキルト「ドルフィン」

2007年03月14日 | オアフ島 学校、教室 

アン先生のハワイアンキルトなティータイム
 第18回
 海の中のハワイアンキルト
 「ドルフィン」
 皆さまアロハ!   
 お久しぶりです。お元気でしたか? 新しい年になったと思ったら、もう3月ですね。季節の移り変わりも早く、あっという間に春になり、そしてすぐに夏を迎えます。
 さて、ハワイアンキルトのモチーフは、通常ハワイに生息する植物や花が定番となっていますが、近年のコンテンポラリーなハワイアンキルトでは、海の中の生き物やフラの時に使う楽器など、今までとは少し違うモチーフが使われるようになって来ました。今回のシリーズでは、これから夏に向け、海の中の生物をモチーフにしたハワイアンキルトをご紹介していきましょう!
プロフィール
本名:藤原小百合(アン/Anne)
藤原小百合(アン/Anne)  オハイオ州の高校に留学中、アメリカン・パッチワークを習い始める。 その後ハワイ移住。マウイ島のハナ・マウイ・ホテルを訪れた際にハワイアンキルトと出会い、そのすばらしさに感動。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族へ贈る「千羽鶴フレンドシップ・キルト」の製作をインターネットを通じて広くキルターに呼びかけ、「キルトハワイ2003」ではハワイローカルの人たちからの応援を受け完成。現在はハワイと東京で「アン工房」のスタッフとクラスやイベントで活動中。2004年にはレタスクラブムックより「のんびり、チクチク、ハワイアンキルト」を出版。

ホームページはこちら
アン先生のインタビュー記事はこちら

■お気に入りのドルフィンのベビーキルト
 ドルフィンは、私たちにとって、とても身近な海の動物です。とくにハワイは、地球上でもおへその部分に位置し、活火山がある不思議な土地となっているので、心を癒したい人々のほか、ドルフィンもたくさん集まってくると言われています。ドルフィンは心を閉ざしてしまった人たちの治療にも役立っていることが知られていますが、実際にドルフィンを間近で見ると、やさしい目をしていますよね。
 皆さんはドルフィンに触れたことがありますか? ハワイには、「シーライフ・パーク・ハワイ」のようにドルフィンと触れ合うプログラムがあるパークや、一緒に遊べるアクティビティを持つホテルがあったりして、ドルフィンはとても身近な存在となっています。

 カタマランのボートに乗り、ワイキキの沖に出ても、たくさんのドルフィンに出会うことができます。何回見ても、出会った時の感動は薄れることはありません。そんなドルフィンを眺めていて、ふとキルトのデザインが浮かびました。4匹のドルフィンがゆっくりと海で遊んでいる感じを描いてみたのですが、ラインを緩やかにしたので、ゆったり感とほんわか感が出て、私の大好きなデザインのひとつになりました。
 子どものベビーベッドにちょうどぴったりのサイズのキルトを「ベビーキルト」、ハワイでは「ケイキキルト」と呼びますが、子ども用でなくても、ソファーの背もたれに飾ったり、昼寝用に使ったり、壁にかけたりと、さまざまに使えます。

▲ホテルで目にするドルフィン。身近に感じる瞬間です。

▲野生のドルフィンに出会うと、さらに感動します…。

▲ドルフィンのベビーキルト(五十嵐佐和子作)。

■ベビーキルトの次は?
 ドルフィンは、ブルー系で作品作りをする人が多いのですが、最初の写真のキルトの様に、クリーム地に赤のドルフィンに仕上げてもいいと思います。キルトは想像の世界ですから、好きな色を使っていただいて構いません。生徒さんの中では、薄いブルーの下地に紺のドルフィンという組み合わせがとても人気で、息子さんに言われ、ブルーの下地に白のドルフィンをアップリケされた方もいらっしゃいました。そうです、海の中のドルフィンですからね! 子どもの洞察力はとても鋭いと思います。

 そこで私は、白地にロイヤルブルーでクッションを作ってみました。波の形をハート型にしてみたのですが、海の中のドルフィンらしくなったと思います。これと同じ色でベッドカバーも作り始めていましたが、途中で東京のお友だちのところへ、里子に出してしまいました(笑)。先日久しぶりに再会したら、もうすぐ完成予定。ベッドカバーくらいの大きな作品(2メートル角)になると、1匹ずつドルフィンの表情も違い、眺めても、キルティングしてても楽しいですよね。

▲花や植物とはひと味違う、ドルフィンのクッション。

▲キルトには、ドルフィンの躍動感が感じられます。

▲ドルフィンのベッド・カバーもこんなにキュート。

■小物もドルフィンが大活躍

▲ドルフィンのピン・クッション(針山)。

▲ピンクでまとめたペンケース。
 大きな作品もいいのですが、小物にもドルフィンは人気です。例えば、キルターの必需品である大きめのピン・クッションや、キルト用のチャコペンや消しゴムを入れるのにとても便利なペンケースなど。コースターやポーチなどにも同じモチーフが使えるので、応用すれば、どんな小物もドルフィンで作ることができます。

 私が一番気を使うのは、ドルフィンのキルティングをどのようにするかということ。通常のエコーイングのような飾りキルトをすると、ドルフィンらしくなくなってしまうので、波のようなラインのみをキルティングすることにしています。大きなドルフィンには、人それぞれ違ったキルト・ラインを入れていただいています。小さなドルフィンやホヌ、プルメリアなどにキルト・ラインを入れると個性的になりますし、中にはドルフィンに目を入れる方もいらっしゃいます。あのやさしい目をキルティングするのはとても難しいと思うのですが、自分なりの工夫というも必要ですよね。人の作品や本のコピーばかりではなく、自分を表現できるようなキルティングを心がけて、かわいい表情を作ってみましょう。

▲ユニークなキルティング・ライン(小林明子作)に注目!

▲ドルフィンの中のキルティング・ライン(レタス作)は、なんとお花。

▲波のようなキルト・ライン(井上広代作)も個性的。

■ドルフィンにも表情があります!
 自分のデザインだけでなく、今までにいろいろな人のドルフィンを作ってきましたので、こちらも少しご紹介しましょうね。カイキさんのデザインのベビーキルトでは、ドルフィンの口が開いていたので、ちょっと修正させていただきました(笑)。そして目の表情もやさしくしたかったので、キルティングはしないで仕上げてみました。シャロン・バライさんのドルフィンは、丸い感じでとてもかわいいデザインです。このクッションはかなり前に完成させました。
 またお針箱は昔々、キャシー中島さんの本より作ってみました。それぞれ同じドルフィンでも形が違い、ユニークですよね。そして自分で描いてみると結構難しいのがドルフィンなのです。

▲カイキさんのドルフィン・ベビーキルト。

▲シャロンさんのクッションは、目を引くデザイン。

▲キャシー中島さんのドルフィンのデザインを使ったお針箱。

★遊び心いっぱいで!

 ドルフィンを作っている時は、海で見るドルフィンを頭に描きながらちくちくするので、何か心がうきうきしてきます。皆様も次回のハワイでは、ドルフィンのアクティビティを楽しんではいかがでしょうか?
 今回は6回シリーズで、夏に向けて海の中のハワイアンキルトをご紹介して行きたいと思います。お楽しみに!

■このコラムへのご意見、ご感想、リクエストはこちらまで。たくさんのメールお待ちしています!!

公開日 : 2007年 3月 14日