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第11回サンプラーズ・キルト[5] カリッサ(ネイタル・プラム)

2006年04月19日 | オアフ島 学校、教室 

アン先生のハワイアンキルトなティータイム
 第11回
 サンプラーズ・キルト Part5
 「カリッサ(ネイタル・プラム)」
 皆さまアロハ!   
  やっと憂鬱な長雨から抜け出し、気持ちの良いブルースカイが広がるすてきなハワイに戻りました。これからたくさんの花を楽しめる季節です!
 さて、今月もハワイでティー・タイム(コーヒータイム)が楽しめる、すてきな場所をご案内するとともに、その場所からインスピレーションを得たモチーフで、ハワイアンキルトを作成してみたいと思います。第5回は、垣根などに密かに咲いている香りのいい「カリッサ」(ネイタル・プラム)という花をご紹介します。マキキ・ハイツに位置する、コンテンポラリー・ミュージアムを散策し、すてきなカフェでのお茶の様子もお伝えしますね。
 キルトは毎月1枚づつ作成し、7回目には大きなサンプラーズ・キルトが完成する予定です。お楽しみに!
プロフィール
本名:藤原小百合(アン/Anne)
藤原小百合(アン/Anne)  オハイオ州の高校に留学中、アメリカン・パッチワークを習い始める。 その後ハワイ移住。マウイ島のハナ・マウイ・ホテルを訪れた際にハワイアンキルトと出会い、そのすばらしさに感動。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族へ贈る「千羽鶴フレンドシップ・キルト」の製作をインターネットを通じて広くキルターに呼びかけ、「キルトハワイ2003」ではハワイローカルの人たちからの応援を受け完成。現在はハワイと東京で「アン工房」のスタッフとクラスやイベントで活動中。2004年にはレタスクラブムックより「のんびり、チクチク、ハワイアンキルト」を出版。

ホームページはこちら
アン先生のインタビュー記事はこちら

■コンテンポラリー・ミュージアム・ホノルル

▲マキキ・ハイツに佇むコンテンポラリー・ミュージアム。

▲ガーデンに点在するすてきな現代美術。
 ホノルルの街中より、車で約20分くらいのマキキ・ハイツという場所に、コンテンポラリー・ミュージアムがあります。その名の通り、ホノルルで唯一、現代美術が楽しめるミュージアムです。マキキ・ハイツは、静かな住宅地で、緑豊かなとても雰囲気のあるすてきな場所です。このミュージアムは、建てられた当時は個人が所有していたお屋敷でした。とても有名なのが、1986年から数年かかって完成した、デビッド・ホックニー館。かなり幻想的なアートが楽しめる館で、バックにはオペラが流れています。
 たまには、ハワイアンな文化や芸術ではない、現代美術に触れる機会も作ってみてはいかがでしょう? 何か別な発見があるはずです。

■ウウメアラニ(天国の様なテラス)というガーデン
 「天国の様なテラス」と呼ばれるガーデンは、3.5エーカーの広さがあり、賞をいただいたこともあるそうです。ここは落ち着いた雰囲気で、建築家が設計した時には、清修、瞑想、自然との調和をテーマにしたとのこと。その通り、静寂な緑の中は、ゆったりと物事を考えられるような、何か不思議な感じがします。マノアの森のお隣の山の中ですが、私には神聖な何かがここに宿っている様な気がするのです。
  美術鑑賞もいいのですが、このガーデンの散策が私のお気に入りになっています。中には、ハイビスカスが描かれたテニスコートもあるんですよ。もちろんここでテニスをしたことはありませんが、果たしてボールは良く見えるのでしょうか(笑)?

▲深い緑に包まれた広いガーデン。

▲所々に現代美術の彫刻が点在。

▲ハイビスカスが描かれたテニスコート。

■コンテンポラリー・ミュージアム・カフェ
 ミュージアムのカフェも、とても有名です。緑と芸術の中でお茶やランチができるので、ローカルの中ではちょっと「ハイソ」な場所になっています。
 大人数でのお祝いランチなどもよく見かけるので、ランチに行く時には、前もっての予約をおすすめします。また、室内でなく、外の芝生に面したテーブルが私のお気に入りです。緑の中でのティータイムは至福のとき…。写真を撮った日は大雨でしたが、緑がより濃く見えたので、ちょっとラッキーに感じました。緑が、たくさんの水の恵みを受け、生き生きとしているように見えたのです。でもかなり寒かったので、ご覧の通りセーターを着込んでいます(本当に震えるほど寒かったのですよ!)。
 紅茶のカップが、日本の湯のみになっていたり、さすがコンテンポラリー!というような、ポップなソルト&ペッパーの容器がどのテーブルにも並んでいるのも面白いですね。毎日、スペシャル・デザートもあるそうなので、美術散策の時にはぜひ立ち寄って下さいね!

▲紅茶のカップはユニークな湯のみ茶碗。

▲ランチタイムのサラダと、ポップなソルト&ペッパーの容器。

■プルメリア科の清楚な白い小さな花
 このガーデンにも、たくさんの植物や花があります。大きなウル(パンノキ)も見つけましたが、今回はあまり目立たない小さな白い花を描いてみようと思い、「カリッサ(ネイタル・プラム)」を題材にしてみました。この植物は、よく垣根に使われる平凡なものですが、小さな白い花はとても清楚で、良い香りがします。
 夜になると、より一層強い香りを放つそうですが、何かから身を守る為の自然現象なのでしょうか? それとも夜になると何かを誘う手だてなのでしょうか?
  この、とても小さくて不思議な花は、少しティアレにも似ているような気がします。あまり目立たないので、いつもは見過ごしていたのかもしれませんね。

▲カリッサ(ネイタル・プラム)の垣根。

▲小さな白い清楚な花が特徴です。

▲プルメリア科なので、いい香りも納得。

■カリッサのデザインはどんな感じに?

▲写真を見たり、花を思い出しながらパターンを制作。
 ハワイアンキルトは、大きくてきれいな色の花を題材にすることが多いのですが、今回はあえて、この小さな白い花と、雨の中の緑の濃さを表現したいと思い、デザインしてみました。花は星の様な形をしています。クリームの下地に白い花はあまり目立ちませんが、私はとても気に入っています。
 葉は垣根になるように、小さな棘があります。葉っぱも小さいので、その小ささも表現しなければ…。色は、統一感を出すために、前にも使ったシーフォームの緑と、濃さを表現しようとリーフという深緑を使ってみました。また3色使いのデザインになりましたが、目立たない中にも、清楚な白い小さな花がすてきに表現できたと思っています。

 こんな目立たないお花は、ハワイアンキルトのデザインには向かないかしら? と思われる植物でも、一度描いてみてはいかがでしょう? 今回のカリッサは、垣根にちょっと見える白い小さな花ですが、香りは良いし、デザインにするととてもかわいいことがわかりました! また来月も、おいしいお紅茶を飲みながら、すてきなハワイアンキルトを作ってみましょう!

▲生地をカッティングし、アップリケ開始。

▲飾りキルトをし、より立体的な作品に。

▲クリーム地に白の花をキルティングして出来上がり。

The Contemporary Museum
住所:2411 Makiki Heights Dr
電話:526-0232
営業時間:10:00~16:00(火~土曜)、12:00~16:00(日曜)
休館日:月曜、祝日
入園料:13歳以上$5、子ども無料

Cafe (カフェ)
営業時間:11:30~14:30(火~土曜)、12:00~14:30(日曜) 月曜、祝日はお休み
ランチは混み合うので予約がおすすめ。カフェのみ利用の場合は、ミュージアムの入場料は不要。
電話:523-3362

■サンプラーズ・キルト
 さて、サンプラーズ・キルトと言っても、ご存知ない方もいらっしゃると思うので、少しご説明しましょうね。
 サンプラーズとは、サンプル用にいろいろなパターンをつなげて作るキルトのことを言い、ハワイアンキルトでも、アメリカン・パッチワーク・キルトでも作ることができます。いつもはひとつのモチーフでしか作れない大きなキルトも、何種類かの違うモチーフをつなげて、楽しめるという利点があります。小物を作ってから、大きな作品に挑戦してみたいという方にも、ちょうどいい大きさですよね。私が作っているのは、45センチ四方のサイズなので、6枚つなげると、135センチ×90センチの大きなウォールハンギングやベビーキルトにもなります。
 さらに、12枚つなげると180センチ×135センチのベッドカバーにも。工夫次第では、自分でもびっくりするほどの大作になるんですよ。
 皆さんも、写真のような大きなキルトを想像して、ちくちく毎日作りましょう!

 次回も気軽に立ち寄れる、ティータイム・スポットをご紹介しますね。そして、そこからインスピレーションを得たモチーフでハワイアンキルトを制作し、ご紹介しましょう。あなたも同じペースで1カ月に1枚、私と一緒にサンプラーズ・キルト作りに挑戦してみませんか?

■このコラムへのご意見、ご感想、リクエストはこちらまで。たくさんのメールお待ちしています!!

公開日 : 2006年 4月 19日