1. アロハストリートTOP
  2. アン先生のハワイアンキルト
  1. 文字の大きさ
  2.  
  3. |
  4. |





カレンダー

<< 2008年7月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    


カテゴリーから選ぶ

  1. オアフ島
    1. オプショナルツアー
    2. サービス
    3. ショッピング
    4. ビューティー
    5. ホテル
    6. レストラン
    7. 学校、教室
  2. ハワイで暮らす
  3. ハワイ島・ネイバー
  4. 日本で楽しむ
 


アン先生のハワイアンキルト

RSS

第30回 新シリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」Part5

2008年07月22日 | オアフ島 ショッピング ハワイで暮らす ハワイ島・ネイバー 学校、教室 

ann_00.jpg
 皆さまアロハ!

 もう夏真っ盛り! 独立記念日も盛り上がりました。今回も新シリーズ「ハワイ8島のハワイアンキルト」をお届けしたいと思います。ハワイ州は大きな8島から成り立っています。8島の中で5番目に大きい島がモロカイ島です。オアフ島から1番近い島ですが、飛行機で20分くらいかかります。お天気の日には、オアフ島の東側から肉眼でモロカイ島を見ることができます。

 ハワイとひと口に言ってもハワイ諸島が8島もあったこと、ご存知でしたか? 全部で8回に渡り、ハワイ州8島にちなんだ花や植物をあしらったハワイアンキルトをご紹介していきましょう。


プロフィール 本名:藤原小百合(アン/Anne)
anne_profile.jpg オハイオ州の高校に留学中、アメリカン・パッチワークを習い始める。 その後ハワイ移住。マウイ島のハナ・マウイ・ホテルを訪れた際にハワイアンキルトと出会い、そのすばらしさに感動。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族へ贈る「千羽鶴フレンドシップ・キルト」の製作をインターネットを通じて広くキルターに呼びかけ、「キルトハワイ2003」ではハワイローカルの人たちからの応援を受け完成。現在はハワイと東京で「アン工房」のスタッフとクラスやイベントで活動中。2004年にはレタスクラブムックより「のんびり、チクチク、ハワイアンキルト」を出版。
⇒ホームページはこちら


☆モロカイ島とは?

 今回ご紹介するモロカイ島は、オアフ島からすぐ隣に位置します。モロカイ島は東から西に伸びていて、横長の魚の形をしています。またモロカイ島は「友情の島」とも言われるくらい、島民はとてもフレンドリー。人口が7500人くらいなので、とっても素朴な、昔のハワイの雰囲気が手に取るようにわかる気がします。

  1番にぎやかな街は「カウナカカイ」。と言っても、木造のお店が繋がっている島の中心地です。車も少ないし、信号もない,本当に時間がゆっくり流れている島です。フラが発祥した島とも言われ、ハワイの神々も住んでいたと言われています。手つかずの自然がたくさん残っているので、それもうなずけますよね。ハワイ州の鳥はネネと呼ばれ,一時期は絶滅の危機にありました。ですが、多くの人の協力で随分増えました。モロカイ島では写真のように、ネネの家族がぞろぞろと道の真ん中を歩く光景が今でも見られるんですよ。平和ですよね。

 モロカイ島には悲しい歴史もあります。ハンセン病がハワイで流行り、多くの犠牲者を出しました。1800年代の後半には、ハンセン病患者は、「カラウパパ」というモロカイ島の北に位置する、断崖絶壁の陸の孤島に隔離されました。下界の人たちと交わることのないこの土地は、長い間隔離されたまましたが、この人たちを精神的に救おうと出向いたのが、ダミアン神父でした。ダミアン神父もこの病に倒れ、亡くなっています。今ではモロカイ島の観光地のひとつとなっているカアウパパ。ラバに乗って、断崖を下って行く「ミュール・ライド」も人気アトラクションとなっています。

ann_01.jpg
キモロカイ島唯一の街であるカウナカカイの朝市


ann_02.jpg
ann_03.jpgネネの行進


ann_04.jpg
カラウパパ展望台
Photographed by Masa Inoue



☆モロカイ島の花 ククイの花

 モロカイ島の花は、ククイの白い花です。ハワイ州の木はククイの木に指定され、花はモロカイ島の花に指定されています。実(ナッツ)の部分は黒い実を乾燥させ、レイによく使われますが、昔はキャンドルとしても使われていたので、別名キャンドルナッツ・ツリーと言います。実の部分にはたくさんの油分があり、ククイのオイルは昔から万能薬や食用としても使われていました。今は身体に付けるオイルとして使われていますね。

 ククイは捨てるところがないくらいに利用価値があります。花、実、枝の部分を使い、傷に塗ったり、オイルを飲んで便秘薬としても使っていました。また実を焼いてできた「すす」は、墨の代わりにもなり、黒い墨はカヌー、タトゥー,カパの染料にもなりました。実は小さく刻んで、ハワイアン・ソルトとともにポケ(味のついたハワイ風おさしみ)に入れて食べます。

 ククイの葉は、カエデの葉にも似ています。ククイの花は白く、小さい花の集合体となっているので、よく観察しないと大きなひとつの花に見えてしまいます。ククイは実に目を引かれますが、ちょっとアイボリーぽい、白い花も観察してみて下さいね。

ann_05.jpg
ハワイ諸島でよく見られるククイの木は、ハワイ州の州木となっています。


ann_06.jpgククイの花はとても小さいです。


ann_07.jpgククイの実はククイナッツと呼ばれます。


☆ククイの花のハワイアンキルトをデザインする!

 ククイの花は本当に小さいので、この可憐な花をハワイアンキルトのデザインとしてデッサンするのはとても難しいのです。デッサンできても、キルトのデザインが細か過ぎて、作りにくいことがたびたびあるので、なるべくわかりやすい、ククイの花に作り上げないといけません。花の感じをつかみ、デッサンした後は、特徴である葉を入れて、ククイであることを強調します。

 紙の上の1/8のデザインを作っても、広げた時に、全体がどのようなデザインになるか、なかなか想像がつかないので、大きな紙を1/8に折り、まずは紙でカッティングをし、広げて全体のバランスを見ます。この作業を怠り、コンピューターのイラストレーターなどのソフトで広げてみたりすると、とっても簡単ですが、暖かみのない、紙やモニター上でのデザインになってしまいます。紙で広げて、ラインが細すぎるとか、太過ぎるとかを確認し、少しづつ形を変えていくのが、私のオリジナルデザインの作り方です。ここで妥協点を下げてしまうと、それなりのつまらないキルトのデザインとなってしまいます。

 デザインを描く作業こそ、キルト作家の命です。いい加減な気持ちでは、本当のデザインは描けないのです。自称キルターと言っている方も、キルトのデザインを描いて初めて一人前になれると言うものです。

ann_08.jpg
撮った写真を見ながらククイの花をデッサンする。

ann_09.jpg小さい花なので、拡大して花を観察する。


ann_10.jpgまずは紙を実際に切って、バランスを見てみる。


ann_11.jpg広げてみるとこんな感じに。


☆ククイの花のクッションにキルティングをする!

 モロカイ島の色は緑です。今回は薄い緑(ライトグリーン)を下地に使い、鮮やかな緑(エメラルド)でアップリケをしてみました。アップリケ終了後は落としキルトを始めます。落としキルトはアップリケのデザインのすぐ外側を縫います。ククイの花のデザインは細かいので、落としキルトも大変です。落としキルトをするとデザインが盛り上がり、デザインがしっかりと浮き上ります。そして飾りキルトをします。キルト糸は下地と同じナチュラル(生成り)の糸を使うと、ステッチが浮き上がります。
 ククイの花をより細かく観察すると、キルティングラインも頭に浮かんできます。花は本物の花のようなラインで、今回、葉は小さいので、エコーイングとハートをキルトしてみました。最後はアップリケのデザインの周りをエコーイングキルトしていきます。そしてククイの花のクッションが完成です!
 デザインのみでなく、色やキルト芯の厚みにより、より一層本物に近づくというテクニックも必要になったりしますね。皆さんもご自分なりにいろいろ工夫し、ハワイアンキルトを楽しんで下さいね! 今までククイの葉と実のキルトをされた方も、一度はククイの花のハワイアンキルトも楽しんでいただきたいです。

ann_12.jpg
ククイの花のクッションのキルトライン。


ann_13.jpgククイの葉と実をメインにしたククイナッツのキルト。


 次回は残りの3島(カウアイ島、ニイハウ島、カホオラヴェ島)からのハワイアンキルトをお届けいたします。ハワイに関して、少しづつ新しい知識を増やしていただけるとうれしいです。各島の花だけではなく、島の色と融合させて、ハワイアンキルトを作るのも楽しいですよね。
 では次回もお楽しみに!!
By Anne

Anne's Hawaiian Quilt
住所:307 Lewers St Suite 808 電話:922-3451 (ワイキキ、ルイヴィトンの山側、牛角レストランの8階)


■このコラムへのご意見、ご感想、リクエストはこちらまで。たくさんのメールお待ちしています!!